今日も探検お疲れ様です。
<アラフェネ>です。
今回は、<タスマニアデビル>、<ブラックバック>の記事になります。
けものフレンズでは、<ばってんジャパリ団>ということで、タスマニアデビル、オーストラリアデビル、ブラックバックの3人のフレンズがストーリーに登場しました。
一体どんな動物なのか、生態などをお話していきます。
ブラックバック
〇分類
哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ブラックバック属(アンテロ―ブ属)
まず最初に、ブラックバックです。
分類は、哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ブラックバック属です。
ブラックバック属は本種のみで構成されており、羚羊(れいよう)と呼ばれる偶蹄類の一種です。
羚羊とは同じウシ科のインパラ、スプリングボック、ハーデビースト、グリップスプリンガー、アラビアオリックス
などの、体格が細身で角が細長く、跳躍して移動できることに特化している偶蹄類の総称をいいます。
〇生息地
インド、ネパール
アメリカ(テキサス州)、アルゼンチンでは移入
生息地は、インド、その周辺のネパールなどに生息しています。
北米や南米では一部移入種が生息しています。
〇形態
体長:100~150㎝
体高:60~85㎝
体重:25~50kg
角の長さ:60~76㎝
寿命:12~18年
続いて、形態です。
体長は100~150cm 、体重は25~50kgで、他のウシ科の動物と比較すると、インパラと近い体格なのですが、一回り小さいです。
この動物の背中には名前の通り、暗褐色(黒色)、目や口周りとお腹の部分は白色と、はっきりした色の被毛が生えていることが特徴的です。
この暗褐色の色は、オスのある程度の年齢に達した個体でのみ見られ、若いオスやメスの色は淡褐色(ベージュ)と
毛色が異なります。
ブラックバックの角は、珍しくオスのみが生えており、栓抜き状の細長い巻き角をしています。
巻き角は他にマーコール、ハーデビースト、アダックスなどにもみられる、羚羊に多い角なのですが、
巻き角に進化することで、非常に強度の高い性質になると言われています。
〇生態
基本的に、草原や半砂漠、森林などに生息していると言われています。
昼行性で、20~40頭での群れを作り、オスのみのグループ、メスを中心としたグループ、
繁殖期には、オス一頭に複数のメスからなるハーレムと呼ばれる群れのグループを作ることが知られています。
繁殖期には20~100ヘクタールと非常に広大です。
主な天敵は、トラ、ライオン、ヒョウ、ドールなどの肉食獣に狙われることが多いのですが、
最高走行速度は80km/hであり、チーター以外であればほとんど逃げることが可能です。
また、警戒心が非常に強いため、逃走距離は広いことが知られています。
大半の草食動物はこの逃走距離の範囲が長いことなどで生存を有利にしていると言われています。
〇生息状況
LC:軽度懸念
現在は絶滅の恐れのある種ではありませんが、ネパールなどの一部の国や地域では、
ワシントン条約による、取り締られているなどがあります。
また、角目的で密猟がされているということが知られています。
タスマニアデビル、オーストラリアデビル
次は、<タスマニアデビル>です。
肉食有袋類では、最大種であり、以前はフクロオオカミ(タスマニアタイガー)が食物連鎖の
頂点に位置していますが、現在は同じ肉食の、<フクロネコ>、<フクロギツネ>よりも上位的な立ち位置になっています。
気性が非常に荒く、採食などや喧嘩などにより、特徴的なうなり声を聞いたヨーロッパ人が、<悪魔のような声>ということから
名前の由来にもなっています。
〇分類
哺乳綱フクロネコ目フクロネコ科タスマニアデビル属
分類は、哺乳綱フクロネコ目フクロネコ科タスマニアデビル属です。
本属を構成する種は1種のみで、以前はオーストラリア大陸に生息していた<オーストラリアデビル>
という種が存在していたんですが、現在は絶滅しています。
フクロネコ目は、キアシアンテキヌス、チャイロコミミバンディクート、フクロネコ、フクロアリクイ
など、多くの(※1)有袋類が属しています。
〇生息地
オーストラリア(タスマニア州タスマニア島)
〇形態
体長:50~60㎝
体高:30㎝
尾長:20~30㎝
体重:オス10~20kg、メス6~8kg
表を見ての通り、他のフクロネコ科の動物と比べ、体格が圧倒的に大型です。
体毛は黒色で胸に白い帯がはっきり見られるのが特徴的です。
尻尾の長さは約30㎝とやや長く、尻尾の太さは栄養状態などの指標にもなっています。
手足は、前足のほうがやや長く、後ろ足が短くして、穴を掘ることに適しています。
その為、育児嚢の入口は後ろ向きであり、同じ有袋類の<ウォンバット>、<コアラ>が
同じ形です。
これは、土や砂などが中に入らないような構造になっており、タスマニアデビルの育児嚢は
中に毛が密集していますので、病原菌などの侵入も防ぐ役割もしていると思われます。
〇生態
タスマニアデビルは夜行性の動物で、昼間は穴の中で休んでおり、夜間は鋭い嗅覚と聴覚で、16kmの長距離を移動します。
強い肉食性で、死肉も漁ることがあり、口にできる動物なら何でも食べることができます。
その為か、どんなものでもかみ砕ける、強靭な咬合力を持っており、<タイリクオオカミ>の6倍の咬合力を
持ち、骨までもかみ砕くことが可能です。
そのため、食物連鎖の頂点に位置する主として重要な役割をしています。
餌の奪い合いも日常茶飯事で、激しい喧嘩によって傷だらけの個体が多いのですが、
それによって、タスマニアデビル特有の疾患、(※2)<デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)>と呼ばれる
癌腫瘍疾患が散発しています。
〇生息状況
EN:絶滅危惧IB類
現在は、14万頭から2万頭まで減少しており、オーストラリアの保護団体が保護繁殖活動を行っています。
近年、シドニー国立公園で放獣し、現在はやや生息数は回復傾向にあります。
以上が、ブラックバック、タスマニアデビルの記事でした。
現在、ブラックバックは多くの動物園、サファリパークで見ることができます。
タスマニアデビルは<多摩動物公園>の<テイマー>の死亡を最後に、
現在は、国内で見ることはできません。
今回の記事は以上となります。
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最後までご購読ありがとうございました。
※1 有袋類
哺乳綱の分類の一つで、お腹の中に子供を育てるための皮膚が変化した袋のようなものを持った動物種の事。
通常我々、人を含む、真獣類(有胎盤類)は、子宮の中の未熟児をある程度の大きさまで成長すると出産し、授乳という形をとるが、有袋類の大部分は袋の中にそのまま未熟児の状態で出産し、授乳をしていく形態である。
動物園では、外見からでは出産したかどうかは不明瞭な為、子供が袋から顔を出した瞬間を出生日と位置付けていることが多い。
種としては、カンガルー、ウォンバット、コアラなどのオーストラリア大陸の種が大半だが、一部例外で袋を持たないフクロアリクイ、オポッサム(北アメリカ)などの種が存在する。
※2 デビル顔面腫瘍性疾患 DFTD
顔面や臓器にできるがん腫瘍疾患で、咬傷によって、急速に伝染する病気。
この疾患は、致死率が非常に高く、絶滅の1要因の問題になっている。
現在も確実な治療薬が無く、治療が困難だが、それに適応し回復した個体の存在が
確認されており、調査が進められている。
リンク
〇まるモフ園長の動物記
〇兄妹を探す物語
https://ameblo.jp/onabe111/theme-1011
○<X>アラフェネさん:主に動物、けもフレ関連をポスト
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