気が付けば更新が止まって2週間。
ブログを始めて5年8か月。
更新がこれほど空いたのは1度を除きありません、きっと。
その1度は白文鳥のサスケが亡くなった時でした。
サスケは多くの問題を抱えた文鳥でした。
生後7か月で亡くなるまで、アイリングが赤になることはなかった。
通常、幼鳥の場合、毛細血管が発達していない為、アイリングはセメント色です。
大人(若鳥)になる過程で、鮮やかな赤になります。
血管の色なので、怒ったときはより鮮やかに、眠たい時は優しい朱色に。
ところがサスケのアイリングはいつもセメント色。
大きな問題を抱えているのは明らかでした。
最初は肺炎で緊急入院。
退院を喜び安どしたのも束の間、自咬症になりました。
毛引きではなく、自咬症。
尾羽の付け根を突くのです。
血だらけになっても、ずっと突いている。
多分、文鳥の自咬症の症例はほとんどないと思います。
・自咬症は遺伝的要因が多いと言われています。
小さな文鳥用のエリザベスカラーは存在しないので自作しました。
外したり付けたりを繰り返し、なんとか日々過ごしました。
きっと良くなると思っていましたが、甲状腺肥大の症状が突然出てしまいました。
僅か数日で肥大は急速に進行し、気道が潰れ呼吸困難で亡くなりました。
それぞれの症状に関連性は無いと思っています。
生まれて僅か7か月、ずっと問題があった、助けてあげられなかった。
あれ以来、私は様々な知識を学び、実践し、鳥たちと暮らしています。
それでも、もし、あの頃に戻ってもサスケは助けられないと思う。
獣医ではないけど、絶望的な状態だったサスケ。
サスケは何のために生まれてきたのか?
当家で暮らした時間は彼女にとって何だったのか?
痛かっただろう、苦しかっただろう。
飼い鳥の幸せってなんだろうって。
鳥を飼うということ自体、人間の都合に過ぎない。
可愛いから、
癒されるから、
カキカキするとフワフワで気持ちいから、
しゃべるから、
もちろん、私もそんな人間の一人。
たしかに、セキセイにしろ、ラブバードにしろ、カキカキすれば気持ちよさそうにしている。
相手が喜ぶのは良いことだと思う。
月曜から金曜は車庫、土曜はたまに買い物、日曜はドライブ。
どこかで聞いた自動車保険のCM。
上記のような飼い鳥もいる。
週末以外の放鳥時間は無し、もしくは僅か。
人様の飼い鳥なので関係ないし、何の権限もないけど。
そんな鳥たちの一生の大部分はカゴで消費される。
共犯者である私が言っても結局、目くそ鼻くその話だけど、切ない。
飼い鳥ってなんだろう?
少なくとも、ウサギやハムスター、犬や猫とは違う。
翼を持つ者。
アキクサインコのように走り回るのが得意な小型インコもいるけど、飛ぶことは必然。
たとえ室内であっても、出来る限り自由な時間を提供する必要がある。
仕事を変え、人付き合いを絶ち、趣味を止め、家に引き籠れば、当家の様に毎日、長時間放鳥が可能だけど勧めない。
社会人としてどうなのかという問題が生じるから。
それでも、少しの何かを犠牲にして放鳥に充ててほしいと勝手に思ってしまう。
飼い鳥ってなんだろう?
それはカゴの中で待っている者。
私にとって鳥たちは、生きた宝物という言い方をしてきたけど・・・それはそうだけど・・・
熟年夫婦の一方のような存在でもある。
鳥たちを尊重しなるべく自由に過ごしてもらう。
鳥から求めてくれば応じるけど・・・基本スキンシップは求めない。
鳥たちの世界には介入しない。
だから、癒しは求めない。
ペットというより対等に近い存在。
元気であるか?を確認するだけ。
相変わらず、批判を受けるような記事だけど・・・・
更新は空いたけど鳥たちは毎日、毎日、元気いっぱい。
本日もアキクサインコのハルはカゴに帰らない。
カゴの前に粟穂を置いて誘き寄せると、3時間ぶりにキッチンの隅から登場の図↓
散々食べた挙句、カゴには帰らず、姿をくらました 笑
(室内の安全確保はしているので、鳥たちが見えなくても問題なし)
(私がずっと室内にいるので、万一の変化やアクシデントには即座に対応します)
まるで野鳥の餌付けのようだけど、そんなハルを見るのは楽しいし、少しだけ心が軽くなる。
最近気づいたのだけど、鳥をカゴに入れるということは鳥たちに限らず、私自身のストレスになっている。
だから、長時間放鳥をするのだと・・・
それが、飼い鳥の幸せの条件の1つであり、私の幸せだと気付いた。
最後に・・・鳥に癒されるって一方通行的に言う方、
放鳥に限らず鳥の幸せを考えてほしい。
人間ではなく、鳥たちがストレスをなるべく感じず幸せであるか?
言葉は通じないけど、そんなことを想う飼い主が増えて欲しいと思っています。