先週の事なのですが、アキクサインコのチャチャが粒便をしました。
粒便とは、シードが不完全な状態で排出されたものです。
程度にもよりますが、病気あるいは前兆の可能性が考えられます。
チャチャの場合、糞の1~2割に未消化のシードが混ざっていました。
ただ、必ず粒便をする訳ではないので観察を続けました。
ここで粒便の話を少々。
鳥は前胃と後胃の2つの胃を持っていますが、後胃のことを筋胃といいます。
筋胃とは書いて字のごとく、筋肉の塊りのような消化器官で前胃から送られてきたシード類をすりつぶすのです。
人間で言えば、歯の役目をしていると言っても過言ではありません。
その筋胃に異常があると粒便が出てしまいます。
例えば、胃がんや急性胃炎、カンジタ、メガバクテリア等々です。
カンジタは常在菌として居るものなのですが、鳥の免疫力低下や腸内環境のバランスが崩れることでカンジタ症という病になってしまいます。
メガバクテリア感染症(AGY)はセキセイインコで有名な感染症ですが、カンジタと一緒で真菌による感染症です。
急性型の場合、突然の嘔吐、胃炎由来の黒色便、急速な症状悪化で数日で落鳥する場合もあります。
慢性型は嘔吐や粒便とともに体重減少が起こります。
メガバクテリア自体は常在菌とは言いませんが、世界中の飼い鳥で流行していますので、仮にチャチャが持っていても驚きません。十分な免疫力を持っていれば問題ないと考えています。
ちなみに、メガバクテリア感染症(AGY)の治療では投薬を受けるのですが、内服薬の場合、長期投薬による耐性化が起こる可能性があります。獣医師からしっかり説明を受け、疑問点は質問しなければなりません。
チャチャの話に戻ると、
粒便はありますが、嘔吐や体重減少は一切なし。
羽艶や仕草も問題なし。
粒便の頻度で言えば、ここ1週間で数回だけです。
鳥は1日に40~50個の糞をすると言われています。
すべてを確認している訳ではありませんが、長時間放鳥をしている関係で排出したての糞を即座に確認できるのです。
粒便以外の糞は色、形、量、すべて良好。
私の見立てとしてはAGYは無いと思っています。
カンジタ症の可能性は否定できませんが、まあ、常在菌なので、現状の全身状態では問題ないかな。
だから、病院へは行っていません。
先ほど撮影↓
本日も朝からずっと放鳥をしていますが、いつも通りの仕草でルーチンワークに励んでいます。
今更ですが、粒便の原因の可能性であることが・・・・
それは乳酸菌生成液が切れているのです。
当家の鳥たちはネクトン同様、生まれてこの方、乳酸菌生成液をずっと使っています。
それが、2週間ほど前から切れている。
買えば良いのですが、ほんとにメリットあるの?なんて思ってしまって・・・5年も6年も使ってるのに 笑
だから買わなかったのですが、偶然か必然かチャチャが粒便をしてしまった。
もしかしたら、乳酸菌生成が促進されず腸内細菌のバランスが崩れた?
ん~~分からん。
速攻、買ったので明日届くけど・・・
話は少し変わって・・・
家人にチャチャが粒便をしていることを言ったら知らなかった。
普通の人ってそんなものなのかな。
家人はカゴ清掃や放鳥もするのだけど、糞なんて気にしないのかな。
嫌味ではなく、仕方ないのかな。
多分、私が異常なのだと思う。
でも、粒便に限らず、鳥の異変は早期にキャッチすれば、対処の選択肢が増えるのです。
放鳥時は多くの情報を飼い主に発信してくれます。
だから、ただ放鳥をするだけではなく、よく観察してほしいのです。
参考までに。。。