咬みつく鳥 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

小型インコに限らず、大型オウム、フィンチetc

人間に馴れた手乗りなのに咬みつく鳥たちがいます。

 

当家のアキクサインコのチャチャもその1羽↓

 

 

ある人間の感想

「チャチャ?あ~~咬むね、容赦ないし」

 

別の人間の感想

「だって、チャチャって咬むから怖いんだもん」

 

咬む鳥って、痛いし、扱いにくいし、なんだか放鳥も嫌なんだよね~

って思う方、居ますか?

 

何故、咬みつくか考えたことがありますか?

 

「私の事が嫌いなんじゃない?」

「私を馬鹿にしているんだ」

 

そうじゃなく本当に考えたことがありますか?

 

例えば鳥から目線の人間。

途轍もなく大きな指を目の前に差し出す。

いつもカゴに閉じ込める。

何度も何度も叫んでも言葉が通じない。

 

私、思うのです。

 

クチバシは餌を食べる為だけのパーツではありません。

怒りを表したり、甘えたり、戦ったり・・・

対人間で言えば、言葉が通じないのだから、ことさらクチバシでのコミュニケーションは重要というか、それしかない。

 

当家のチャチャの話をすれば、

咬みつく理由の幾つかは想像できる。

まず、ベタ馴れ文鳥のシルバへ対しての焼きもち。

発情期中だと特有の荒さ。

大きな人間に対しての恐怖や驚き、怒り。

もともと気性が荒いので・・・等々

 

顔を見ることで、怒りの度合いもわかる。

目が吊り上がり何度も攻撃してくる場合は、かなり怒っている。

 

そんなことわかっている??

そう、大部分の鳥飼さんは愛鳥の怒りを分かっていると思います。

 

でね、

私たちが鳥たちの怒りや恐怖を感じ認識することが出来るのなら、私たちが鳥たちに対して大切に思うことや怖くないことを伝えることができるのでは?

 

予め言えば、何をやっても小型インコの咬み癖みたいなものは改善できないと思います。

犬や知能の高い大型オウム等であれば、話は違ってくるのでしょうが。

 

でもね、伝えたい。

 

怒っても咬みついてもいいから、私を嫌いにならないで。

私はあなたのことが大好きだから。

 

当家のチャチャ。

私の肩に止まって羽繕いをしてくれるのだけど、何故か突然怒り出し耳たぶに連続アタックしてくることがあるのです。

大体は上手く咬めないのだけど、極たまに咬むことに成功してしまうのです。

「痛~~~~い!!!」

 

もうね、速攻捕まえる 笑

誤解の無いように言うと、チャチャは握られるが大好き。

だから、捕まえると怒りが収まるのです。

 

 

そのまま、チャチャの顔を私の顔の正面に近づけ、話をします。

チャチャのクチバシと私の鼻が接触している状態です。

 

「どうしたの?怒ってんの?」

「大丈夫だよ、何もしないよ・・・」

いろいろな話をします。

 

その瞬間、チャチャが咬みつけば、私の鼻はもちろん、唇、瞼にだって深刻なダメージを与えることが出来ます。

でもね、チャチャは首を長くして上下に動かすのです。

これは興味があることを理解しようとする行動です。

もちろん、理解は出来ないのだけど、チャチャなりに一生懸命なのです。

私的にはすごくうれしい。

 

チャチャにとって人間の大きな指は攻撃対象ですが人間の目や鼻、口は生き物として認識しているのです。

ほら言うでしょ、目を見て話しなさいって。

チャチャの目と私の目の距離は1~2cm。

まさに目を見て話をしているのです。

ちなみに、多くの鳥の視力は人間の4倍~8倍。

わずか1cmの距離でもピントが合うのです。

 

こういうコミュニケーションを取るようになったのは、1~2年前からです。

咬み癖は無くならないけど、穏やかな時間が増えた気がします。

他の鳥もこのようなやり方が通用するかは分かりません。

でも、小型インコが咬むからって、飼い主が途方に暮れるのは間違いだと思います。

咬むにしろ、甘えるにしろ、小さな鳥は一生懸命なのですから。

大きいし、人間だし、飼い主はすべてを優しさで包み込むべきなのです。