命の値段 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

アキクサインコのルビノー(ルチノー)の雛の値段を何となく検索していたら・・・

 

下は4万円弱、上は7万6千円でした。

うすうす気づいてたのですが、ここ数年、騰がり続けています。

 

 

当家のチャチャとハルは合わせて15万2千円か~

 

ちなみにチャチャのお迎え価格は1万9千円、ハルのお迎え価格は1万4千円。

知り合いではないブリーダーさんからの直接購入でしたが、当時としても破格な安値でした。

株式投資で言えば4.4倍。

売るか?

 

というのはもちろん冗談です、1000万円でも譲ったりしない。

 

続けて検索していると、あるオークションサイトにたどり着きました。

そこに出ていたのはアキクサインコのローズ(成鳥2歳)。

ついている値段は6千円。

しかし、入札は無し。

 

説明書を見るとペアの一方が亡くなったので、売ります?みたいな内容です。

要は繁殖専用の荒鳥。

ローズはカゴ越しに撮影されていました。

全ては見えないど、止まり木は汚れ、カゴの網も汚い。

ローズ本人の羽には抜けがあり、艶はない。

当然、手乗りではないだろうし、カゴの外に出たことはないのかな?

 

そのブリーダーさんを責めるつもりはありませんよ。

そんなものです。

 

チャチャの話をすれば、

チャチャは富士市の大規模ブリーダーさんから迎えました。

チャチャがいた場所は、多くのカゴが並べられ、ネズミが床を走り、ゴキブリも走っていた。

劣悪な環境というか、養鶏場みたいな感じでしたよ。

 

規模が大きくなればなるほど、手が回らない。

病気になろうが、怪我をしようが、放置するしかない。

場合によっては殺されることもあるでしょう。

それは犬だって、猫だって一緒。

たまにあるでしょ、多頭飼育崩壊や意図的な餓死。

 

最初はびっくりしたけど、そういうことだって理解しました。

肯定はしない、でも繁殖施設から生まれた鳥を迎えること自体、私は共犯者。

例えば、焼き肉大好きだけでは終われない。

焼き肉の元は生きた牛。

向き合って理解するのは義務。

 

ウチは違うよ!という個人の方がいるかも知れない。

放鳥もするし、掃除もシッカリしていると。

そのうえでの繁殖なのって。

 

そういう方はいるだろうけど、供給されているペットの鳥の雛の殆どは大規模ブリーダーか業者。

コンビニに並ぶ弁当やデザートと同じで、特に過剰に供給されている鳥種は、どこかで間違いなく死んでいく個体が出る。

それも多数・・・意図的かどうかは分からないけど。

 

(5年2か月前のチャチャ↓)

 

話は少し変わりますね。

 

競走馬は年間7000頭~8000頭生産されています。

(実際にデビュー出来るのは4000頭程度)

逆に言えば、毎年7000~8000頭が居なくなっているのです。

有名な競走馬で種馬になるのは、ほんの一部。

(種馬は種馬で地獄というか生き物としての・・・)

あとは、観光や乗馬用になるのが、これまた、ほんの一部

残りの大部分、毎年、毎年7000頭以上は殺処分です。

(数年前、朝日新聞で報道されたにも係わらず、虐待だという認識は広がらなかった)

馬肉として流通するのか?単に殺し捨てるのか?

立派な体と大きく綺麗な瞳を持つ馬を殺すのです。

 

随分前に記事にしていますが、競馬はもともと高貴な奴の遊び。

だからね、こんなクソみたいなことが起こっていても、誰も声を上げない。

報道を封じ込める程、力があるのです。

競馬なんて止めて、人間を走らせて賭ければいいのだ。

 

それを考えればローズが6000円で売られているのは、まだマシだと思う。

でも、買い手が付かなければ、どうなるかは分からない。

 

多くの繁殖用の鳥は狭いカゴで過ごし死んでいく。

どういう思いで生きていたのか?

申し訳ない。

 

いつもは深いところで封印している。

 

でもね、気泡の様に浮き上がってくると、私を含め人間はすべて死んでほしいと思ってしまうのです。

そうなれば、人間の趣味や娯楽のために死ぬ命は無くなる。

本当は値段なんてつけられない、小さな小鳥も馬も同じ命なのだから。

 

当家の鳥たちはせめて・・・少しでも自由でいてほしい。

長時間放鳥程度では謝罪にもならないけど・・・