保温を考える |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

鳥飼の間では冬を迎えるにあたって、愛鳥の保温の有無もしくは程度の話題が出てくる。

 

大きく分けて、3派閥が存在する。

 

1つは25度程度の温度帯をエアコンやひよこ電球で維持。

 

1つは当家の様に室内温度が15度~20度まで下がれば、ひよこ電球等で対応する。

 

1つは保温しない。

 

ぶっちゃけ、昔は飼い鳥の温度帯なんて気にしなかった。

セキセイインコだと5度程度でも問題なし、凍死する個体はいなかった。

データもないし、アナログだし、精神論が闊歩した時代だった。

 

しかし、時代は変わった。

温度帯は気にしなければならない。

だって、飼い鳥の寿命を左右するから。

寒さにには耐えられるよ、でもね、寿命も一緒に使うんだよね。

飼い鳥のデータはないけど、猫や犬を室内飼いすることで大幅に寿命が延びた。

だから、保温しない派には申し訳ないけど、保温なしは飼い鳥にとって良いことではない。

 

残るは25度程度の定温管理か、ある程度の寒暖差管理か?

 

25度の定温管理に関しては再三記事にしているけど、通年で発情をしてしまう環境である。

温度帯だけで発情をする訳ではないけど、重要なトリガーになりえる。

オス、メス係わらず、通年で発情するようになると、生殖器にダメージが蓄積する。

例えばセキセイインコのオスの死因の1位は精巣腫瘍である。

精巣腫瘍の原因は過発情。

1年中、高温下(25度以上)での管理や、必要以上の可愛がりで恐ろしい病が進行する。

オスは言葉をよく覚えるので、飼い主は一生懸命教える。

カキカキもする、飼い主は頻繁にコミュニケーションをとろうとする。

そうすることで、飼い主が発情対象になってしまう。

つまり、精巣腫瘍が徐々に発現する可能性がある。

早ければ2~3歳、好発は5~6歳。

10年以上も生きるセキセイインコが僅か5歳で死んでしまうのだ。

酷い言い方をすれば、これは飼い主の責任。

 

以前にも記事にしたが、インコが言葉を覚えるのは飼い主の為ではない。

コミュニケーションを取るために覚える。

でも人間の言葉を覚えても無駄になるだけ。

だから、私はインコに言葉を教えたりしない。

単独飼いで吐き戻しをするということは、人間や玩具、鏡の自分に発情をしているのだ。

笑い事ではない、早急に対処する必要がある。

 

メスの場合は更に深刻な状態になることもある。

それは無精卵を産み続けることで起こる卵詰まりである。

年がら年中、産卵していれば卵詰まりが発生する可能性が高まる。

死亡率が高い卵詰まりは適切な対応をしなければ、数日で亡くなってしまう。

 

上記の事例はネットに溢れているのに、真剣に考えている飼い主は少ない。

愛鳥を大切にするということは、単に相手をすることではない。

出来るだけ自由に、痛くなく、健康で長生きしてもらう時間を考えるのが飼い主だ。

 

話が逸れてしまったが、25度の定温管理が悪か?というと・・・分からない。

以前は全否定していたが、過発情の要因は温度だけではない。

当家の場合、冬季は室内温度18度でひよこ電球を設置しているが、18度なら無駄な発情を抑えられる訳ではないと思う。

とは言え、当家のアキクサインコのハルは発情経験なし、チャチャは発情期に無精卵を産んでいたが、年間にして4~5個。

今季は無し。

少なくとも過発情ではないと思う。

 

実を言えば当家が寒暖差管理をしている理由がもう一つある。

それは、温度変化に強くなってほしいから。

特にアキクサ達は日中はリビング、夜は寝室と・・・人間と同じ場所にいる。

真冬の寝室は10度くらい。

朝のリビングも暖房の効き始めは10~13度。

いくら、ひよこ電球を設置しているとは言え、一時的にカゴ内温度は15~18度まで下がる。

もっと言えば、就寝前放鳥を寝室で行うことがあるので、短時間ではあるけど12度前後の室内でアキクサ達が遊ぶこともある。

もちろん、そういう環境下でも問題はない。

だから、季節の寒暖差や日中の寒暖差で体調を崩したことがないので、病院とは無縁なのだ。

私の考えが正しいのか?は分からないので、誰にも勧めない。

ただ、言えるのは、鳥たちに健康で出来るだけ自由な時間を提供したい。

そういう思いで暮らしている。

 

そんな当家にも、ひよこ電球設置が近づいてきた。

 

下記はアキクサインコのチャチャ姐さんの温度データ

 

 

週間データを確認すると、平均23度。

先週の月曜日の最低気温は19度。

 

ちなみに1か月前の平均気温は27度程度。

10月に入った途端、秋らしくというか、大幅に季節が進んだ。

 

リアルタイムはもちろん、日別、週別、月別etcの温度変化をスマホから確認できるので、鳥たちの温度管理に役立てている。

一見、精神論を話しているように感じるかもしれないけど、私はデータを重視し鳥たちと暮らしている。

 

10/22の最低気温予想は10度。

カゴ内温度は15度程度まで下がる可能性があるので、ひよこ電球を設置する予定。

 

記事を書いていると、アキクサ達は胡坐をかいた足元で羽繕い

 

 

その後は飼い主観察

 

 

上記はチャチャ姐さん

 

下記はハル

 

 

ハルって優しい顔をすることが多い。

ユーチューブにもお褒めのコメントを頂いたけど・・・

そう、美人だと思う。

飼い主馬鹿だけど・・・・

よろしければ過去動画をどうぞ