シルバの歌 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

文鳥のシルバは一応、元気です。

 

ただ、今回はクチバシが脱落した時よりも危機的でした。

まだ、数日しか経っていませんが、失血死寸前だったのだと感じています。

 

体重変化からの体調の推測や私自身への戒めを含め記事にしようと思います。

万一があってはならないのですが、何かの参考にしていただけたら幸いです。

 

1/11午後3時頃、舌から出血したシルバは足やももに血を擦り付けたため、血だらけでした。

早急にエリザベスカラーを作成、装着し、ティッシュを当てましたが出血は止まらない。

 

舌に当てる度、直径1cmほどの血が付くのです。

トータルでは10cm四方のティッシュが血に染まるほどの出血だったと思います。

 

エリザベスカラーを装着して、手に包み、ティッシュを当てるのですが、シルバは嫌がります。

首を振って、エリザベスカラーを外そうとするたび、カラーに血がついて行く。

 

 

まるで、命をまき散らしているようでした。

 

前記事にも書きましたが、出血場所が舌なので圧迫も出来ない薬剤も使えない、小麦粉も効果なし。

深爪ならば、線香で焼くという荒業もあるけど当然できない。

安静にしてもらい、そっとティッシュを当て祈ることしかできない。

 

30分ほどで止まったのだけど、そこからシルバは寝続けました。

 

19時に1ccの強制給餌を行いましたが、それ以外、傷口が開くのを防ぐため、絶食状態でした。

就寝時間が近づいてきました。

シルバが苦しくなく、安心できるには?

 

まずはエリザベスカラーを外すこと、

そして、エサを食べてもらうこと、

かと言って、カラーを外し羽繕いをしてしまうと、また出血する可能性がある。

エサならまだしも、水に舌を浸すと、傷口がふやけて出血するかもしれない。

 

最善と思い行ったのは・・・

就寝直前、カラーを外しエサだけを食べてもらう。

水分は再度の強制給餌(1cc)で取ってもらう。

そして、すぐに消灯する。

もちろん、自分のカゴで寝てもらう。

 

シルバの場合、暗闇では全く動かないのです。

当然、羽繕いもしない。

 

私の枕元で一緒に寝てもらいました。

夜中に確認すると、ひよこ電球から離れ、一番温度が低いであろう場所に止まっていました。

(今まで、止まったことのない場所でした)

温度は29度。

温度が高すぎた。

25度に下げて1/12の朝を迎えました。

(鳥の体調不良は30度保温と言われていますが、日頃の環境、年齢、症状によって違います。鳥自身が嫌がるようなら30度にこだわる必要はないと考えています)

 

午前中は強制給餌をしつつ、午後から水も飲んでもらおうと考えつつ、カバーを取ると、嘔吐していました。

昨晩の固形物も強制給餌のペーストもすべて。

慌てて体重を量ると21.1g

通常の空腹時体重は23.7g前後。

たった1日で10%以上の減少です。

病鳥なら危篤状態だという認識です(私見)

 

嘔吐の原因は?

カゴ内温度が高すぎた?

固形物+強制給餌だったので、食べ過ぎたような状態になった?

強制給餌に対して気持ち悪くなった?

 

いずれにしても、悠長なことは言ってられない。

 

強制給餌なんかではカバーできない。

 

少し話が逸れますが・・・

強制給餌は嫌いです。

できる器具もエサも常備しているけど、役に立たないのが強制給餌です。

シルバのような怪我には有効に働くこともあるけど、病鳥に対しては期待は出来ません。

強制給餌とは言ってみれば、命の時間稼ぎです。

強制給餌を続けても体重は減り続けます。

短期での急激な体重減少が起こるのは、エサを食べていないから。

慌てて病院へ連れて行って強制給餌を行うのだけど、数日から1週間程度が限度です。

その間に自分でエサを少しでも食べれるようにならないと、間違いなく死亡します。

鳥の年齢、症状、強さ等々によって復活できることもあるのですが、体重減少が10%を超え、尚も食べれない状態が続くと厳しいです。(怪我が原因の強制給餌では頻度や量をMAXまで上げることで体重維持や増量も期待できます)

 

初心者の方で、強制給餌に期待するのは・・・残酷だけど間違いなのです。

もちろん、気持ちは痛いほど分かるのですが、状況に応じて入院ではなく引き取ることも検討する必要があります。

どの口が言うか!ということですが。

 

シルバの話に戻ると、

強制給餌では体重を戻せませんので、傷口のリスクがあっても自由に食べてもらうしかありません。

血を作ってもらうことが最優先だと思っています。

食欲はありますので、朝からエサはもちろん水も解禁しました。

 

1/12

8時 21.1g(空腹時)

10時45分 22.6g

11時44分 23.4g

16時30分 23.8g

21時30分 24.4g

 

幸いにも傷口は開かず、シルバは食べ続けました。

ダメージも大きかったので、食べている以外は寝ている時間も多かったです。

砕けた言い方をすれば、食っちゃ寝、食っちゃ寝・・・

 

そして、たった1日で通常の就寝前体重(24.4g)まで戻したのです。

もちろん、すべてが身になっている訳ではありません。

そのうはもちろん、消化器官すべてにエサを詰め込んだのだと思います。

それでも、1日で3.3gの増量なんて、考えられない。

良い意味で異常事態です。

 

それは私への怒りかもしれません。

もしくは、俺は絶対生きる!という意思表示なのかも知れません。

 

白い足で一生懸命食べていました。

 

 

顔中、嘔吐の跡があって、足は血の気が引いて白くなっている。

出血による重度の貧血状態だと思っています。

 

申し訳ないし、切なくなってしまいました。

 

何百回も舌は切っていますので、多少の切りすぎはあります。

今回、出血する可能性は予測できたので、1~2時間は注視していました。

ただ4時間も5時間も経って、出血するとは思わなかった。

多分、水を飲んで足を羽繕いした時に裂けたのだと思っています。

何度も何度も足に舌を押し付けた。

きっとシルバは思っていたはず。

何だろ?足が綺麗にならない。

ベタベタするし、羽繕いが足りないんだ!って

何度も擦ったことで傷口が広がったのだと思います。

 

水入れも血に染まっていました。

 

早期に気付けていれば出血はすぐに止まったハズです。

 

また、シルバに助けてもらった。。

 

安堵ではなく無力な脱力感しかありません。

 

本日は1/14

シルバの足は少し赤みが戻ってきました。

アイリングもそこそこ綺麗。

家人に顔を拭いてもらい、嘔吐跡もなしです。

 

そして、朝一から恒例の音痴な歌をうたって出せ出せコール。

もちろん、出していますよ。

ずっと放鳥。

 

元気です、些細なことでブチ切れ、歌って、ダンスして・・・いつものシルバです。

これも偉そうに言えることではないのですが、小鳥は怪我に強いのです。

怪我での重篤は回復する可能性も高いのです。

だから、飼い主さんは諦めないでください。

 

 

 

ご心配をお掛けしてすみませんでした。

ありがとうございました。

 

 

おわり