組立済み中古の 「LXV-OT6」 を入手しました。
以下は主に自己満足のためパーツ交換等をおこなった事に関する備忘録です。
※ブログへの掲載はOT4の後になっていますが、時系列的にはOT4より前です。何回か試聴したりしたのち、構成が固まりました。CD出力の接続先として利用しています。
以下の主に3つのポイントについて手を加えました。
①コンデンサ関連
MKT1813 250V 4.7µF×2個へ換装
付属品はBXC 250V 4.7µFです。
OT6を改造された先人の情報によりますと電解コンデンサのままではDC漏れが発生するようです。
対策としてフィルムコンデンサへの換装をおこないました。
安直にOT6 MKⅡを参考にできないかと考えたのですが、採用されているWIMA MKP4は非常に大きく、実装は無理そうです。
耐圧やサイズなど色々考えた結果、Vishay MKT1813を採用することにしました。
結果が良好だったため、他でもMKT1813を使うことが増えるきっかけになりました。
本当はEROの頃のものがあればいいのですが、4.7µFの入手は難しそうです。
(→実際は以下2023/1追記 にてERO MKP1840に換装)
PW 200V47µF×5個へ換装 および5mmのかさ上げ
付属品はBXC 200V 33µFです。
正面の窓をのぞいた際、真空管の前にある1本のコンデンサが非常に気になりました。
これを裏面に回すことができないかと考えました。
その際にBXCからニチコンの高信頼性品PW 200V47µF(容量増)へ替えることにしました。
基板下は10mmです。PW 200V47µFはφ12.5で収まらないので基板をプラ棒で5mmかさ上げました。(正面下部の木目部分)
実際には正面と背面のパネルを5mm上げてから、それらのパネルをプラ棒ごと下からねじ止めしています。
プリント基板は15mmのスペーサーをねじ止めして固定しています。(アース箇所は10mmなので5mmだけ調整)
これに伴い、側面下側のネジ穴 左・右4箇所を5mmずらしています。上の左右4箇所はそのままです。
天井部のふたはそのままかぶせると側面に5mmの隙間が生じるため左右をそれぞれ5mm延ばしました。(側面の木目ライン部分)
PW 200V47uFはφ12.5ということもあり収納が厳しく、3本を裏に取り付けています。
OT6はレイアウト的に表にスペースが確保できず厳しかったです。
ROE 16V470µF ×2個へ換装
付属品はYXA 16V220µFです。
ROE 16V470µF に換装しました。真空管に近いので横置きにしました。
黄緑がMKT1813、金色がROE、PWは2本が表、3本が裏
パスコン3箇所
Mook本に記載のあるパスコン0.022µFを3箇所に施しました。
Mullardというか実質的にはPhilipsの630V MustardコンデンサをeBay経由で欧州の業者から入手しました。
国内だと高いのですが、内外価格差がありますね。本物なんだろうか。
ダイオードは手持ちのTFKのものに交換。(写真の通り、裏面に配置)
安全コンデンサ×2個
先人の情報より、ちょっと不安を感じたので台湾製のものからPanasonic ECQ-UAAF104T1に替えました。
2個のうち1個は黒い熱収縮チューブ内です。
交換の際、熱収縮チューブは切り裂いてしまったため、熱収縮チューブでやり直しています。
②外観やネジなど
シャーシ系のネジ
超低頭のタップネジにして側面の凹凸を極力なくすようにしました。
他の方がやられているようにM3のネジ穴をきって超低頭のミリネジで運用するのが理想かと思います。
基板の固定
基板は付属の樹脂製のもの使わず、15mmの六角スペーサーで固定しています。
ネジは超低頭のミリネジとし、上下で止めています。アース部分は金属の10mm高なので5mmの調整です。
RCA端子
付属品と構造が同じ金メッキのものをAliexpressで見つけ、換装しています。
2x2は無かったので縦型(2x1)のものを2個並べています。
基板に取り付けるために上から下に通す爪が2個ずつあります。
計4個のうち外側の2個を活かし、内側の2個の爪は切除する形で取り付けました。
同じものはLXV-OT7でも使いました。
RCAは後日、ねじ止めされていない方がゆるゆるグラグラになってきたので
TOMOCA C-60 に変えました。
OT7も同様に変えました。
穴はそのままいけます。
化粧足
タカチのAFM20-9Sにしました。気が変わる可能性があるのでねじ止めまではしていません。両面テープで貼りました。
メガネケーブル
オヤイデのものを使用しています。
③その他
抵抗
全部で19本です。
アムトランスのAMRGとタクマンREXおよびへ変更しました。
REX 1W 24kΩx2
0.25W 300Ωx2, 1.8kΩx1, 2.4kΩx2, 10kΩx2, 1MΩx4
AMRG 0.75W 51kΩx3, 68kΩx2, 100kΩx1
その他
リード線は鉄線?のようなので、金メッキされたOFC線(φ0.5mm)に交換しました。
一部はAMRGより切断したリードを再利用しています。
窓からのぞいている部分のコンデンサ跡地には自作したLuxmanのロゴをつけておきました。
コンデンサが真空管の前に立ってないOT8を見慣れているためか、移設できてスッキリしました。(あくまで私見)
聴き疲れしないいい感じのハーモナイザーです。
2022/5追記
工夫をすれば、5mmのかさ上げをしなくてもよいのではないかと今更考えました。
裏面は10mmあるので PW×3本 をどうにかできればいい感じです。
方法①
片足は既存の穴を利用してはんだ付け、もう一方は基板に0.8mmの穴をあけ裏面で配線
方法②
片足は同一の銅箔ライン上に穴を開けてはんだ付け、もう一方は基板に0.8mmの穴をあけ裏面で配線
3本のうち2本は 方法① で、1本は 方法② で対応しました。
表にいた抵抗は2本ほど裏面に移設、干渉するものは基板を削って対応しました。
プラ棒を撤去し、もとのネジ穴で締めなおしたら高さがもとに戻りました。
他のと寸法がそろったので管理しやすくなりました。
2023/1追記
ERO MKP1840 250V 4.7µFへの換装
長らくMKT1813を使用してきましたが、高さはさておき 縦横のサイズは同じなんじゃね?
ということで前々から気になっていたMKP1840にこの際、変えてみました。
敷設予定場所の抵抗類はもちろん裏面に移設です。
足のピッチは37.5mmなのでRCAの前の1個は基板に穴をあけて足をいったん通してから裏で配線しました。
銅線パターンを穴あけないように位置を決めるのがなかなか難しかったですが、なんとか。
もう一個は基板に半身を乗せていて両足は基板に添わせてるのみです。
基板削らなけば通せたかな?
作業はそれなりに面倒くさいので普段はなかなかできないかな。
ニューイヤーコンサートを試聴中。
OT6はトーンコントロール的なわかりやすさはないので
普段よく聴くソースを聴くなどして しばらく使ってみないと違いがよく分からないかなぁ。
ポリエステルからポリプロピレンへの変更なので悪くなってはいないと思うけど。
MKP1840の色合い的に基板が紺色だったらよかったのになぁと思いました。
そういえば、メガネケーブルのところのメスコネクタのはんだ付けが割れていたので はんだ付けしなおしました。
特に負荷はかけてはつもりだったのですが、片方がぐらぐらになってました。
ネットを見ていると、OT6ではよくあることのようです。
たまたま薄暗いところで試しに通電したところ、光ったので気が付いた感じ。
がっちり取り付けられてないのでOT6を使っている方は気を付けたほうが良いかもです。それなりに経年していますしね。