今の季節、夜間、車を運転してると路肩や歩道に目が行きます。
凍えていないか?
怪我をしていないか?
まだ、一度も保護したことはないけど、毎日、毎日、多くのインコやフィンチが空に放たれています。
もちろん、大部分は飼い主の不可抗力。
空に放たれた鳥の多くは生後1年未満。
それが意味することは、鳥飼初心者が覚悟も知識もなく迎え、逃がしたということ。
鳥は犬や猫とは決定的な違いがあります。
それは、空を飛ぶということ。
何度もお話ししているように、手乗りの鳥を飼うというのは難易度がメチャクチャ高い。
逃がすリスクは当然だけど、小さく足元に居たりするので踏みつけで死亡することも多い。
迷子サイトの逃がした理由を見れば・・・
相変わらず、肩に乗っているのを忘れて外に出ました。
開いていた窓から逃げました。
放鳥中に窓を開けてしまった。
以前あったのは、室内では飛ばないので外に出したのですが・・・飛んで行った。
正直に言えば、2度と鳥を迎えてほしくない。
安易に迎え、安易に逃がした鳥の末路は、
飢え、カラスや猫に追い掛けられ、血だらけになって死ぬ。
これからの季節は一晩で凍死する。
想像ではないのです。
以前、鳥の保護施設に勤めている方からコメントを頂いたこともあります。
屋外で保護されたあるインコは血だらけで、ボロボロだったと。
そうでしょう。
だって、体力が弱い室内飼いの手乗りの鳥が屋外に出れば、カラスや猫の恰好のエサです。
必死に逃げて逃げて、死んでいくのです。
迷子サイトでは
「娘が大切にしていたので、よろしくお願いします」って
何だか悲しい。
逃がした飼い主にとって鳥の価値ってなんだろう。
飼い主が悲しもうが、ダメージを受けようが私はまったく、欠片も微塵も同情できない。
だって、空に放たれた鳥がどう思い、どういう死に方をするのか?
お腹がすいて、怖くて、痛くて、絶望しかない。
それを思うと、飼い主はどうだっていい。
そもそも、不可抗力であっても逃がしたのは飼い主なのだから・・・
飼い主は加害者、鳥は被害者。
過去にもお話ししているけど、鳥を逃がさない努力ってシンプル。
一方、逃がした鳥を探す労力は計り知れない。
砂漠で一粒のダイヤを探すようなもの。
もちろん、奇跡的に保護だったり自らだったり・・・帰ってくる場合もあるけど、飼い主の罪が消えることはない。
愛鳥のことを我が子っていう飼い主は多い。
もちろん、擬人化しているのは分かるけど、少しでも人間の我が子にそそぐ愛情や注意があるのなら、簡単に逃がしたりしない。
窓は開けない。
カゴは外に出さない。
部屋のドアの開閉は安易に行わない。
たったこれだけ。
これだけで、逃がすことはない。
当家は今現在、4人家族。
リビング(放鳥部屋)に入る者が常に行うことは鳥たちの所在確認。
カゴに居るのか?
放鳥中なのか?
それを確認して行動する。
もちろん、カゴを外に出すことは絶対ない。
日光浴は窓を開け放ち差し込む光を浴びてもらうけど、終わるまでカゴのすぐ側で私が監視している。
その他、万一、窓を開ける場合は開ける人間が必ず責任をもって鳥たちをカゴへ戻す(放鳥中の場合)
(そもそも窓を開けることは殆どありません)
ついでに言えば、リビングのドアの開閉も家族間の連携を必ず取って行っています。
当家のリビング(放鳥部屋)は核施設のように完全隔離で管理されているのです。
だから鳥を逃がしたことはないし、家が倒壊しない限りこれからも絶対、逃がさない。
成人した子供より、鳥たちを守ることの方がある意味大切なのです。
だって小さい命が一生懸命生きているのです。
鳥飼初心者の方へ
鳥はあなたにとって何ですか?
不注意で鳥を逃がすと、ほとんどは悲惨な死に方をします。
その姿を想像してください。
そして怖がってください。
本当に可愛いと思うのなら、人間の言葉を教えるのもいいですが、先にロスト対策を徹底してください。
独身ではなく家族がいるなら、鳥を守るための約束事を共有してください。
お願いします。