ラックスマン製「LXA-OT4」に関する備忘録 | tobilishi721のブログ

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※本稿は2021/7に投稿した内容について2022/3, 2022/4 , 2022/11 追記しています

 

ひょんなことからデジタルアンプ 「LXA-OT4」 を入手しました。

 

非常に澄んだ音で優秀なアンプではあったのですが、弦楽器やヴォーカルものを聴く当方には音楽的な面白みに欠けるように感じたため、手を加えました。ある程度、自分の好みの方向性にはなったので記録します。あくまでも自己満足の世界です。

なお、OT4のデジタルアンプICはTPA3112D1×2個でした。

 

◇注意点?

LXV-OT6、OT7などもいじったことがあるのですが、使用されているはんだの融点はこれら(LXV-OT系)より高いようです。他はそうでもなかったのですが、OT4については部品の取り外しに難儀しました。当方の環境だけの問題かもしれません。事前にはんだを盛るなどひと手間をかけないとランドを痛めるリスクが高そうです。現に何箇所かやってしまいました。

 

<追記>

はんだの融点云々というよりは基板が多層のため 放熱性が高いのではないかと思います。

もたもたしているとトグルスイッチがやられるという結果になりそうです。(後述)

トグルスイッチがやられるとおそらくオフれずに通電したままになります。

その後、通電すらしなくなりました。

 

以下、おおまかに3つのポイントで手を加えています。オペアンプについては当方が申し上げるまでもなく、いろいろ換装して楽しめます。ひとまず写真では撮影用?としてOPA604*2としていますが、特段固定していません。

 

①電源

付属ACアダプターのノイズが気になるところです。

気休め程度にNFJ社のPetit SusieおよびPetit Tank経由で利用しています。

OT4は24Vなので、OT3やOT7など他の機器との使いまわしがしづらいのが不便な感じです。

15V程度でも動きますが。TPA3112D1なのでデータシート上は8-26Vのようですね。

→Wide Supply Voltage Range Allows Operation from 8 to 26 V

 

②外観やネジなど

シャーシ系のネジ

超低頭のタップネジにして側面の凹凸を極力なくすようにしました。

他の方がやられているようにM3のネジ穴をきって超低頭のミリネジで運用するのが理想かと思います。

基板の固定

基板は付属の樹脂製のもの使わず、10mmの六角スペーサーで固定しています。

ネジは超低頭のミリネジとし、上下で止めています。

RCA端子

付属品と構造が同じ金メッキのものをMouserにてさがし、PJRAS2X1S01AUX に換装しました。

横型(1x2)のものなのでOT8(FMチューナー)やOT10(フォノイコ)でも使えると思います。

※従来、RCA-214 Golden を掲載していましたが 金メッキが甘い(メッキがはげてきます)ようです。PJRAS2X1S01AUX の方が造りがしっかりしています。しばし使ってみます。

 

LED

OT3と同じオレンジだったのですが、OT4のイメージとちがったので黄緑(3mm)に替えてしまいました。

ボリューム(※2022/5追記)

ガリが出始めたのでLinkmanの R1610G-QB1-A503 に交換しました。

加工が必要です。BカーブからAカーブに変更したので扱い方が変わりました。

ボリュームノブ

DigiKeyで見つけたKilo International製のものに替えました。

化粧足

タカチのAFM20-9Sにしました。気が変わる可能性があるのでねじ止めまではしていません。両面テープで貼りました。

メガネケーブル
もともと他で使っていたオヤイデのものを流用しています。

その他 

D2のダイオードは面実装タイプでしたが、スルーホール型の手持ちのTFK(800V 2.9A)に替えました。

 

③抵抗

テスターでチェックしたところ、チップ抵抗(C18、10Ω)の値がおかしくなっていたので、

10Ωのもの6か所をROEに替えました。

また、R12/R22 33kΩはRN55Dに、R9/R19 47kΩは タクマンREY に替えました。

 

④コンデンサー

当モデルについてはこれまでのLXA-OT3のような感じでネット上に改造情報があるわけではありませんでした。そのため事前に用意のしようがなく、基本はあり合わせで対応し、不足は後から秋葉原で購入する形としました。対象は付属していた以下8種19個です。

 

<付属品>                             <換装後>

C2 35V2200 YXA   ROE 40V2200
C8/C17/C30/C39 100V0.68 不明   東信2EMMSSDC 684KE 250V0.68
C20 35V220 ZLH   KZN 50V220
C1/C42
C24
35V220
35V220
YXJ
YXJ
  SILMIC
KZN
50V220
50V220
C15/C37 50V0.47 不明   WIMA MKP2 100V0.47
C6/C13/C28/C35 50V2.2 YXF   ERO MKT1813 63V2.2
C23/C45 35V100 YXJ   Muse KZ 50V100
C12/C34 50V4.7 YXF   Vishay MKT1813 100V4.7

 

C2用のROEはeBayで欧州の業者から取り寄せました。(中華は偽物は多いようです。)

OT7で使った際にまとめ買いしたものの1個です。従来寝かせてましたが、立てました。

MKT1813の計6本はオペアンプ等の干渉を避けるため基板裏に取り付けました。

OT4は銅箔のパターンが表面のようなので裏から通した方が都合がよかったです。

基板とシャーシ底面の隙間は10mmです。

MKT1813の100V4.7は実測でφ10でしたのでギリギリでした。(データシート上はφ12) 

本物か?


付属の35V220×4本は全部同じかと思ったら、C20のみZLHでした。

 

C1/C42もKZNにしていたのですが、低ESRなのが無音時の高周波なノイズの原因かもと考えて

換装してみました。ノイズはなくなりましたが、関連は不明。

その他、C19/C41をフィルムコンデンサに替えました。(特に意味なし)

 

問題発生

 

もともと調子がよろしくなかったトグルスイッチがとうとう壊れたのか、パチンと電源を切ることができなくなりました。アダプターでのオンオフを余儀なくされているのですが、スピーカーにノイズが発生するなどの支障はありません。

(7/21追記)

トグルスイッチ(M2022SA2G40)が届いたので換装しましたが、状況は同じでした。

当面アダプターでのオンオフで運用することにします。何が悪いんじゃろうか。

(7/23追記)

ダイオードをかえてみたりしました。一時的にオフできたのですが、やはり元にもどりました。

トグルスイッチつけなおしかなぁ。→基板に負担がかかるので諦めます。

 

 

問題解決

<2022/3追記>

問題解決しました。原因はやはり トグルスイッチ でした。

トグルスイッチでのオンオフもできています。

 

正月頃、

急に電源が入らなくなりました。つい先ほどまで使えていたのに、といった状態でした。

分解してみても原因は当然分からず、時間ができたら考えよう、、、とお蔵入りに。

 

つい先日、

ひょんなことからオリジナルと同型のトグルスイッチを入手。

基板には負担がかかる前提ではんだ付けを外して交換を試すことに。

24Vは怖いのでOT3付属のアダプターで15Vを供給し、仮組み状態で試したところ

あっさり電源がはいりました。オンオフもできています。

やはり、トグルスイッチだったのか。

 

というのも

先般何かの合間にトグルスイッチ(M2022)の仕様を見直していたら、

末尾がG40じゃなくてW40が正しかったのでは?という気がしていたからです。

※オリジナルは5A@125VAC&2A@250VAC

そういえばオーダー時に在庫があった方を選んだ気が・・・。

 

ということで

今は何も問題なく動いています。

OT8をつないでFM流しています。

こういう急がない事項でトラブった時は解決策が出るまで

問題を先送りするのも良いのかもしれません。

スキルがないだけなのですが。

 

大変お騒がせいたしました。

はんだ付けの際の熱が原因かと思います。


最終的に Mouserで 1MD1T1B4M7CES を購入し換装しました。

問題なく動いています。 金メッキなのが良いですね。

 

メモ

C8/C17/C30/C39 指月も試すが、接点不良が多発したため接点をコントロールしやすい東信に戻す。

ROEの2200は干渉を避けるため、マイナスを上にして再配置。

トグルスイッチはホールがやや大きくなってしまったので表面からもはんだを流すことで接点を安定化。

 

2022/4/13追記

構成が最終的にまとまったので、しばしOT4中心に利用してみました。

コンデンサが落ち着いたのか、なかなかいい感じに鳴るようになってきました。

お蔵入り前よりいい感じです。こいつはジャズ向きかも。ハッとする瞬間があります。

C1/C42をSILMICに替えたのがきいたのかなぁ。他はチップ抵抗とかチップコンデンサを変更したとかROEを立てたぐらいか。いじりすぎでよく分かりません。

 

OT4は無音時かすかにプーンというかチューンっていってませんか? →本体ではなく、スピーカーから聞こえる

うちの個体は無改造時からいってました。

無改造状態でそうなので、そういう仕様なのかと受け入れていたんです。

ところが、いまは静かでまったくチューンがないんですよね。多分、C1/C42替えたあたりからなんですが。

どうなんでしょ?うちの個体だけだったらすみません。


24Vの電源は付属品のアダプターのままなので、いつか安定化電源をつかってみたいです・・・。

スピーカー端子もバネ式からいつか変えたいなぁ・・・。(遠い目)

 

OT4はいい感じに育ったので、もう一台最初からいじってみたいです。

今回よりも熱で基板に負担をかけないようにしながら対応できると思うので。

基板に負担かけすぎましたね。

 

2022/4/18追記

 

◎インダクタをMurata 33µH*4に変更

8Ωのスピーカーなので Data sheetより 33µH※の方が良さそうかと。 

東信0.68*4は容量変更せずにそのまま。推奨の1.0*4は多いんじゃねぇかという気がするので。

作業スペースが取れないのでスピーカー端子と東信0.68*4を取り外してからの

インダクタ交換となりました。やや手間でしたが、1時間強ぐらいの作業でした。

 ※OT1/OT3用の予備パーツを利用

 

◎ROE 2200に0.1と220を並行接続

0.1はもともとで、今日追加のKZN 220はなんとなく・・・。

ESR下げた方がよいかもということで。

 

夜間なので小音量での試聴ですが、明瞭化したか? なかなかいい感じ。

しばし聴いてみます。

 

2022/4/29追記

スピーカー端子

別掲の NFJ製PCM2704+TDA1308 を購入した際に練習用で端子を購入していました。

2mm厚のアルミ板を加工して取り付けています。連休に入ったので工作です。

ドリルなど持ってないのでハンドドリルを買いました。

今回は3mmと6mmのドリル刃を用意しています。

NFJの端子の場合、7mm穴が必要なのですが位置がずれることを織り込み

1mm分はヤスリで削って位置を調整しています。

アルミなので簡単に加工できました。最後は耐水ペーパーで磨いてみました。

パーツに干渉しないように配線して完了です。

NFJのデジタルアンプみたいな感じですね。

OT7に展開したいのでもうちょっとしっかりした端子を使ってみたいです。

 

2022/11/27追記

スピーカー端子

パーツに干渉しないように配線して完了です のあとに線材をオヤイデの3398-16?に

変えてやり直したら、うまくいきませんでした。

音が出ないでバチバチ言ってましたわ。

OT1を愛用しているのでまぁいいかとしばらくほっといたのですが

長い自己嫌悪期間を経てようやくリベンジする気になりました。

どうやら線材が太くて干渉していた模様。完全に組み立てないで接続すると

普通に鳴る・・・。

ということで、はんだ付けをやり直したら、普通に使えました。

一回、ノイジーになって焦りましたが、テスト用に付け替えた安価なオペアンプが

ちゃんとはまってなかっただけでした。

クリアにはなるけど線材の太さはほどほどにということですかな。

OT1/OT3の電源をつないで15Vで動いてたけど、24Vにした方が実力出ますな。

干渉するので 0.68*2個(C8/C17)は背面にまわしました。

これで最終構成になったかな。いじりすぎだろ。基板に負担がかかっている。