突然ですが、鳥の疥癬症って知っていますか?
穿孔ヒゼンダニ(トリヒゼンダニ)というダニの感染によって起こる病気です。
上記のダニが鳥の皮膚に穴を掘って暮らすのです。
穴の中で産卵もします。
こう聞くと何だか恐ろしい病気のようですが、初期に治療を行えば簡単に治る病気でもあるのです。
ダニの大きさは0.3~0.4mm程度なので、鳥自体は痛みを感じません。
むしろ皮膚が角質化して、かゆみが出ます。
角質化した皮膚は軽石の様に小さな穴が開いて、独特の形状になります。
クチバシの横、ろう膜、足等々に好発します。
昔の話、例えば、40年も50年も前。
セキセイインコやジュウシマツと暮らしていましたが、鳥カゴは玄関が定位置。
昔の家なので、冬の玄関はメチャクチャ寒い。
冬以外はカゴごと外に出していた。
(猫に襲われないよう軒下の高所に吊るしていた)
昔はね、完全な室内(リビング)飼いをする鳥飼さんは居なかったんじゃないかな?
言い訳をすれば子供だったし、放鳥以外で鳥(カゴ)をリビングやキッチンに入れるなんて親が許さなかった。
敷き紙交換は2~3日に1度だったかな?
そんなこんなで鳥たちと暮らしていると、疥癬症はたまになる病気だった。
(その都度、薬で早期治療を行いました)
疥癬症って、不潔な状態の敷き紙だったり、鳥カゴの設置場所(湿気やほこりが多い)だったり、日光浴をしなかったり等によって発生します。
今にして思えば、ほんとうに申し訳ない。
痒かっただろう。
もちろん、今は敷き紙は絶対、毎日交換。
カゴは常にリビングor寝室で飼い主と一緒。
そんな当家の鳥たちなので、疥癬症なんかならない。
極めて健康な状態だと自負しています。
私的に疥癬症は過去の病だと思っていました。
でもね、疥癬症の鳥たちはいる。
それも、放置されたままの鳥が。
鳥飼いには2種類のタイプがいる。
1つは手乗りにして放鳥を行う鳥飼い。
1つは荒鳥のままカゴに閉じ込め、まるで花を愛でるようにする鳥飼い。
花を愛でるなんて書き方をすれば良いように聞こえるかもしれないけど、要はカゴに閉じ込め鑑賞するだけなので、可哀そうな話。
前者は鳥の健康管理に気を付け、カゴの掃除も積極的に行う場合が多い。
後者は荒鳥なので放鳥も出来ない、清掃についても無関心な場合がある。
一方的な決めつけは出来ないけど、その他にも飼い主が高齢者だったり、片付けが苦手なタイプだったり・・・
様々な要因で手乗りの鳥でも、劣悪な環境下で暮らしている鳥たちもいる。
そんなことを思い知った動画があります↓
再度言いますが疥癬症は良い薬があるので、初期ならすぐ治る病気です。
こんなひどい状態になるまで放置するなんて信じられない。
元飼い主がどんな人間かは分からないけど、鳥を迎えてはならない人間であることは分かります。
どんな気持ちでセキセイインコは耐えていたのか?
痒かっただろう、痛かっただろう、気持ちを考えるとただただ悲しく、飼い主に怒りを覚える。
(疥癬症が進行すれば、痒み以外にも、痛み、変形が出ます)
唯一の救いは新しい飼い主さんが慈悲に満ちた方だったのです。
継続的な治療によって、今現在は見違えるように綺麗になっています。
疥癬症はセキセイインコに多く、まれにオカメインコ、文鳥etcでも見られます。
もし、愛鳥のクチバシの横や足に角質化が見られ痒がる素振りがあったら、疥癬症の可能性が高いので、病院で診察の上、治療を開始してください。
それと同時に飼育環境も検証する必要があります。
話は変わって、アキクサ動画をアップしました。
チャチャはスマホの中のハルが気になるというか、立体的に?見たくて仕方ないのです。
よろしければ、ご覧ください ↓