外に出るということ |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

突然ですが、私ね、バイク乗りなのです。

 

ここ10年は大小のスクーターに乗っていましたが、最近購入したのが下記のバイク↓

 

 

一応、大型バイクなのですが、取り回しも楽で本気を出せば、メチャクチャ速い。

若い頃はレーサーになりたいと、峠に通い、バイクショップで整備をしていた時もありました。

 

だから、今でも高速を走るロングツーリングには興味がなく、ワインディングが大好き。

 

でもね、通勤以外では一切使っていない。

 

何故なら、休日は放鳥をしなければならないから・・・

 

我が家から箱根のターンパイクまでは1時間弱。

江ノ島や鎌倉も近い、風を浴び海岸線を流しても楽しいかもしれない。

 

でも、放鳥があるから行かない。

 

例えば、ターンパイクに行くのに1時間弱、1時間ほどワインディングを楽しむ、そして帰路も1時間弱。

ざっくり、3時間、家を留守にする。

その間、鳥たちは置物の様にカゴの中に居る。

ずっと待っているのです。

そんなことは出来ない。

 

 

ええ、人としておかしいのは分かっていますよ。

人間は人間の生活がある。

小鳥の放鳥の為に人間の余暇を有効に使えないなんてナンセンス。

と思う方もいるでしょう。

まあ、人それぞれだし、放鳥は私にとって余暇の有効活用だから良いのです。

 

ここからが本題です。

 

人間は自由に外に出ることが出来ます。

外食したり、ショッピングしたり、イベントに行ったり・・・

でも、飼い鳥たちは放鳥時間を増やしたとしても、いつもの環境下で暮らすしかないのです。

 

それって可愛そうじゃん。

 

たまには外に連れて行こうって思う方がいます。

 

(私見ですよ、私見)

 

武器を持った人間って食物連鎖の最上位に位置する生き物です。

 

刺激だったり、安らぎだったり、欲しい物を得る為、どこへでも行きます。

 

一方の小鳥は食物連鎖でも下位に位置する生き物なのです。

 

 

自然界では捕食されず子孫を残すことが至上命題です。

常に怯え、警戒し、暮らしていく。

群れで暮らすのも弱いからなのです。

もちろん、陽だまりでまったりしたり、仲間と追いかけっこすることもあるハズですが、基本は大きなリスクを抱え生きています。

 

当家の文鳥のシルバで言えば、飼い主の指に止まって寝てはいても、僅かな音や振動で目を覚まし周囲を見る。

放鳥部屋にちょっとした家具や見慣れない物が入ってくれば、大きく距離を空け警戒する。

アキクサインコのチャチャに至っては、鳴き叫び逃げ回ります。

 

飼い鳥(小鳥)にとって

見慣れない光景=危機的な状況

だと言えます。

 

当然と言えば当然です。

食物連鎖の下層に位置する生物なのですから。

 

人間様とは違い弱い者であるということを理解すれば、外に連れ出すという発想はしません・・・多分。

(あくまでも私見です)

 

人間様にとって見慣れない物や日常と違う環境は大きな刺激や楽しみになりますが、小鳥にとって見慣れない物や日常と違う環境はストレス以外の何者でもないと思ってしまうのです。

ましてや、ロストのリスクも室内に比べ大きくなる。

 

何度も言いますよ、私見です。

 

中には好奇心旺盛な小鳥もいるでしょうから、もしかしたら、外の世界を楽しんでいる可能性は否定しません。

 

でも、鳥たちを観察していると、少なくとも当家の鳥たちは外に連れ出すメリットがないと思っているのです。

人間が大好きな刺激はないかもしれませんが、室内放鳥では大きな安心があります。

脅威の無い環境で、飛んで眠って、また飛んで、食べて。

それでいいのだと・・・

寿命の短い小鳥でも時間は平等に過ぎていきます。

飼い鳥は飼い鳥の快適な時間があるはずです。

 

で、弱い者の視点を理解しようとすれば、結果は見える?と思うのです。