昨年の10/28に家きん(多分ニワトリ)で確認されて以降、本日(1/12)まで1000万羽以上のニワトリが殺処分をされました。
僅か2か月半の間にです。
これは世界の話ではありません、日本国内だけの話です。
アメリカでは初発日(22/2/7)から23/1までで、5700万羽が殺処分されています。
カナダでは初発日(22/2/4)から660万羽が殺処分。
日本では家畜伝染病防止法に基づき、鳥インフルエンザ陽性が1羽でも確認されると農場の飼養家きんはすべて殺処分となります。
(飼養家きん・・・肉や卵、羽毛等々を目的として飼われている鳥)
日本の場合、殺処分されるのは、ほとんどがニワトリですが、少数のアヒル、エミューも含まれます。
卵を食べたり、ケンタを食べたりすれば良いとは思わないけど、何の症状のない鳥たちが毎年、大量に殺され埋められています。
鳥飼としては居た堪れない気持ちになります。
ただね、ニワトリたちを助けて!!と大きな声では言いづらい。
何故かと言えば、
鳥インフルエンザと言われているのはA型インフルエンザの亜種です。
中でも問題はH5N1亜種。
H5N1亜種もさらに亜種が存在し、病原性が強いものを高病原性鳥インフルエンザと呼んでいます。
通常は鳥(野鳥)から鳥(野鳥、家きん等々)の感染を引き起こしますが、ごく稀に人間へ感染します。
原因としては大量のウイルスに接したや、人間側の遺伝子に特異性があった等々言われています。
過去19年間、868人の方々が感染し457人が亡くなりました。
致死率は50%を超えます。
大部分はアジア地域の人々です。
何十億人が暮らす中、19年間で感染者数は1000人未満。
感染率は宝くじより遥かに低い。
しかし、世界中の人々は高病原性鳥インフルエンザが変異して、人人感染を起こし、パンデミックが起こることを恐れているのです。
だから、飼養家きんで陽性が確認されたら、すべて殺す。
鳥用のワクチンがあるんですよ。
でも、ワクチンってそもそもは感染を防ぐものではない。
人工的に免疫を獲得させ万一、感染した時に無症状や軽い症状で済ませるためのものです。
だから、鳥にワクチンを使っても感染を止めることはできないので使わない。
だって、鳥(ニワトリ)はただの食糧なのです。
やりきれない。
昔あった映画「SE7EN」を思い出します。
七つの大罪の中の傲慢。。
いっそのことパンデミックが起こればよい。
いや、まて、それは困る、私が鳥インフルエンザで亡くなるのはやぶさかでない。
鳥という名前の付いた病気なのだから大歓迎だけど、残された鳥たちが心配でならない。
それにパンデミックが起これば間違いなく鳥飼が迫害される。
世間からは白い目で見られ、鳥自身に危害が及ぶ可能性もある。
まあ、私は鳥インフルエンザ由来のパンデミックが起こっても簡単に死なないし、鳥たちと暮らし続けるし、絶対守るけど・・・
人間ってほんと傲慢。
今は人から人への感染(パンデミック)は起こっていないけど、高病原性鳥インフルエンザはシーズン真っ只中、
鳥飼としては屋外で死んだ鳥や弱った鳥には一層の注意が必要です。
人間には感染しなくともウイルスを持ち帰り愛鳥に感染させる可能性は否定できない。
野鳥の場合、無症状の鳥もいるらしいのですが、飼養家きんは死亡率が高い。
農場の飼養家きんは突然死の場合、届け出が義務付けられているハズだけど、
個人の飼い鳥(インコやフィンチ等々)はそんなことしない。
知らないだけで、鳥インフルに罹り亡くなる飼い鳥もいるのかも・・・
高病原性鳥インフルエンザついての考察でした。
そうそう、当家の鳥たちは変わらず絶好調です。