ラックスマン製「LXA-OT1」に関する備忘録 | tobilishi721のブログ

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今さらながらデジタルアンプ 「LXA-OT1」 について記述します。

言わずと知れた、音楽之友社 発刊 「stereo」誌 2012年1月号の付録でした。

翌年にOT2が出たので連結したりして遊んでました。ラックスマンの短いRCAケーブルやシールとかありましたよね。

気が付くと10年ぐらい経っているんだなぁ。

 

さて、OT1ですが非常に人気があり、改造情報はネット上にあふれています。

それらを参考にさせていただきつつ、あくまでも自己満足の世界で手を加えました。

安定的に常用したかったのと、ある程度携帯性もあるものがいいかなということでケースはHORA AUDIOの木製ケースを利用しています。手触りがよいです。

ボリュームをLinkman(925S-QA1-A203)に替えているので形状が合わず、HORAオリジナルの木製ノブが利用できません(涙)。

ノブはやむなく別途用意しています。よって背面の写真としています。ご了承ください。

例のごとくRCAは金メッキに変更しています。

 

このままですと軸長が足りないので5mの円柱スペーサーを足しています。(メタルロックで接着)

全体はこんな感じ。

 

①電源

OT1は当方のミニシステムを担当しています。

別途用意のACアダプタからNFJ社のPetit SusieおよびPetit Tank経由させて利用しています。

ちょくちょく OT7などを鳴らしている環境で遊んでいますが、どちらにせよ12Vでは運用していません。

確か18Vぐらいまでは問題ないはず・・・。

 

②左側

左側はなかなか気が抜けない作業が多いです。

以下を使っています。

インダクタ 22uH RCR1010NP-220M ※先人の情報でよく出てくる11RHBPは現状入手不可?

C70,C78 1,000µF →ROE 40V 2200µF

C63,C64,C67,C68 0.1µF →MKT1813 100V 0.1µF

C56,C66 0.1µF →MKS2 63V 0.1µF

C57,C65 330pF →Panasonic ECHU 50V 330pF

C69,C58 0.47µF →MKP2 100V 0.47µF

③右側

ネット上でよくあるオペアンプや一部コンデンサのバイパスはしておりません。

C21 470µF →ROE 40V 470µF

C32 47µF →SILMIC 50V 220µF

C6,C45 1.0µF →SIEMENS 40V 1.0µF タンタル

C14 →UTSJ 50V100µF ※後日SILMIC 25V 47µFに変更

その他のコンデンサは上の方の写真の通り、KZ、Silmic、UTSJを用いています。

OT1やOT3についてはC21次第で雰囲気が変わるような気がしました。

スペースの問題でタンタルの2個を背面に回す形にしています。

C76はポップノイズ対策で47uF増量しています。

無駄に大きいのは、OT6にてPW以前に試用したKXJを赴任させたため

 ⇒OT9添付のYXF 50V47μFに変更)

 

■よしなしごと

パーツを交換したりしていると設計が似ているOT3との違いがあまりないように思います。ゲインを変える方法ぐらいでしょうか。

ゲイン調整については実際に試しました。

が、当方の環境(8Ωスピーカー)ではゲインを下げるとあまりにパワー不足となるため初期値で利用することにしました。

ギャングエラーを避けるメリットよりもデメリットの方が多いためです。

 

OT4を使ってしまうとやはり違いを感じてしまいますが、コイツはコイツでちっこいのに懸命に働いている感があり愛着がわくので使っています。長い付き合いだからか。

 

まぁでもアンプだらけ。病気ですな。

 

【2022/3追記】

工作を始めたころ、パターンを焦がす失敗をよくおかしました。

焦げたことにより外周のコンデンサ(C68, C64, C63, C67)がとりつけられなくなりました。

当然音は出ません。

修理を未来の自分(か誰か)に託す形で保管していたOT1を修理できないかダメもとで試すこととしました。

※前述のOT1とは別の個体となります。

 

<状態> C68, C64, C63, C67 の片方または両方の焦げによる剥離

     基板上はそれ以外問題なし

<対応策> 片足でも活きているものは活かす。
      はがしてしまったパターンの続きを追うため、周囲の表面をカッターで削り
      再度コンデンサをとりつける位置を考える

 

片方の足は近くのインダクタへつながっている感じですかね。

もう片方は近くの空いているスペースにつながっていました。

 

作業スペース確保のため、いったんインダクタ4個、スピーカー端子、

C70, C78, C66, C56を外して基板の半分をスカスカにしました。


取り付け前にクリーナーで以前のはんだ付けでヤニヤニになっていた基板を掃除します。

 

<作業>

①C68, C64, C63, C67の再取り付け

  ついでに C65 330pFが浮いてそうなので修正

②C66, C56およびC69, C58の取り付け

 C69, C58は物理的な干渉を避けるため大きいWIMA MKP2 100V0.47から
 当初のMKS2 63V0.47に交換

③インダクタ4個、スピーカー端子、C70, C78の取り付け

 

ちゃんと取り付けられているのか確認するため、

知識がないなりにテスターでチェックしました。
ころがっていたOT3付属のアダプターにて15Vを供給。

→ C70, C78やオペアンプは 15V 来ていました。
→ C68, C64, C63, C67はそれぞれ 7.5V 来ているようです。

 

通電してそうなので接続したところ、音がでました。

基板の上はやや不格好ですが、修理できたようです。

焦がしたときに絶望のあまり、捨てないでよかったです。

オペアンプは初期のままからOPA2134に替えてみました。

数時間問題なく使えております。