当家の文鳥のシルバ君は1月3日生まれ。
当家に迎えて僅か8か月で上下殆どのクチバシを失った。
事故ではあったけど、全ては私たちの責任。
長くは生きられないことを悟ったけど、シルバは何事も無かったように生きて7歳を迎えました。
当家にはアキクサインコのチャチャとハルも居ます。
でもね、シルバは別格。
アキクサインコ達を蔑ろにしている訳ではない。
大きなハンディを抱え、高齢になったシルバの管理を徹底するのは仕方ないのです。
少し話が脱線すると・・・・
アキクサインコ2羽と文鳥のシルバには、たまに負荷を掛けています。
どういう負荷かというと、放鳥時、私が鳥たちを追いかけ回すのです。
1~2分行うとアキクサ達は開口呼吸を始めます。
でもね、呼吸音はしない。
それは健康で呼吸器に問題が無いからです。
一方のシルバは開口呼吸は行いません。
小さな鳥なので効率が良いですし、尾羽や翼もコンパクト。
近場を行き来するための形状ですので、室内で飛び回る程度では息は上がらない。
もちろん、興味本位でこんなことはしません。
早期(運動時)に呼吸困難が出れば対処も早くできるのです。
私なりの健康診断の一つです。
そんな中、シルバに気になる症状が出たのは2週間前。
安静時は問題ないのですが、活動時(連続の飛翔時)にヒューヒューと呼吸音がするのです。
苦しそうには見えませんが、呼吸器に初期の問題がありそうです。
チアノーゼはナシ。
体重変化もナシ。
テールボビングやスターゲイジングも当然ナシ。
感染症による肺炎や気嚢炎は私的には否定できる。
消去法で残ったのは甲状腺腫の初期症状。
実際2年前にも甲状腺腫の症状が出たので、ヨウ素を与え治癒しています。
(病院には行っていないので確定はしていませんが、治ったということは見立てが正しかったということだと思う)
ヨウ素自体は常に与えているんですが、与えすぎは問題があるので難しい所です。
慎重に投与量を強化しました。
そして、今現在、シルバは運動時の軽い呼吸困難は消失しています。
鳥の呼吸器系は大きな進化を遂げ現在に至ります。
もし、仮に人間が鳥と同じ呼吸器を獲得したら、運動能力は驚異的な進歩をすると思います。
ただね、より複雑で高機能になれば、それは弱さも伴う可能性もあるのです。
文鳥はもちろん、セキセイインコも呼吸困難を伴う疾患は非常に多い。
特に高齢になるほど。
私のように負荷をかけて早期に発見してくださいとは言いませんが、呼吸困難は早期に対処すれば早期に改善する可能性があります。
呼吸音の発生は誰にも分かる大きなシグナルです。
(通常、呼吸音はしません)
そんなシグナルを拾い守るのは飼い主の役目なのです。
追伸
甲状腺腫の初期であればヨウ素は有効ですが、進行した状態だとヨウ素は殆ど役に立ちません。
甲状腺ホルモンやステロイドが有効です。
そういう判断ができる病院に掛かる必要があります。
しかし、残念ながらそういう判断が出来ない獣医師が多くいるのが現状です。