ショートコラム<エナガ>はどんな鳥類なのか? | ナショナルけもペディア<ナショけも>

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こんにちは、アラフェネです。

 

今回は、<エナガ>のコラムになります。

 

<けものフレンズ3>にて、<エナガ>が新しく登場したので、どんな鳥類なのか簡単にまとめてみました。

 

 

 

 

  エナガってどんな鳥類?

 

〇分類

鳥綱スズメ目エナガ科エナガ属に分類される小型の鳥類です。

 

 

<スズメ目>はいわゆる小型の鳥類である<小鳥類>を構成する目の一つで、そこからさらに<スズメ亜目>、<タイランチョウ亜目>、<イワサザイ亜目>に分類されており、全鳥種の50%以上を占め、1万400種以上の内6200種がこの目に含まれています。

 

 スズメ目の鳥類は進化の過程で、さえずりを行う器官である<鳴管(めいかん)>が発達しており、その鳴管の筋肉の構造の違いにより、スズメ亜目は<鳴禽類(めいきんるい)>、タイランチョウ亜目は<亜鳴禽類(あめいきんるい)と呼ばれています。

 

 スズメ目の祖先とされる種は、オーストラリアとその周辺の島々(オーストララシア)が最初とされており、そこから、スンダランド(ジャワ島、ボルネオ島、インドシナ半島)やベーリング海峡の陸地化に伴って、新大陸(南アメリカなど)へ渡った<亜鳴禽類(めいきんるい)>と、新大陸へ進出せずにオーストララシア内で繁栄した<鳴禽類(あめいきんるい)>に大きく多様化し、繁栄したとされています。

 

 

 

スズメ科

スズメ

 

ツバメ科

ツバメ

 

ウグイス科

ウグイス

 

モズ科

モズ

 

コトドリ科

コトドリ

 

カエデチョウ科

ブンチョウ

 

アトリ科

カナリア

 

 

フウチョウ科

カンザシフウチョウ

 

カタカケフウチョウ

 

オオフウチョウ

 

カラス科

ハシブトガラス

 

一般的によく知られているスズメ目の種としては、スズメ科の<スズメ>、コトドリ科の<コトドリ>、ツバメ科の<ツバメ>、ウグイス科の<ウグイス>、ペットとして馴染みのある、カエデチョウ科の<ブンチョウ>、アトリ科の<カナリア>などです。

 <けものフレンズ>では、フウチョウ科の<カタカケフウチョウ>、<カンザシフウチョウ>、<オオフウチョウ>、カラス科の<ハシブトカラス>もこの分類に含まれています。

 

シマエナガ

 

したがって<エナガ>もこのスズメ目エナガ科エナガ属に分類されており、世界中に約20前後の亜種が確認されています。

日本で有名な亜種でいえば<雪の妖精>の異名をもつ<シマエナガ>が有名ですね。

 

〇生息地

主にユーラシア大陸、ヨーロッパ、中央アジア、日本の中~高緯度に広く分布しており、

平地や山地に多く生息していますが、公園や街中でもよく見ることができます。

 

 

〇形態

全長約14㎝、翼開長約16㎝、体重は5.5~9.5gほどしかなく、スズメ目の中でも小型の部類ですが、尾羽が7.5㎝と長いのが最大の特徴です。

 

 くちばしは黒色で短く、目の周りは黒い眉斑があり、背中まで黒い模様が繋がっており、体表面は白く、薄い黒色の風切り羽、黒と白色の羽が交じり合った長い尾羽があります。

 亜種の<シマエナガ>は<エナガ>と色合いがやや異なり、体と頭が全体的に白色です。

 

 

〇生態

食性は雑食性で、木の実、種子、昆虫、樹液、特にアブラムシを好んで食べることから、食物の種類は比較的多い部類です。

 

 

エナガの巣

 

 繁殖期は3月ごろの冬の終わりか春頃で、つがいで群れを作り、木の枝や幹にクモの糸を丸め、羽毛や苔(こけ)を合わせたような丸い巣を作ることができます。

 これは、<エナガ>独自の営巣方法で、<巧婦鳥(たくみどり)>と呼ばれることがあります。

 繁殖期以外でも群れを作り、木の枝に団子状に並んで寄せ合って眠ったり(エナガダンゴ)、家族ぐるみで群れを構成し、子育てを手伝うこともあることあるから、群れのつながりが比較的強いようです。

 群れに危機が迫ると、<チーチー>、<ツリリ>、<ジュリリ>とさえずり、警戒音を出します。

 

このエナガの巣ですが、なぜか捕食者のカラス、イタチ、ヘビなどに襲われやすく、半数以上が襲われたという報告例があります。

 

天敵は主には<ハイタカ>、<ツミ>などの猛禽類です。

 

 

以上が<エナガ>のコラムでした。

最後までご購読頂き、ありがとうございました。

 

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