あちらの世界へ |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

前記事にも書きましたが、保護鳥という鳥たちが居ます。

 

 

ロストの鳥が保護された場合も保護鳥になるのかもしれませんが、関係筋的には少し違う。

 

 

保護鳥とは所謂、飼い主の都合で捨てられた鳥たちのこと。

捨てられる理由の多くは高齢の飼い主が、入院や逝去したため。

その他には、転居や鳴き声によるものもある。

(*オカメインコの鳴き声で手放す奴は多い。私はオカメと暮らした経験があります。オカメは少し神経質だけど、陽気で温厚で大好きな鳥。でも、呼び鳴きは大きく響くので今の環境下では迎えていません。調べれば分かるのに、ほんとクソ)

 

如何なる理由であっても、鳥を捨てるというのは個人的に許せない。

 

 

たしかに、高齢になって世話を出来なくなれば、仕方ない、ごめんねと思うのかもしれない。

でも、共に暮らすルールとして、鳥たちの寿命がどれくらいなのか?を知っていれば、

少なくとも無謀なお迎えはするべきでないし、許されない。

 

 

人間は結婚して子供が出来て独立していく。

もちろん、結婚しない人間もいるし、結婚しても子供がいない人間もいる。

ここの部分はそれぞれの事情があるので掘る必要はない。

問題はいずれ人間は高齢者になるということ、高齢者の大部分は夫婦だったり、一人だったりで暮らす場合が多い。

 

そんな時、寂しさやボケ防止のためにペットを迎える人間が居る。

さすがに70歳や80歳で長生きのペットを迎えることは無いだろうけど・・・

「子供も独立したし、ペットでも飼おうか?」って、60歳の時に思う人間はいる。

 

同居している子供が鳥好きで、フォローできるのなら話は別だけど。

中型以上のオウムでは難しい状態になる。

例えば、オカメインコは20年程度生きる。

(ギネス記録は32歳)

 

セキセイインコの寿命は10年前後と言われているけど、ギネス記録は29歳と2か月。

 

高齢になってくると、ペットに限らず、物事に頓着しなくなる。

これは偏見ではない。

細かいことに鈍感になるので、インコの敷き紙や水交換が疎かになったり、飛び回るので放鳥もしなくなる。

仮に放鳥しても注意散漫でロストや事故のリスクも高くなる。

そして、前記事のように疥癬になっても知らん顔。

 

前記事は特異な例ではない。

 

高齢者が捨てた保護鳥は問題を抱えている場合が多い。

多頭飼育崩壊、病気の放置、奇形・・・

 

だから・・・もう、ペットショップやブリーダーから鳥を迎えるのは止めようと思う。

もちろん、自身が歳を取ってきたのもあるのだけど・・・

 

話は少し変わって、仮に当家のアキクサインコたちを里子に出せば、すぐに引き取り手は決まるハズ。

健康だし、アキクサにしては十分、人馴れしているし。

もちろん、里子に出すことは無いけど。

 

一方、保護鳥の中には見向きもされない鳥たちも多い。

前記事のセキセイインコは問い合わせの一つも無かった。

そんな中で、新しい飼い主さんは迎えた。

以前から思っていたのだけど、障害や病気の保護鳥を迎える鳥飼さんって特殊だと思う。

迎えた途端、経済的、精神的負担が押し寄せる。

それでも大切にする、まるで違う世界。

鳥から癒しをもらうのではなく、癒すことに全力をあげているイメージ。

目的という言い方は適切ではないかもしれないけど、そんな鳥飼さんの目的は助けること、ただ一つの命を守ることだと思う。

 

私の鳥飼歴は終焉に向かっている。

あと10年や15年は大丈夫かもしれないけど・・・その残りは保護鳥を迎えることに使いたい。

当家の鳥たちが最良の環境に暮らしているとは思わないけど、少なくとも保護鳥に比べれば良いと思っている。

だから、保護鳥も同じ環境下で暮らしてほしい。

私の方針は鳥にストレスを与えないこと、出来る限り自由に好きな場所へ行って、自由な時間を過ごしてほしい。

だから、放鳥中は無視。

もちろん、来るものは拒まず。

毎日、4時間以上の放鳥を行い。

健康管理に注意し、バランスの良い餌を食べてもらう。

それなりの鳥知識も強制給餌や酸素室の知識も結果的に、保護鳥のために習得したのかもしれない。

 

放鳥もなく汚いカゴで暮らして死んでいくって悲しい。

そんな鳥たちをたとえ1羽でも迎え、出来る限り自由に健康に暮らしてもらうことが、せめてもの罪滅ぼしだと思う。

 

ただ、現状、新たに鳥を迎えることは出来ない。

理由は家族が好意的ではないから。

誤解の無いように言うと、鳥が嫌いなわけではない。

ロストにせよ、健康管理にせよ、神経質に対応しているので、当家のルールとして上限なのだ。

だから、考えたくないけど、アキクサたちや文鳥のシルバが亡くなることがあれば、保護鳥を迎えようと思っている。

偉そうなことを書いて、それかよ!と言われそうだけど、今の鳥たちを守れなくて保護鳥を迎えられる訳はない。

 

変わって鳥の寿命は大きさに比例していることが多い。

(特に愛玩の鳥たちはその傾向が強い)

 

文鳥は8年前後

セキセイインコは10年前後。

オカメインコは20年前後。

大型のオウムは50年、80年と生きる者もいる。

アキクサインコはペットとしては新しいので長寿の記録はないけど、

セキセイインコより少し大きいので10年~15年、ギネス記録級で言えば20年以上生きることが想定できる。

 

当家のアキクサインコのチャチャは4歳4か月、ハルは3歳3か月。

心配事は何もなく健康状態も良いので、まだまだ長生きできるハズ。

 

だから多くの保護鳥を迎えることはできないかも知れないけど、やはり今後、ペットショップやブリーダーから鳥を迎えることはない。

あちらの世界へ行こうと思う。

 

 

大きなお世話だけど、セキセイインコの寿命は10年前後。

同じような体重のジャンガリアンハムスターの寿命は2~3年

だから、鳥を迎えるということは、ロストリスク以外にも、長寿に対して想像力を必要とする。

10年後や20年後、鳥たちが安心できる環境を提供できるのか?

それを真剣に考えてほしいと思ってしまう。

何度も何度も発信しているけど、飼い主が鳥に癒されるのはどうでもいい。

そんなことより飼い主は鳥に癒しを提供しているのか?

鳥(ペット)は人間の癒しアイテムではない、命だ。

いつも思ってしまう。