鳥とQOL |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

自宅に戻ってきて5日。

 

長期休暇を取っている関係で未だに働いておりません。

鳥たちと常に一緒、長時間放鳥を見守っています。

 

 

↑先ほど撮影の文鳥のシルバとアキクサインコのチャチャ。

前記事でお知らせしたように、2週間前、チャチャがシルバに襲い掛かり舌を咬み切りました。

でもね、通常は上記のような距離(20cm)でも喧嘩にはならないのです。

お互いしらんふり。

特殊な環境下でのみ、チャチャは攻撃的になるのです。

特殊な環境下に2羽が置かれないよう、しっかり見守っていれば喧嘩は無かったし、シルバは怪我をしなかった。

後悔しても遅いのですが、唯一の救いはシルバの傷が癒えたことです。

 

 

↑上記のアキクサインコはハルです。

ハルは温厚な性格なのでシルバに襲い掛かることは絶対ありません。

一緒のカゴもOK

 

今の心配事はシルバの換羽疲れ。

ハッキリ言えば、疲れなんかではない。

危篤一歩前の状態という認識です。

 

前記事に書いたように2日前は、たまに軽く肩で呼吸をしている状態でした。

ブログにはサラッと書きましたが、マズいと認識していました。

シューシュー抜けるような呼吸音も頻繁にしていましたし、このまま逝ってしまう可能性も考えていました。

 

こんなに弱ってしまった原因は激しい換羽と高齢。

換羽があるので甲状腺の肥大があるかも知れない。

だから、ヨウ素量を増やしました。

あとは25度以上の温度帯と安静。

前記事には4時間の放鳥と書いていますが、その殆どは手の中やカーテンレールで過ごしています。

飛ぶと呼吸が苦しくなりますし、そもそも、飛び回る元気は無いのです。

 

この記事を読んだ方の中には、なぜ鳥専門病院へ連れて行かないの?

と思う方がいると思います。

 

私に言わせれば、病院は何をしてくれるの?

あなたはリスクを感じないの?

と思ってしまいます。

 

激しい換羽と同時に始まった呼吸困難は上記に書いたように甲状腺肥大があるのだと思います。

(換羽でなくても、高齢の文鳥やセキセイインコは甲状腺肥大や甲状腺腫が起こりやすい)

肺炎由来の呼吸困難の可能性もあるけど、それならば明確なチアノーゼが出ていいが無し。

食欲はあって体重減少はない。

(体重減少がないということは甲状腺肥大があっても気道を圧迫していない軽症)

初期の呼吸困難はあるけど、開口呼吸はない。

糞に問題は無い。

 

シルバの病状を拾って考えれば、安静にして温度帯に気をつける。

そしてヨウ素の増量で対処できると判断したのです。

 

慌てて病院へ連れて行っても、弱った体に大きなストレスがかかるだけ。

挙句にヨウ素を処方されるだけです。

たったそれだけの為に、往復2時間弱、車に乗せて苦しい保定をされるなんてありえない。

それに鳥専門病院だからって、鳥を治してくれるとは限りません。

何度もお話ししていますが、鳥専用の精密検査機器は殆どありません。

薬だってそうです。

 

愛鳥の様子がおかしい?

病院へ連れて行って、その後も通院したけど亡くなったという話は沢山あります。

原因は病そのものかもしれません。

しかし誤った投薬、注射のショック、ストレスetcで亡くなる例も多いのです。

それは獣医師の腕が悪いというより、小鳥があまりにも小さく弱いからです。

ちなみに上記は鳥専門病院の話です、一般の動物病院の殆どは鳥をまともに診る知識も設備もありません。

(少数ですが一般の動物病院でも鳥をしっかり診ることが出来る病院もあります)

 

シルバは家人をパートナー認定していますので、家人の手の中で過ごす時間が大好きです。

6歳を過ぎたシルバには病気でなくても多くの時間は残っていません。

そんなシルバやアキクサ達が自由に安心してストレスなく過ごす時間を少しでも作りたいのです。

(今回の喧嘩は大きな後悔です)

 

だから獣医師ではないけど・・・自分で診察対処できる病状なら鳥専門病院へは行きません。

私にとって鳥専門病院は役に立つ可能性もあるけど、大きなリスクが発生する場所でもあるのです。

 

数年前、アキクサインコのハルが嘔吐をしました。

私の見立ては病気ではない。

一応、確認の為、鳥専門病院へ行って検査をしましたが、病気の兆候は無しでした。

吐き止めをもらいましたが、1~2日飲ませて捨てました。

(継続して飲ませる必要がある薬もありますが、吐き止めはそういう薬ではないので症状が無くなれば必要ありません、私見)

次回通院は私からキャンセル、もちろんすぐに復活。

通院は義務ではありません、治ればその後行くという判断は私がします。

2か月前、チャチャは粒便が続きました。

ブログに書いてますが私の見立ては病気ではない、でした。

病院へは行っていませんが、問題なく完治し元気いっぱいです。

これもブログに書いていますが、1年半前、文鳥のシルバは初期の甲状腺肥大の呼吸困難が出ました。

即座にヨウ素を投入して完治しました。

もちろん、病院へは行っていません。

 

もうね、ハチャメチャだって眉を顰める人もいるでしょう。

 

でも、病院も薬も私にとってただの使うものです。

言ってみれば鳥専門病院の敵のような人間なのです。

 

しかし、今回のシルバの呼吸困難に関しては慎重にならざるえない。

換羽も問題だけど、高齢というのが一番の問題だからです。

呼吸困難が出ているのだけど、安静にしていると問題ない。

昨晩から、さらにヨウ素を増量したところ症状は軽くなった。

苦しくて唄わなかったシルバが朝から何度も唄っているし、放鳥時、ピヨピヨ鳴きながら飛んで行った。

今日のシルバは最近では一番体調がいいし快方に向かっている。

一見、良いようだけど、ヨウ素の過剰投与はよろしくない。

何度も言うように、甲状腺肥大はあるはずだけど、高齢による体力低下も呼吸困難の原因となっている。

だから、体力の回復を見極めつつ、ヨウ素の投与量を調整しなければならない。

 

病院にすべてを任せると1週間の薬を処方され良くても悪くても次回来てねとなります。

ヨウ素ならまだしも、抗生物質を見込み違いで投与すれば、鳥は弱って、最悪、亡くなります。

そういうところも、病院と距離を置いている理由です。

 

最後にクオリティオブライフ(QOL)って知っていますか?

「人生の質」や「生活の質」って訳されたりします。

特に医療の世界で浸透し使われています。

 

極論として、ただ生かされれば良いということではなく、患者の意思の元、人間らしくよりよい闘病生活を送ること。

それをQOLの向上という言い方をします、多分。

 

鳥だって同じなのです。

薬漬けで死ぬなんてあり得ない。

ん?決めつけるのは良くないですね。

でもね、弱い小鳥のすべてを病院へ任せるなんて私の視点からは出来ないのです。

 

 

長文でしたが、結局はいつもの話です。

よろしければ参考までに。

 

追伸

万一、シルバの呼吸困難が進んで開口呼吸を始めたら即座に鳥専門病院へ行きます。

目的は甲状腺ホルモンとステロイドの投与。

獣医師と意見交換しますが、病状に対して最も有効な治療です。

甲状腺ホルモンを持っていなければ、持っている鳥専門病院へ行きます。

ちなみに鳥の場合、呼吸器官のトラブルは多いのですが、年齢を重ねた文鳥はそれに加えて甲状腺の問題があるのです。