<ショートコラム>メガテリウムはどんな動物なのか? | ナショナルけもペディア<ナショけも>

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こんにちは、アラフェネです。

 

今回は、<メガテリウム>のコラムになります。

 

けものフレンズ3で<メガテリウム>が実装されましたので、分類、地質時代など簡単にまとめてみました。

 

 

 

 

  地球最大の有毛目

 

メガテリウムは、すでに絶滅した大型の陸上哺乳類で、和名では<大懶獣(だいらんじゅう、だいらいじゅう)>、また<オオナマケモノ>と呼ばれており、地球史上最大の<有毛目>されています。

 

 

〇分類

<哺乳綱有毛目メガテリウム科>に分類され、現生の近い動物種として、同じ有毛目である<ナマケモノ>に近い種とされています。

 

ミユビナマケモノ

 

ミナミコアリクイ

 

現生の有毛目は<ナマケモノ>の大半が属する<ナマケモノ亜目><アリクイ>の大半が属する<アリクイ亜目>に分類されています。

 この目にはかつて、<アルマジロ>が属し、<有毛下目>として分類されていましたが、1990年代に分類の大幅な見直しが行われ、現在<アルマジロ>は<被甲目>という分類に変更されています。

 

 分類系統が全く違うのに、似たような環境に合わせ、進化することを<収斂進化(しゅうれんしんか)>と呼ばれますが、<アリクイ>と<フクロアリクイ>、<アルマジロ>と<センザンコウ>など、これらの進化が多い目でもあります。

 

メガテリウム科には、<メガテリウム>とは別に同じ科に含まれる<エレモテリウム>と呼ばれる種の化石が出土しており、全長体重を考えると、メガテリウムよりも大型の可能性が推測されています。

 

 

 

〇生息地・地質時代

パンゲア大陸

 

 

メガテリウム類にもっとも繁栄したとされる推定の地質時代として、<新生代新第三紀鮮新世(500~258万年前)>~<新生代第四紀更新世(258万~1万1700年前)>南アメリカ大陸に生息し繁栄していたとされています。

 

<新生代>と呼ばれる時代は、中生代に反映した非鳥類を除く恐竜類はすでに大量絶滅しており、現在の陸上の哺乳類の祖先と思われる種が大陸全体に最も適応拡散していた時代です。

 

大陸もパンゲア大陸と呼ばれる、現在のユーラシア、南北アメリカ、アフリカ、インド、オーストラリア、南極が一つになった広大な大陸の分裂が進んでおり、現在の海を隔てるような近い形の大陸になっています。

 

 

 

マンモス(古第三紀漸新世~第四紀更新世<500万年前~1万7000年前>)

※諸説あり

 

サーベルタイガー(古第三紀漸新世~第四紀更新世<500万年前~1万7000年前>)

 

ドルドン(古第三紀始新世後期<4500万~3600万年前>)

 

 

シヴァテリウム(古第三紀鮮新世~第四紀更新世<500万年前~1万2000年?>)

 

パラケラテリウム(第三紀漸新世<3600万年前~2400年前>)

 

 

 

 <新生代>の時代の一世である<古第三紀漸新世>では、哺乳類の大半が多様性を獲得しており、クジラ、ネズミ、ゾウ、サル、サーベルタイガー、クマ、単孔類、有袋類などの祖先が多く誕生していましたが、<新第三紀>になると、各大陸に拡散し適応し、個体数や種数が現在よりも多く、現在のグループとほぼ変わらない形になりました。

 

<メガテリウム>や<エレモテリウム>も同じ地質時代に反映した哺乳類の1種で、南アメリカを中心に繫栄していましたが、<後期更新世>にはすでに絶滅しました。

 原因としては現在のジャガーの祖先である<スミロドン>による捕食であったり、人類による影響などが考えられていますが、はっきりとわかっていません。

 

 

 

〇形態

 

 

全長:5∼6m

体重:3∼5トン

 

現生の<ナマケモノ>とは体格などが大きく異なり推定、全長6m、体重3∼5トンと、全長は<キリン>、体重は<ゾウ>に匹敵するほどのおおきさです。

尻尾は長く、胸の骨盤は固く、足全体を付けられる(レッサーパンダのような)、二本足で立ち上がれるほど足腰がしっかりしていました。

 

4本の手足には長い鉤爪が存在していますが、木に登ることにはつかわれず、土の中の根や葉(ヤマゴボウ)など掘り起こすために使われ、それを長い舌などを使って食べていました。

 

現生の有毛目である<ナマケモノ>になると、排泄以外に地上に降りることはほとんど無くなりましたが、その長い鉤爪は受け継がれており、枝などを器用につかんで移動したり、食べ物を掴んだりするのに使っています。

 

 

 

 

以上が<メガテリウム>のコラムでした。

今回も最後までご購読ありがとうございました。

 

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