アキクサインコを考える |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

アキクサインコは人間と距離を置くインコ。

 

呼んでも絶対来ない。

まあ、そうそう、呼んでホイホイ飛んでくるインコはいない?

いや、いるだろうけど。

 

とにかく、当家のアキクサインコは来ない。

 

放鳥時は自由な時間を過ごすインコ。

 

ハルは薄暗いキッチンの片隅、反射で写る己の幻影をずっと見ている。

 

 

今日も1週間前も1か月前も半年前も・・・

知らない人間が見れば、体調不良を疑うが、体調はすこぶる良好。

1日1時間以上は一人ぼっちで見ている。

ほら、海が好きで、ずっと眺めている女子の気分だと思う。

 

一方、チャチャ姉さんは鳥タワーで不機嫌な顔をしている。

 

 

半目で・・・まるで美川憲一のようでもある。

これもいつも通り。

 

彼女たちは一緒の時間を過ごすことも多い。

 

 

2羽とも私の足元にくることも、肩に止まることもあるけど、基本はお気に入りの場所で過ごす。

以前は長時間、肩に居たり、足に止まっていたけど、最近はあまり来なくなった。

 

だから、仕草に問題がないか?健康か?確認するため私は眺めるだけ。

 

手乗りとして考えれば評価は低いと思う。

言ってみれば、荒鳥風の手乗りインコという表現がピッタリ。

人間を恐れる訳ではないし、暴れる訳でもない。

特殊な方法を使えば、チャチャは自ら私の元にやって来るけど・・・ 

 

ここで視点を180度変えてみる。

 

アキクサたちにとって私はどういう存在なのか?

清掃人?

動く止まり木?

メンテナンス係?

正直、分からない。

アキクサ語は理解不能だし、鳥だし。

 

そもそも、彼女たちにとって手乗りとか荒鳥とか関係ない。

カゴから出られたから、自由な時間を過ごしている。

ただ、それだけ。

 

もとの視点に戻れば・・・

呼べば来てくれたり、手に包んだり、柔らかい羽毛をカキカキさせてくれたり・・・

そんな時間を一緒に過ごせれば、人間的に満足なのかもしれない。

 

が、

 

はっきり言おう、アキクサインコはそんな鳥ではない。

極論を言えば、手乗りであっても見て楽しむインコ。

無理にコミュニケーションを求めればストレスになる。

だから、私の放鳥は見るだけ放鳥。

 

 

もちろん、すべてのアキクサに当てはまる訳では無いだろう。

例えば、単独飼いのアキクサインコは仲間が居ないので人間と距離が近くなる。

多頭飼いであっても、人間大好きの個体がいるかも知れない。

 

何度もお話ししているように、当家の3羽の鳥たちは先住の鳥のパートナーや同種の仲間として迎えた。

迎えたくて迎えた訳ではない。

だから、何も求めていない。

いや、健康やノンストレスは求めている。

 

勘違いしないでほしいのだけど、いやいや迎えた訳でもないし、嫌いな訳でもない。

むしろ逆で、パートナーに先立たれ、残されたシルバやチャチャには申し訳ないと思っている。

残りの時間はとにかく自由に過ごしてほしい。

そういう思いもあって、毎日、長時間放鳥を行うが、出来る限りストレスに繋がることはしない。

 

結論として、アキクサインコはやっぱ、人間と距離を置くインコという話になる。