悲嘆は突然に |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

小鳥は被食者なので病気を隠すと言われています。

しかし、個人的には信じていません。

毎日、鳥たちをよく観察していると、病的変化は必ず分かります。

 

当家の鳥たちの話をすれば・・・

文鳥のシルバやアキクサインコのハルは日中、頭を後ろに回して寝ることは殆どありません。

強いて言えば、午後3時前後ならシルバはあり得る。

逆に言えば、それ以外で頭を後ろに回して寝ているということは体調が悪いのです。

随分前の話ですが、シルバが朝一から頭を後ろに回して寝ていました。

もう、緊張マックスで体重、糞等々観察しましたが変化はなし。

しかし、翌日、換羽が始まったのです。

換羽は鳥にとって大きな負担となります。

抜け始めは当然ですが、抜ける前の段階で新しい羽は準備されているので、シルバにとっては疲労が蓄積されていたということだと思います。

 

日々の体重測定や糞の確認は重要ですが、それと同時に仕草の観察が最重要だとも思っています。

例えば、放鳥時の飛翔や行動パターン。

食事や羽繕い等のルーチンの精度。

もちろん、すべてを細かく把握している訳ではありませんが、万一、変化があれば違和感として分かります。

私が長時間放鳥を続ける理由の一つは、鳥たちの違和感を早期に見つける為でもあるのです。

 

1日中、ほとんどカゴに帰らないアキクサインコのハル↓

 

 

ハルのカゴに居座って動かないチャチャ↓

 

 

上記の門番状態の時に手を入れる仕草をすると咬みつく 笑

 

 

今日もすべてがいつもの日常。

 

・・・冒頭の話に戻れば・・・・

病を隠すことは出来ないけど、急速に悪化することはある。

 

1度嘔吐をすると、体重の5~6%の減少が起こります。

35gのセキセイインコだと約33gになってしまう。

 

嘔吐って2種類あります(私見)

1つは嘔吐しても食欲があり、食べることが出来る場合。

もう1つは嘔吐後、何も食べれなくなる場合。

 

嘔吐しても食べることができれば、そのまま回復する場合も多い。

原因は換羽や軽い胃腸障害、疲労等々

所謂、感染症ではない状態だと考えています。

*当家のハルは過去に嘔吐経験がありますが、食欲を維持し短期間で全快しています。

ちなみに短期間とは言え体重が戻るのに10日前後かかっています。たった1回の嘔吐でもダメージは大きいのです。

 

もし、嘔吐後、食べることが出来ない。もしくは、食べても嘔吐を繰り返すと急速に状態は悪くなる。

1~2日で体重の10%以上が減少することもあります。

個人的には危篤状態だと思っていますが、様子を見ている間に愛鳥を亡くす飼い主さんもいる。

 

このような状態では兎に角、病院で強制給餌を開始することが重要だと思っています。

嘔吐が続く原因を特定する必要はありますが、正直、そのう検査や糞では分からない場合が多い。

ウイルス検査をするにしても時間がかかる。

そもそもウイルスを撃退する薬は存在しないので、ある意味無意味。

エコーやレントゲンで臓器の腫れは分かっても、結局、原因は簡単に分からない。

だから、治療とは別に強制給餌でペースト状のエサをそのうに送り込む必要があるのです。

ペースト状なので消化の負担が少なく栄養バランスが優れている。

とは言え、重篤な状態なので強制給餌も受け付けない場合もある、いや、受け付けない方が多い。

 

以前からお話ししているように、小鳥に対しての医療体制は粗末そのものだし、小鳥自体も弱い。

吐き気止めや胃腸薬等々の投薬を受けるはずですが、最後は鳥本人の強さや運の要素が大きい。

 

結果として、治る鳥もいれば、僅か数日で落鳥する場合もあるのです。

 

結局、鳥たちの病的変化を初期に見つけても、進行後の重篤度によっては助からないという話になってしまいますが・・・

 

ついでに、アキクサインコのハルが落鳥寸前になった話をすれば・・・

2年前のある日、突然、呼吸困難になったハル。

でも、違和感がありました。

だって何の兆候もなく呼吸困難?

呼吸困難だけど仕草や糞に問題はなくエサも普通に食べている。

チアノーゼは出ていない。

考えられるのは、呼吸器に何かが詰まっている?

 

それでも苦し気な呼吸音を発し、ただ事ではないので鳥専門病院へ行きました。

病院でも詰まりを疑い鼻洗浄を行いましたが、症状は改善せず帰宅。

そればかりか、帰宅後、呼吸状態は悪くなる一方。

呼吸の度にキュウキュウプチプチ音が聞こえ、体がゆれていました。

朝まで持たないかもしれない?

しかし、治す手立ては無い。

 

起こしていても可哀そうなので、午後9時にカバーを掛け眠りました。

 

翌朝、最悪を想像してカバーを取ると、スサーをしていた 泣笑

すっかり治っていたのです。

多分、気管に詰まっていた何かが取れたのだと思っています。

 

鳥たちの仕草をよく観察して病の初期症状に対処するというのは重要なのだけど、

鳥の命があっという間になくなることもある。

まさに悲嘆は突然に。

 

だから、一方的で身勝手な思いであるけど・・・・

もし、明日、鳥たちが心臓麻痺で亡くなっても、私が後悔しないように・・・

今、私が鳥たちに出来ることを先送りせず毎日100%必ず行う。

「今日は時間が無いけど、明日は余分に放鳥するからね」なんて言わない。

絶対時間は作る、放鳥をするし、明日も絶対、放鳥をする、何ならとことんする。

放鳥命、仕事なんてくそくらえ。

あ~~終わってるけど・・・

鳥以外に係わりたい物事はない。

世捨て人みたいな生活だけど、まあいっか。。。

 

 

追伸、

鳥は鳥専門病院もしくは本当に鳥を診ることができる動物病院へ連れて行かなければダメです。

自称鳥を診ることが出来る犬猫病院は簡単に鳥を殺してしまいます。

鳥の知識や診察経験が無い為、そのう検査や強制給餌が出来ないばかりか、やり方を知らない獣医師もいるのです。

だから、見分け方としては鳥特有の病気の診断の基本の1つである、そのう検査が出来るか?聞いてみてください。