片側の音が出なかった、我が家のLXA-OT4。
→修理に関しては別記事に記載
OT4のアンプIC:TPA3112の交換修理を計画していた流れで、
類するTPA3110やTPA3118などのモノラルアンプの存在を知ることとなった。
ともにモジュールが安価に流通しているからである。
これらを用いてTPA3112の死活確認テストを安価にできないものかなぁ。
2024年頃、ものは試しとそれぞれ何点か購入。
- TPA3118? 小 3枚
- TPA3118? 大 2枚
- TPA3110 ステレオ版 3枚
- TPA3110 モノラル版 4枚
すこしいじってイヤになって以来、2年ほど納戸で死蔵。
片づけの際、それらがわらわらと出てきたため、
久々に手を入れることにした。
TPA3118 -28Pin
勝手な認識だが、ピン数が異なるモジュールが2種類存在し、流通している。このうち、ピン数が32Pinの方が本物ということのようだ。データシートの内容と符合している。
選択できるなら32Pinの方を購入すべきだ。
確認すると、出力が大きく電気代がかかりそうな仕様である。
30W+30Wまたは60W(PBTLモノラル)とのこと。
2年前と比べると、今はこちらが流通の主流っぽい。
あえて本物以外のものを購入する必要はないしねぇ。
一方の28Pinのモジュールはニセモノであり、チップも別物のTPA3111相当なのでは?という噂されている。
ん?
修理対象であるOT4のTPA3112はTPA3111の上位互換品。
このモジュールのICを貼りかえればTPA3112のテストができるのでは?
かくして、私は敢えて火中の栗である28Pinを拾うということにしたのである。ちなみに価格は本物よりやや安価という程度である。あまりお買い得感はない。
ホントに3111のリマーク品だったらテストは可能なのだが、
まぁそんなに甘くはないだろう。試さないと分からない。
(→実験結果については後述)
ということで28Pinのものを2種類購入。
商品写真ではちゃんと?28Pinであることを見分けられた。
Pin数の記載があるところから調達した形。
上の小さいものを3枚、下の大きいものを2枚。
2026年現在も依然28Pinのものは流通している。
TPA3118としてだったり、別の名前だったり。微妙な感じ。
比較動画も上がってるし、ある程度は周知はされているのかな。
28Pinのものの購入はおススメしない。機能はするけど。
TPA3110
TPA3110のアンプモジュールには XH-A232などといった型番的なものはあるのだが、以下は便宜的な呼称としてステレオ版とモノラル版として記述することとする。
青いヒートシンクがついたステレオ版はMP3デコーダーと組み合わせて活用した。端子台の有・無で2種類あったが、お買い得な端子台がついているものを選んだ。普通に使いやすい。
これを3枚入手。
興味本位でヒートシンクをどけてICを観察。
3110D2ではなく、3110LD2だった。→後述
モノラル版。
何種類かあったが、以下の白いモジュールに。
こちらは4枚入手。こちらのICは末尾D2。
TPA3110LD2について
一般公開製品ではない様子。データシートが見当たらない。
末尾D2との相違点はPBTLモードとPLIMIT機能をサポートしていないため、PBTLピンとPLIMITピンがないという点。
14番と10番のピンかな。足があっても機能のアサインがないということか?出力もBTLモードで10W/ch程度らしい。(D2は15W)
購入した白いモジュールは15W×2個のアンプをPBTLで30Wの
モノラルアンプとしている模様。
振り返り2024年時:購入後の作業
◆TPA3118-28Pin
“大”を試すが...
まず最初に、大きい方のモジュール×2枚でステレオアンプとなるものを組んでみた。予め端子台が付いているので組みやすい。
結果
個別に単体で鳴らすと問題ない。
が、2台で鳴らすとパンパンパンと言って使い物にならない。
- 12V5Aのアダプター 1個 NG
- 12V5A、12V4Aのアダプター 計2個 NG
アダプター1個で分配するのはダメ元で試しただけ。
故にNGなのは想定通り。
が、アダプター2個でもNGだった。
“小”に変更するも...
次に小さい方のTPA3118-28Pin×2枚を試したが、結果は同じ。
ということは根本的に何かがおかしい。預かり知らぬ何かだな。
早々に白旗を上げてTPA3118は一旦凍結することにした。
分からんものは未来の自分に託す。
脱線するが、“大”を24Vで動かそうとしたらICが破裂した。
1枚お亡くなりに。仕様的に問題ないはずなのだが。
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◆TPA3110:ステレオ版
ステレオ版は普通に使える。
これも24Vを試したら、うんともすんとも言わなくなった。
1枚お亡くなりに。仕様的に問題ないはずなのだが。
うちのアダプターの問題か?
◆TPA3110:モノラル版
前述の通り、先に3118の作業でしくじったこともあり、
モノラルアンプに対する恐怖心が...
24V印加で都合2枚ほど亡くしてしまったたのもモチベーションを低下させていた。
とはいえ、ひとまず単体での動作確認をおこなった。
とくに問題はなかった。
2台で構成を組んで動かす気は起きないなぁ。
代わりにコンデンサ交換の作業を実施した。
予め付属しているLPFのチップコンデンサの容量は1000pF。
これは小さいようだ。早速外し、0.47μFのフィルムコンデンサに交換したのだが、
音が一切出なくなった。
4枚のうち2枚に実施し、失敗した段階で作業保留にした。
残りの2枚には手をつけず。
以来、2年程度の放置である。
2026年現在:やりなおし作業
2年前のトラブルは電源系に起因しているのだろうということで、簡易のコンデンサアレイを構築、追加し様子見することに。
1,000μF×6本を構成に追加。
片側3,000μFなので中途半端な感じか。
LXA-OT1から外しストックされていた方々たち
結果として、
パンパンパンという音の発生周期が長くなった。
が、それ以上の改善はなく依然使いものにならない。
音声は一応出ているのだが...。
症状が変わったので、いよいよ原因は電源なのだろう....
という確信が。
発想を変える
リビングの電源から12Vを1個取って、ケーブルを延長して離れた部屋の電源から12Vを1個取って試運転することにした。
結果、あれだけ鳴っていたパンパンパンという音は消えた。
やはりリビングの電源の問題だったらしい。
リビングでは色々な機器が使われているため、アンペア数が足らなかったということか。アダプターそれぞれのアンペア数が大きすぎたのもいけなかったのだろう。3Aのものが出てきたので5Aのものの代わりに使うことにする。
リビング以外の部屋だと問題なく動きそうだ。
が、リビングにおいては宇宙戦艦が波動砲を打つ際のごとく室内の機器の電源を考慮しなければならない。まったく実用性に乏しいため、3118-28pinは一旦お蔵入りにさせることにした。
<後日追記>
以下、登場する代打で一連の作業や確認が終わった後に3Aと4Aのアダプターで動作させると問題なく動いた。TPA3118-28Pin小の2枚で確認。
※インダクタは33μH×2に変更している
代打3110登場!
TPA3110の白いボード。
28Pinの仕様が不明なので比較しようがないが、こちらの方が恐らく出力が小さい。(30W?x2→15Wx2)
代打に指名。
3118が一旦お蔵入りだから、進むしかない。
早速モジュールを交換。3118x2→3110x2へ。
別部屋の作業スペースで片側ずつ試運転させたら問題なかったので2台で稼働を試すが問題なし。
リビングに移り、試すも、特に問題はなかった。
あー、こっちの方が拙宅の電源事情にマッチしそう。
リビングでも普通に使えそうだねぇ。
モノラル2台のアンプって初めてだけど、鳴らしっぷりに余裕がある感じだなぁ。
その後、
- 電源投入時に点灯するLEDを追加(簡易に片側のみ)
- 空きになっていたスタンバイの箇所に47μFを追加
- インダクタを10μHから22μHに交換
- LPFのコンデンサを1.36μF(0.68μFx2)に交換
などを行った。
LPFであるが、データシートに記載の構成は
33μH&1μFでカットオフ27kHz。
手持ち在庫で30kHzぐらいにする組み合わせを考えると、
前述の22μHと1.36μFという組み合わせぐらいか。
計算するとカットオフが29kHzぐらい?
当初添付のインダクタは10mm角の10µHが2個。
手持ちの22μHは12mm角。スペース的にはぎりぎり。
厚みもある。
はんだ作業をするためにコンデンサを1個外す必要があったが、なんとかついた。
だが、もう一枚の方はコンデンサを外す際に足がちぎれ、短くしてしまったのでリードの電解コンで代用。同一の35V100μF。
基板取り付けの台座はそのまま流用した。
黄色いのが0.68μFのフィルムコンデンサ。並列にするため
重ねて2段になっているので4個/ch。計8個使った。
可聴域外の様子はどうなのか。
ノイズは減ったんだろうか。測定器があればなぁ。
まったくわからん。きこえんしな。
が、これで塩漬けだったアンプが
ようやく日の目を見た感じか?
TPA3110 モノラル版:のこり2枚
購入後、LPF交換に失敗していたのは2枚。
チップコンデンサはとうに飛んでどこかにいっている。
が、2年後の今になってちょいちょいと修復したら普通に使えた。なんだこれだけのことだったか。
当初、3110のLPFの構成をグーグルAIにきいたら、0.47μF&22μHとか言ってたから、0.47μFつけちゃったんだよね。
あとからデータシートみたら全然値が違うし。
こちらは47μH&0.47μFの構成でつかってみようかな。
47μHは手配中...。カットオフは33kHzぐらいか。
と思ったら、時を経て後日47μH×4個が来た。
早速作業。
10μHのインダクタと、コンデンサーを1個撤去。
47μHを取り付け、先ほど外したコンデンサーを戻す。
外さないと、取り付けられないのよ。多分。
さぁ、試聴した感じはどうなんじゃろうか。
部材が届かないので組めないのだが。
白いボードだとフラックスのよごれが目立つね。
たぶん最後に掃除します♪
試聴は置いといて、実験を先行する。
<後日追記>
部材が届き、試聴を後日おこなったのだが、
正直違いはよくわからなかった。
測定器ほしいね。
【実験】TPA3118 -28Pin の換装
2年前に破裂した、3118-28Pinのモジュール。
念のため、やはり鳴らないことを確認する。
ヒートガンで取り外し、3112に換装してみた。
両者とも28Pinである。
新品は怖いので中古で試す。OT4に予めついていた正常品。
正常品を誤って交換してしまったブツ。
大事に保管していたのだ。
自称TPA3118は↓の通り2年前に破裂して穴が開いている。
周辺のチップ部品は飛ばすと復旧が厄介なので、ポリイミドテープでぐるっと周囲を養生。
ヒートガンであぶる。
400℃で15-20秒ぐらいかな?10秒では外れなかった。
きれいに外れた。
一旦、冷まして場を平らに整える。
そのままいけそうなので、ピンセットでサクッと交換する。
完了...
ん?なんで交換後のICに穴空いてるんだ?
換装のつもりが、目が悪くて気づかず。
はずした元のICをご丁寧にまた戻していた。やり直し。
今度こそ換装。
まぁ、見た感じはブリッジしてないし、うまくいったかな?
念のため、はんだごてで28本の足を押さえつけておく。
ペーストを洗浄後、しばし冷却&乾燥。
結線し、12Vでテスト。動くのか??
LED灯った。
OUTにスピーカーケーブル挿して...
おー、きれいに音出るね。
インダクタはもともと33μHだったのを適当に手元にあった10μHにしている。音量上げると破綻するのでせめて22ぐらいかなぁ。
この辺の構成はあとで詰めよう。
互換性はあった感じだねぇ。
TPA3111のリマーク説は正しいのかも。
ちなみに価格は 3118大 < 3112 なので単純な修理なら
新たに買った方がよさそう。こういうのは他の買い物に紛らせて送料がかからないようにするとか工夫するのがよいかなぁ。
納期が忘れたころに届く感じになったりするけど。
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