ラックスマン製「LXV-OT9」に関する備忘録 | tobilishi721のブログ

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使いこなせそうになく、なんとなく敷居の高かった グライコ:LXV-OT9 ですが 中古が出回っていたので入手してみました。

中古品はタッピングネジのトラブルが多いです。感触では1台につき2本ぐらいは失敗しているみたい。適したサイズのドライバーでまわせばいいんですがね。コツが要るのは確か・・・。曲がっているぐらいならまだいいのですが、ネジ頭がないと分解するのに一苦労ですわ。

 

だから中古で出ているのかも。


作業は余計なことをしていることもあり、何日にも及んでおります。

 

  Day1

作業がしづらいため、フラットケーブルの基板側を取り外しました。

  • RCAを金メッキのものに変更
  • ダイオードをTFKのものに変更
  • 抵抗13本をタクマンREXに変更
    R10/R34  1.2K
    R2           3.3K
    R3/R5    10K
    R4/R6    12K
    R23/R30  100K
    R15/R39  1M ※1/2W
    R14/R38  1M ※1/4W
  • アース線のジャンパー2本を張り直し(J13,J14)
    - タクマンREXのリードを流用
    - ジャンパーは残り16本
  • 容量不明のセミコンC44,C1の取り外し
     ⇒ 1800pfと判明
  • 付属の電解コンデンサは以下の3種類であると判明
    YXJ 35V1000μF   C10
    YXF 50V47μF  C2/C3/C11/C16/C17/C32/C33
    YXF 50V4.7μF C12/C13/C14/C28/C29/C30

 

  Day2

  • 抵抗を以下の通りに変更
    タクマンREX
     R7/R31    3.9K  音の通り道
     ※1/4Wが入手できず1/2W
     R13/R37    9.1K
     R16/R40    47K
     R8/R32    1M
    Dale RN60(REXが入手不可)
     R9/R33    330
    Dale RN55(暫定変更)
     R12/R36    330 音の通り道
     NS-2Bに変更予定だったが、OT2へ流用してしまったため
  • ジャンパー16本を純銀線(オヤイデφ0.8mm)に張り替え
  • 基板取り付けを10mmの六角スペーサーに変更
     
  • 以下のコンデンサを換装
    C2/C11 YXF 50V47μF -> MUSE KZ 50V100μF
    C16/C17/C32/C33 YXF 50V47μF -> SILMIC 50V47μF

    C13/C29 YXF 50V4.7μF -> MKT1813 100V4.7μF(裏面)
  • 残作業
     ①フラットケーブル貼りなおし オヤイデの銅線?
     ②1800pF x2個をどうするか
     ③置換を保留したコンデンサのやりくり
       C10 YXJ 35V1000μF
       C3  YXF 50V47μF
       C12/C14/C28/C30 YXF 50V4.7μF

  Day3

Day2において残作業とした②③について対応。

  • ②C1/C44 ERO KP1838 630V1800pFに換装
  • ③コンデンサのやりくり ※C10以外について実施
    C3  YXF 50V47μF -> MUSE KZ 50V100μF
    C12/C14/C30 YXF 50V4.7μF -> MKT1813 100V4.7μF(裏面)
    C28 YXF 50V4.7μF -> MKT1813 100V4.7μF(オモテ)
MKT1813 100V4.7uFについては C28のみオモテ、
それ以外の5本は干渉除け、真空管に近いなどにより
裏面に移動。
Day3の作業対象は7本のみであったが、取り付け方を
検討する必要があり、しんどかった。
C10は2200uFなどにすべきか検討中・・・。
  • 残作業
    フラットケーブル貼りなおし オヤイデの銅線?
    C10 YXJ 35V1000μFの換装
    タッピングネジの変更
    木製ケースへの収納およびゴム足の変更
    音楽信号系?のR12/R36 および R7/R31の再考
 

  Day4

フラットケーブルの換装を実施したところ、

  • 片chから音が出ない
  • グライコ素子が機能しない

という状況に陥る。(始まったゼ)

径を太くしてしまった際にピンバイスで基板の穴を広げたのが原因。

しばし落ち込む。

 

  Day5

フラットケーブルを元にもどし、基板側の接点をケア。

無事稼働。

  • タッピングネジの変更
  • 木製ケースへの収納およびゴム足の変更
    ⇒ タカチ AFM25-12S

のみを実施。

OT8とつなげてみた感じ↓

 

 

- C10 YXJ 35V1000μFの換装

- R12/R36 および R7/R31の再考

 

はどうしようかなぁ。

 

  Day6

C10は容量を増やしてもあまり意味がないのかなぁ。

35V耐圧となると、手持ちから考えてROEぐらいしか選択肢がない。

OT1/OT3から外した中古でよいか。

 C10 YXJ 35V1000μF ⇒ ROE 40V1000μF

 

ROEに換装したら、だいたいこんな感じ。

  • フラットケーブルは実際は逆向きです。
    基板側を外して戻すときに誤って逆に取り付けてしまいました。
    熱ダメージを考えると基板側をこれ以上いじるのは得策でないと考えたため
    フロントパネル側を外してフロントパネル側も逆にとりつける形で修正しました。
  • 真空管は適当。暫定でゴールドライオンかな?
  • 基板の裏側に黄色いコンデンサが5本存在しています。
  • トグルスイッチはOT4の問題が発生した際に購入した金メッキのものに交換済み

OT9の効能

深夜帯に小音量でジャズを聴くなどの局面において意外な感じで役に立ちました。

トーンコントロールして聴きたい楽器の帯域を強めにして聴くなど自分の好みに近づけることができるのはちょっと良いかなと思いました。

スイッチで手軽にグライコをバイパスした場合の音との比較ができるのも良いですね。

 

抵抗はNS-2Bかな。

 

 

  Day7

 

R12/R36 および R7/R31をNS-2Bにしてみました。

多分、なじむのに時間がかかると思います。

C10の裏には0.1μFのパスコンをつけてみました。

 

OT8 ⇒OT9 ⇒OT7 でつないでます。

問題なく音が出たのでひとまずこの構成で使ってみます。

 

OT9は2号機が稼働予定・・・

また中古機を入手してみました。1号機はMook本がなかったんだよね。

ひとまずグライコを外した仮構成※で音出しまではできました。

※抵抗の一部と主要なコンデンサの交換のみ

グライコが機能するのかが心配だ。

 

  Day8

なんだかんだで抵抗はREXに集約し(例の4本はNS-2B)、RN60は二号機に移設した。

 

裏面のバッファアンプ?

グライコ基板を含め、NJM4558Eと思われる計7つのオペアンプが使われている。

このうちバッファアンプを同じSOP8のAD8599ARZに変えてみた。

グライコ基板の4558は変えてしまうと緻密に計算されたグライコが機能しなく

なりそうなので現状維持とした。

ぼやけた感じが多少くっきりした感があるのだが、気のせいかもしれない。

測定機器なんかないし。

 

   ↑ 裏面から撤去してAD8599を敷設

4558の様な汎用製品だと面白みがないので。
はんだ盛りもりすると4558はきれいに外せるので保管。何かあっても戻せる。

 

 

  後日・・・

後日、カップリングはSIEMENSのタンタル 50V4.7μFのものにかえました。

結局、C10は2200に増量しました。OT7のを外して流用。

OT7はROEの16V2200×2に変更しています。

 

 

2号機

Mook本の入手、1号機の問題の切り分け用として2号機を入手しました。

 

  Day1

中古なので動作確認

グライコ素子を引っこ抜き、1号機に提供

 

  Day2

電解コンデンサと抵抗の一部を交換
 4.7μF C12/C28 Sprague 150D 35V4.7μF

     C13/C14/C29/C30 WIMA 63V4.7μF  干渉するので要加工

 47μF  C2/C3/C11 UTSJ 50V100μF

             1号機同様、回路図準拠で47から100に増量

      C16/C17/C32/C33 KXJ 200V47μF

             OT6に当初使っていたもの 手持ちがこれしかなかった

 1000μF C10 BC 35V1000μF

抵抗はWIMAとR30およびR9が干渉したので対応

グライコ素子抜きで動作確認したところ問題なし

 

  Day3

1号機とグライコ素子を交換する形になったので、もと1号機分のものをオヤイデの線材により再建
抵抗の一部とセラミックコンデンサを交換

グライコ素子を基板に取り付け、動作確認

グライコON時にノイズ出てるねぇ(始まったゼ)

 

 

  Day4

日中、通常の音量で動作確認

グライコをバイパスすると問題なさそう

ON時はラジオなどは普通に聴こえるが、クラシックなどはノイジー
回路図を見つつ、片chでの問題なら箇所を特定しやすいのでは?と

コンデンサまたは抵抗が犯人説を立ててみたが、INPUTの片chを切っても両方から音出てる!
C2かC11辺りかと見当をつけて確認していたら、あー 取り付けた時にC2の片足短かったなぁと思い当たる節が・・・自家中古なのでね・・・

C2の足を切りそろえてピンソケットの下駄をはかせてC3と入れ替え

(C3は場所が狭いのでこっちが下駄の方がよいかな、と)

結果、ノイズやら左右の信号が混ざる現象は解決

 

【教訓】コンデンサを使いまわすと事故が起きやすい

 

グライコとして無事稼働しているので作業継続を決定

<予定>

RCAの金メッキ化

ダイオードの交換

未交換の抵抗の交換

ジャンパー類の交換

スペーサーやネジ類の交換

など

 

 

  Day5

日中、1号機および2号機の音出しをしていたが 特に問題はない感じ。

OT9が挟まって違和感を感じることはなかった。

好みの音質に変えられるので良いかもしれない。

 

■本日の作業

RCAの金メッキ化

ジャンパー類の交換 3本のみ実施

未交換の抵抗の交換 計14本

※基本的にDale RN60とした(RN55より安いため)

 

現在音出し中

 

10mmのスペーサーは秋月DAC 1号機から捻出し、交換。

作業がしやすくなった。

※誤り 

 上の写真ではR33とR9に3.9KΩがついている(動いたけど)
 正しくは 330Ωなのだが、使いまわし作業をしているうちにこうなった

 

■残作業

ダイオードの交換

ジャンパー類の交換 残り15本?

タッピングネジの交換(共に手持ちがないことが判明)

トグルスイッチが操作していると引っかかる感触があるので様子見中

 

  Day6

ダイオードの交換

ジャンパーの残り15本の交換

 銀線で10mmと17.5mmと15mmを作成し交換する地味な作業を実施

 銀線の仕込み

 

トグルスイッチはそのままにすることにした

真空管は手持ちの中華管はやめ、JJに変えて試聴中。

 

MookによるとOT9にはJJが付属していたのか?

添付の中華管って使わないよなぁ。

 

なんとなく洋楽は2号機の方が合うかな

 

 

  Day7

抵抗はRN60を基本としてみました。同じDALEのRN55も置き換え。

47μFの4本はKXJからSprague ATOM 50V50μFへ

100μFの3本はUTSJからMUSE KZ 50V100μFへ

バッファアンプはAD8599へ それぞれ置換実施ずみ。

 

4.7μFはWIMAから変えようかなと思案中

 

 

 

  Day8

4.7μFはWIMAだったが、結局全部Sprague 150D に変えた。

 

WIMAと干渉していたMUSE KZ 50V100μFを浮かさずに基板上に設置。この部分のSprague2個はやっぱり干渉するので裏面まわした。(真空管近くの2個は普通に設置)

 

抵抗のうち、R12/R36 および R7/R31はROE MK5にしてみた。

でかいので立てた。

 

声や楽器がいい雰囲気で2号機なかなか聴いてて楽しいかも。

しばらく鳴らしてみよう。構成はこれで確定かな。

 

といいつつ、トグルスイッチはカチャっと切り替わらずなんか引っかかる。壊れそうなので、秋月で購入したものに交換した。