帰郷 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

随分、更新が空いてしまいました。

 

鳥たちは・・・元気ではありません。

 

ことの発端は2週間前。

 

九州に住む高齢の母が緊急入院したのです。

緊急と言っても生死にかかわる状態ではなく、高齢者によくある圧迫骨折でした。

元気と言えば元気なのですが、初期の認知症の父が実家に居るのです。

他の兄弟のサポートもありましたが、更なるサポートの為、私は単身、帰郷しました。

 

4/7の横須賀出航のフェリーに自家用車ととも乗船。

関東~九州なので22時間の船旅でした。

そして4/8(21時)、下船した直後に携帯が鳴りました。

文鳥のシルバとアキクサインコのチャチャが喧嘩をしてシルバが出血したと。

何度もお話ししているように、シルバはクチバシがありません、そしてチャチャとは犬猿の仲。

ただ、特殊というか、一定の条件下でなければ喧嘩はしないのです。

だから、ずっと同時放鳥ですし少なくとも3年以上、危ない関係になったことはありません。

ところが、残った家族が特殊な状態になった2羽を見過ごしてしまったのです。

シルバに飛びついたチャチャはシルバの舌の先端を咬み切りました。

30~40分で出血は止まったらしいのですが、水を飲ませたら出血が始まったと・・・

 

正直に言えば、怒りしかなかった。

 

特殊な環境下で喧嘩を見過ごしたのは百歩譲っても・・・

何故、すぐ連絡をくれなかったのか?

 

本当にシルバを助けようと思えば、水を飲ませるなんてあり得ない。

もちろん、それが優しさだと、可哀そうだと、思った末のことなのは分かります。

でも、傷口を乾燥させることが最優先です。

エサや水を与えなくても、怪我なので半日や1日で死ぬことはないのです。

それよりも、水で傷口が開き出血多量で死ぬことが最大のリスクなのです。

と言っても、もう遅い。

 

絶対に水は与えないこと、再出血が止まったら、23時くらいまで明るくして、エサ箱だけをセットし少量でも食べるか観察する、食べたら撤去して遮光カバーを掛けて寝させる。

温度帯は25度以上。

結局、エサは食べなかったので23時に寝てもらいました。

口の怪我でもあるし、そもそも、一般的に言われている一晩中明るくするというのは個人的にはナンセンス。

弱った状態の鳥に夜間必要なのは、暗く静かな環境下での休息だと思っています。

 

最悪を想定しましたが、無事、翌朝を迎えました。

出血は止まっているとのことなので、水とエサ箱をセット。

朝一、水を飲んだのを確認して、再度、撤去。

それを何度か繰り返し、完全に止まったのを確認して、午前10時以降は水も餌箱もセットしたままにしました。

しかし、ダメージは大きく、家人の手の中で眠り続けたそうです。

それでも午後からは餌も食べるようになりました。

安堵し大丈夫だと確信しました。

 

それと同時に反省もしました。

 

鳥に関しての健康管理や放鳥等々、すべては私が指示を出していました。

指示というと偉そうですね、実際は注意喚起です。

これは気をつけてね、これはダメだよ等々。

鳥たちに病気を疑う症状があった場合、私が判断をしていたのです。

だから、家を留守にするのなら、しっかりコミュニケーションをとって鳥たちを守る必要があったのです。

そう言う意味では、すべては私の責任です。

 

すぐにでも家に帰りたかった。

両親はどうでも良いとは言わないけど、鳥たちの側に居たかった。

 

だって、事はそれでは治まらかったのです。

 

次はアキクサインコのハルの毛引き。

私が帰郷して1週間を経過した頃、ハルの毛引きが始まりました。

正直、クールなアキクサインコが毛引き?と思いましたが、理由は推測できました。

シルバとチャチャのケンカもあり、同時放鳥を中止した結果、鳥たちの放鳥時間は1日1~2時間に激減しました。

私が放鳥を強烈に推進していたので、帰郷する前は平均6時間以上の放鳥をしていたのです。

そんな鳥たちですので、たった1~2時間の放鳥は大きなストレスになったハズです。

 

そして、トドメに傷の癒えてきたシルバの換羽です。

文鳥の換羽は激しいのですが、シルバは過去5年でまともな換羽は2度しかありません。

クチバシが無いのが原因だと思います。

羽繕いがまともに出来ないので、体のシステムが換羽を抑制しているのだと思っています。

そんなシルバに激しい換羽が始まってしまったのです。

 

今現在、たまに軽く肩で呼吸をしている状態です。

これは、呼吸器の問題というより、激しい換羽+高齢(6歳4か月弱)が原因だと思います。

普通の健康な文鳥であれば6歳って、まだまだ元気だと思いますが、シルバの見た目は10歳を越えた文鳥のようなのです。

換羽でなくても、いつもボロボロな感じです。

何百枚も抜けるのは一通り終わったので、生え揃えば復活すると思いますが、正直、分からない。

もちろん、対策としてヨウ素やBIOの増量を行っています。

 

そんなこんなの自宅に戻ったのは一昨日。

シルバの舌を見ると、随分、根元から咬みちぎられていました。

正直、よく生きていたと思っています。

ハルの毛引きは止まっており、新しい羽が幾つも生えている最中。

 

まったくもって元気なのはアキクサインコのチャチャだけです↓

 

 

もちろん、シルバに怪我をさせたからって、意地悪をする家族はいません。

だって、チャチャが悪い訳ではないのです。

チャチャの発情対象は私なので、私が突然居なくなったことも大きな要因かも知れません。

兎に角、悪いのは私たち人間なのです。

 

だから、もう、ね、放鳥を思いっきりしています。

シルバは少し弱っているので、4時間程度の放鳥。

弱っていると言っても水浴びもするし、激怒もするし、エサも十分食べるし、ダンスもたまにはしますのである意味元気です。

アキクサ達は昨日も今日も8時間を越える放鳥です。

もちろん、同時放鳥です。

何一つ、問題も危険もありません。

私が見守っているのですから。

 

 

↑ハル

ん?怒ってる?

だよね、窮屈だったよね、羽を抜いちゃったね。

もう大丈夫。

昨日も今日も明日も、ずっと外だから、カゴに帰らなくていいからね。。。