鮮やかすぎる羽色にくぎ付け!大密林に羽ばたく<コンゴウインコ>の生態。 | アラフェネ動物記

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こんにちは、アラフェネです。

 

今回は、<コンゴウインコ>の記事になります。

 

中南米の森林に生息する、非常に色鮮やかなインコであり、その鮮やかな見た目から多くの

人々を魅了し、鳥類の中でも大変人気を博しています。

 

最近では、動物園などでは定番の鳥類として、飼育展示されており、

エキゾチックアニマルとして<ペット>としての需要もあることから、取引が行われています。

 

そんな、コンゴウインコですが、一体なぜそんなに人気があるのか、分類・生息地・生態などを見ていこうと思います。

 

 

 

 

  分類

 

まずは、分類です。

 

一般的に<インコ>とよばれるのは、<鳥綱オウム目インコ科>とよばれる鳥類の一種になります。

 

このオウム目はインコ科とオウム科の種が大半を占めており、特にインコ科の種類がずば抜けて多く、約400種以上(2008年)とされています(オウム科は21種)。

 

 

 

オウム目は<インコ科>、<オウム科>、<ヨウム科>、<フクロウオウム科>などが属しており、

インコ科は<セキセイインコ、コザクラインコ、ボタンインコ>、オウム科は<タイハクオウム、モモイロインコ、オカメインコ>、ヨウム科は<ヨウム>1種、フクロウオウム科は、<フクロウオウム(カカポ)、ミヤマオウム>などが代表種です。

 

インコ科などの一部の種は、ペット用として品種改良されていることが多く、

大きさ、模様、色彩ごとに、ちなんだ品種名が付けられます。

 

 

例えば、ペットとして人気が高い<セキセイインコ>などは、色彩模様によって模様では、<ハルクイン、ルチノー、オパーリン>

<グリーン、ブルー、イエロー>、大きさでいうと、頭部を大きくした<ジャンボセキセイ>などの品種が存在します。

 

 

コンゴウインコは、インコ科のコンゴウインコ属に分類される、<ベニコンゴウインコ>、<ルリコンゴウインコ>、<スミレコンゴウインコ>、<ミドリコンゴウインコ>などの種が存在し、インコの部類の中では大型で、羽の色彩がオスメス双方、色が鮮やかな種がほとんどで、見た目の雌雄の区別がつきません。

 

よって種の名称も、色の名前にちなんだ名前が多くついているのがわかると思います。

 

 

 

  生息地

 

 

大部分は、熱帯雨林に位置する、中南米(南アメリカ)などを主な生息地としています。

 

基本的にインコは南半球である、東南アジア、オーストラリア、中南アメリカ、太平洋東方、を中心に生息していることが多く、熱帯雨林の大密林を中心に生息しています。

 

 

 

特に、色が鮮やかである、<コンゴウインコ属>に属する<ベニコンゴウインコ、ルリコンゴウインコ>などの種は、南アメリカ北部などに中心に生息しており、気温と湿度が比較的高い、熱帯雨林気候の大森林を好むため、ペットとして飼養する場合、その気候に合った温度と湿度にしなければならず、飼育難易度は比較的高いです。

 

 

ワカケホンセイインコ (2016.04.02) | 日本の野鳥識別図鑑

このように、大半のオウム目の鳥類は、国外に集中していて、日本国内では見ることができないのですが、

外来種である、<ワカケホンセイインコ>などは見かけることがあります。

本来は、インドやスリランカ原種などですが、逃げ出したペットが大量繁殖し、フン害や騒音被害などで

問題になっています。

 

 

 

 

 

 

  形態

 

 

 

コンゴウインコの大きさは、インコ科の中でも比較的大型の種が多く、

より色鮮やかなで美しい見た目をしており、オスメスも同じ色合いをしていて、

雌雄見分けるのが難しいのが特徴です。

 

 

 

 

 

大きさは、種によって若干の差がありますが、インコ科の中では、スミレコンゴウインコが最大種で、羽を広げた長さは、約120㎝にもなり、(※1)初列風切羽の先端の長い尾羽は長距離での飛行を可能にしています。

 

 

羽の色彩は、インコ科の全体では鮮やかな色合いをしており特にコンゴウインコは

種を特徴付けるほどであり、基本的に和名は色に、ちなんだ名前を付けることが多く、

紅色である<ベニコンゴウインコ>、すみれ色である<スミレコンゴウインコ>、緑色である<ミドリコンゴウインコ>など

が名付けられます。

 

一見、この色鮮やかな羽色は外敵に狙われやすいと思われがちですが、インコの目は人のようにカラーで見ることが可能で、同種間では、繁殖での関係性、雌雄の判別、熱の吸収、警告、ディスプレイなど様々な役割があると言われています。

その為、当然視力はずば抜けてよく、人間の3∼4倍の視力を持ち、細かい物を正確にとらえることが可能となっています。

 

コンゴウインコはオスもメスも羽色がほぼ同じ色である、(※2)<性的単型>である種が多く、雌雄判別が難しいです。

 


 

 


 

オウム目の一部の鳥類は<冠羽>とよばれる特有の頭上の動かせる羽毛が存在し、繁殖、コミュニケーションの際に開閉する意味があると言われています。

 

インコとオウム姿かたちがよく似ていて、種が混同しがちなんですが、分類上、頭の<冠羽>があるかないかで、

区分けされています。

 

例えば、インコ科である、セキセイイインコ、コザクラインコは<冠羽>ないので、頭部の羽毛は目立った逆立ちはありませんが、オウム科のタイハクオウム、モモイロインコなどは、頭部に<冠羽>が存在するので羽毛の逆立ちがはっきりしています。

その為、気分が高まると、羽が逆立つように見えるのがわかると思います。

 

 

コンゴウインコ 嘴 に対する画像結果

鳥類の嘴は、食べる物によって形がはっきりしている種が多く、コンゴウインコは湾曲した太い鉤型の嘴をしています。

基本的に食性が種子などの穀類が主食で、ナッツなど硬い殻付きの食物の中身を器用に食べれるように進化していると思われます。

噛む力は、非常に強大で、人間の手では到底割ることができないクルミなどの木の実を軽々と割る力を持っています。


 

鳥類は大まかに、前が3本で後ろが1本である<三前趾足(さんぜんしそく)>と前と後ろが2本指に分かれている<対趾足(たいしそく)>、水かきがついた<撲足>とよばれるものに大別され、生息地に合った構造をしています。

 

基本的にオウム目は対趾足(たいしそく)とよばれる足の構造をしており、樹木の枝をしっかりとつかめるような構造をしています。その為、地上での歩行はあまり得意ではなく、地面はトコトコと人のように歩くような移動を行うのが特徴です。

 

 

 

 

動物園のバードパフォーマンスでよく、ヨウムのおしゃべりなどを披露するところが多いと思います。

 

 

オウム目全体では鳴管が良く発達しており、程度は種それぞれ個体差がありますが、多様で複雑なパターンの鳴き声を出すことができます。

また知能が比較的高く、動作、言葉(100語以上)、リズムなどを覚えることが可能です。

 

オウム目の鳥類は他の種と比べ、音の振動数を覚えることが可能で、言葉を覚えてしゃべるというよりかは、

言葉をしゃべる振動数をまねて発するので、言葉を覚えてしゃべるように見えると言われています。

 

有名なものでいえば、<ヨウム>などが有名ですね。

インコやオウムなどでもヨウムほどではありませんが似たようなことができます。

 

ちなみに、同じ言葉をまねてしゃべることで有名な<九官鳥>はムクドリ科の鳥類でオウム目の種ではないことに

注意です。

 

 

  生態

 

コンゴウインコの生態に関しては、うっそうとした大密林により、調査がわかっていない部分が多くありますので食性など一般的な物をまとめてみました。

 

食性は植物食性で、草木の実や葉、種子、果実などを好んで食べます。

 

食性は、他のインコと同じ、植物食傾向が強く、エゴマ、ナタネ、ヒマワリの種などの

穀類、野菜類、果物類などほとんどの物を食べることができます。

 

野生下では、アマゾンの果実の種子は毒素を含んでいることが多い為、粘土をかじって毒素を中和する習性があります。

 

 

 

繁殖は、1雄1雌でペアリングし、生涯ペアで生活をしていきます。

繁殖に最適と思われる空洞に巣を作り、

卵の色は大半が白色で、メスが卵を温め、ヒナがかえると、オスが基本的に給餌を行います。

 

〇動画:コンゴウインコの鳴き声

 

 

鳴き声は種によって、音質が異なり、

とくにコンゴウインコの鳴き声は非常に大きく、近くで聞くと鼓膜が破けそうな音量で鳴きます。

そのため、飼育するスペースは防音対策を施さなければなりません。

 

コンゴウインコは、鳥類のオウム目の中でも寿命がずばぬけて長く、50~60年以上生きることができ、

最高で80年以上も生きる個体が確認されています。

その為、これらの種を飼育する場合、(※3)終生飼養ができるかどうか、

他の動物種より慎重に考える必要があります。

 

 

 

 

 

以上が、<コンゴウインコ>の記事でした。

 

コンゴウインコはとにかく、色鮮やかな羽色を持った種が多く、

その珍しい容姿から、男女年齢問わず、目をくぎ付けにしてしまうほどです。

 

動物園では定番イベントとして、バードフライトショーなどのパフォーマンス

が行われることが多く、鳥類について楽しく学ぶことができますので、是非一度観察してみては

如何でしょうか?

 

今回の記事は以上となります。

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※1<鳥の羽の構造>

 

鳥類だけが持つ特有の<羽毛>よばれるものには、

外界からの影響を受けやすい鳥の体を守ったり、体温を保持したり、飛行しながら生き抜くうえで様々な機能を併せ持っている。

種によって若干異なるが、基本的には鳥の羽の構造は外側から<正羽、半綿羽、綿羽、紛綿羽、毛羽>とよばれる何層にも

羽の種類が重なった構造になっており、より安定した飛行を行えるように特化した構造をしている。

 

 

 

<正羽>とよばれるものは一番外側に見える羽で、ほとんどの鳥はこの<羽弁>とよばれる羽軸から左右非対称の面積の羽の構造をしている。

そこからさらに、飛ぶ時のコントロールなどを担う、<風切り羽>、<尾羽>や、風の抵抗や日差しや雨などの外界からの刺激から守る<体羽>などが存在し、着地時はコンパクトに折りたたまれている。

基本的には渡りなど、長距離を飛行する鳥種ほど、羽軸などが長く飛行能力が高い傾向がある。

 

 

<半綿羽>、<綿羽>は間に暖かい空気を取り入れて、体温を39∼43℃を一定に保っており、暑さや寒さ

から体を守っている。

 

 

さらに、<紛綿羽>は<ハト科>や<サギ科>などに多い部分で、

触るとくずれて粉状になり防水効果や防塵効果の役割がある。

 

鼻のまわりや体表は<毛羽>に覆われ、我々哺乳類のような感覚毛と同じものである。

 

 

 

 

※2<性的単型、性的2型>

一部の鳥類は、雄雌によって見た目明らかに違う種が存在し、ディスプレイなど繁殖などに関係する。

基本的に、キジなどは雄が鮮やかな模様や色彩を持ち、メスは淡色で地味な色合いが多い<性的2型>

インコ科など、雄も雌も同じ羽色<性的単型>と呼ばれる。

例外として、オオハナインコなど、雄が緑色、雌が赤色という、全く違う色を持つ種も存在する。

 

 

※3<終生飼養>

動物を飼養するうえで、命を全うするまで飼養する基本的な態度の事。

基本的に動物を飼い始めたら、動物の寿命が尽きるまで飼い主が動物の生涯面倒をみるという事であり、

家庭動物(学校飼育動物)、展示動物(動物園・水族館動物)などにその態度が重視されることがある。

 

動物の命は、当然ながら種によって異なり、その寿命が全うするまでの間の、餌代、医療費、その他設備(ゲージ、エサ入れ、ヒーター)、葬儀代などの諸費用を飼い主が経済的な部分に依存し、犬や猫などの寿命が10年以上という事も考えると、100∼200万の費用が掛かる場合がある。

 

 

また、オウム目などの種は40∼60年ほど生きる種も多い為、生涯人生をかけて飼育できるかどうか、犬猫以上に塾考する必要がある。