シルバの強制給餌 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

文鳥のシルバはクチバシがありません。

偉そうな記事をいつも書いていますが、私たちのせいでシルバはクチバシを失くしました。

 

クチバシが無いと、舌が常に外気に触れる状態になります。

外気に触れた部分の舌は角質化していき伸び続けます。

信じられないかもしれませんが、まるで爪の様に伸び続けるのです。

(爪同様、神経や血管は壊死してありません)

 

伸び具合は爪より遥かに早いです。

 

そのまま放置していると、どんどん伸びていきますので、物に挟まったり、カゴに挟まったりして舌が千切れる可能性があるのです。

根元近くは神経が生きていて血が通っていますので、根元から千切れれば、出血多量で死亡します。

 

それを避ける為、1週間に1度程度、先端部分をカットしているのです。

 

いつものように本日、カットしたのですが、少し切りすぎた。

とは言え、特に問題はありませんでした。

 

しかし、カットから4~5時間経過した午後3時。

カゴの中のシルバを見ると、足が血だらけになっていました。

すぐに出して確認すると、足ではなかった。

舌から出血していて、何度も口を持って行ったことで足が血だらけになっていたのです。

 

シルバは羽繕いで角質化した舌先を使いますので、多分、切り過ぎた部分が裂けて出血したのだと思います。

 

手で包みつつ、すぐにエリザベスカラーを作成し装着してティッシュで顔を覆い動かないようにしました。

でも、ティッシュを当てても出血量が多く止まらない。

舌なので圧迫もできないし、薬剤も使えない。

小麦粉を何度も付けたけど、全く効果は無し。

病院へ連れて行っても術はないので、私が対応するしかない。

時間だけが過ぎていき、ティッシュを何度も変え、やっと止まった。

時間にして30分以上は出血が続いたと思います。

 

その後は手の中で寝続けました。

 

死んだように寝ているので、ほんと、怖かった。

生存確認のために、しゃべりかけるとめんどくさそうに目を開けてくれる。

安静にしているのとは別に、多くの出血による貧血が出ているようでアイリングの色が悪い。

 

血は止まったけど、4時間以上も餌も水も飲んでいない。

 

かと言って、エリザベスカラーを外すと、足や羽に口を持っていくので、また出血する可能性が高い。

固形のエサや水を飲むと、やはり傷が開く可能性が高い。

でも、このままだと弱っていく。

 

結局、午後7時過ぎ、1ccの強制給餌を行いました。

 

 

脱水を防ぐため、水分多めにしてカロリーの高い餌を安全に食べてもらいました。

そのうに直接入れるので、本人は食べているという意識は無いですが。

 

ほんとうに申し訳ない。

 

強制給餌は腹持ちが悪いのですが、栄養や水分は取れます。

そして、傷口が開くことを防げます。

 

申し訳ない。

 

今晩は強制給餌で通すか?

看護室(ガラス水槽)に移すか?

エリザベスカラーはどうするか?

 

こんな記事を書いているほど、簡単でないというか、重症だと思っています。

でも、絶対、助ける。

だから、記事にしました。

 

ごめんなさい。