ショートコラム<ウマ?ウシ?シカ?ニルガイってどんな動物?> | ナショナルけもペディア<ナショけも>

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こんにちは、アラフェネです。

 

今回は<ニルガイ>のショートコラムになります。

 

アプリゲーム<けものフレンズ3>に待望の実装ということで、どんな動物なのか簡単にまとめました。

 

 

  ニルガイとは?

 

〇分類や生息地

 

ニルガイは、<哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ニルガイ属>に分類される偶蹄動物で、

現生種は、インド半島やヒマラヤ山麗ですが、アメリカテキサス州に移入した個体が生息しています。

 

 

 

〇形態

体長は180∼200㎝、体重は100~240kgと他の<アフリカスイギュウ(340㎝)>や<ガウル(330㎝)>などの大型のウシ科と比較すると小柄で、オスのほうが大型になる傾向があります。

 

前足が長く、体がウマの様で、顔はウシ、色合いがシカという独特の形態を持っていることから、<ウマシカ>、<ウマカモシカ>と呼ばれることがあります。

また、オスには15~20㎝の角があり、ウシ科では珍しく、メスには角がなく、白いぶちが見られます。(この部分もシカと似る)

 

 

 一見、人工的に交配し作出した動物なのかと思ったのですが、元々地球上に生息している野生の草食動物です。

 ニルガイも他のウシ科と同様、<反芻(はんすう)>を行う動物で、複数の胃を持ち、草の主成分である<セルロース>を分解しエネルギーとするという部分から、典型的なウシ科動物に該当するといえます。

 

※反芻の詳しい記事はこちら

 

 

 

 

〇生態

ニルガイは主に草や木の葉、果実を食べる<完全植物性>の食性で、オス1頭に対し、

複数のメスの群れをもつ、<ハーレム>という群れの形態を作ります。

 

妊娠期間は12月~3月と、ヒツジとほぼ同等で、妊娠期間は245~277日と、

家畜種である<ホルスタイン>とほぼ同じです。

 

 

〇保護状況

現在、IUCN<国際自然保護連合>での評価では<LC:軽度懸念>に該当し、

十分な個体数が確認されています。

 

原生地であるインドでは、非政府組織<NGO>やインド政府による保護区や国立公園の指定による密猟の防止、作物被害の補償、環境教育活動、域内監視など、多種多様な活動を行っている為、絶滅の危険性は低いとされています。

 

インドは宗教上、ウシは<神の使い>と崇められており、その関係かウシ科動物の保護に国が大きく動いていると推測できます。

 

ニルガイは日本動物園でも観察することができ、<姫路セントラルパーク>、<アドベンチャーワールド>、<東山動植物園>で観察することができます。

 

是非、一度観察してみてはいかがでしょうか?

 

 

 


今回のショートコラムは以上となります。
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