ネクトンと虚弱 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

当家のアキクサインコのチャチャとハルはシード食です。

 

昔(40~50年前)は混合シードと青菜で十分という認識でした。

そして当時の鳥カゴの置き場所は玄関です。

冬場は5度前後まで気温が下がっていました。

でも、凍死するセキセイインコはいなかった。

(当時、インコと言えば、ほぼほぼセキセイインコ、フィンチは文鳥より十姉妹がメジャーかな)

 

セキセイインコは当時から強い個体が多くへっちゃらというか、世間がそういう認識だったのです。

小学校や幼稚園では何故か外飼いの施設があって、セキセイインコやウサギが飼われていた。

 

時代は変わり、今の世の中、小学校でセキセイインコを外飼いというより飼育しているところはないかな?

個人の鳥飼さんの中でも外飼いをしている方は皆無かな?

(繁殖させている場合は外飼いもあるのだろうけど)

 

昔は良かった的な話ではありませんよ。

むしろ、飼い鳥なので今にして思えば過酷すぎる。

 

入りはシード食だったので・・・少し戻すと・・・

 

野生種で種子類を主食にしているインコにとって混合シードは大好物。

好きな物を食べて暮らせるのは人間だって幸せ。

でも、栄養が偏る。

そこで登場するのが、ネクトンシリーズ。

当家では常にネクトンSもしくはBIOを飲水に混ぜています。

だから、鳥たちは黄色の飲水しか見たことが無い

(-_-)

 

ネクトンは言わずと知れたドイツ発祥の世界的な鳥用栄養補助食品。

ネクトンSは鳥類にとって必要不可欠な、13種類のビタミン、18種類のアミノ酸、各種微量元素がバランスよく配合されています。BIOは換羽期に特化したSの強化版です。

ネクトンは水溶性なので飲水に投入するのが一般的。

現在では誰もが知っているシード食を補完する必須のアイテムなのです。

 

突然ですが、私はカメラが趣味なのです。

カメラが趣味だという人間は防湿庫というものを所有していることが多い。

防湿庫は書いて字のごとく、湿気から機材を防いでくれます。

今日のような雨だろうが、梅雨だろうが、庫内は年間通して30%前後の湿度を保つのです。

通常はカメラ、レンズ、その他etc、カメラに関するものを保管しているのですが、当家の防湿庫はネクトンが主役。

 

 

ネクトンのストック、ヨウ素粉末、パウダーフード、強制給餌用のシリンジetc

開封したネクトンは湿気で劣化しますので、防湿庫は良い仕事をしてくれます。

 

今の時代は様々な情報を知ることができ、様々なアイテムや機器があります。

 

それは鳥飼にとっても同じ、海外の鳥飼情報だって論文だって見ることが出来る。

ただ、八方美人や闇雲はダメダメ。

 

話はセカンドテーマへ

 

当家のハルは虚弱なのです。

少し弱い個体という表現を使っていますが・・・

 

先日、私より経験豊富でお迎え数も多いアキクサ飼いの方からコメントを頂きました。

コメントを頂いた過去記事は「アキクサインコは弱い」でした。

批判的なコメントではなく、肯定的というか、同意の内容です。

以前から度々発信していますが、アキクサインコの赤目は兎に角、弱い比率が高い。

1歳未満で亡くなることも多い。

赤目(ルビノー、ルチノーetc)の病院通院率って、健康診断を除いても80%を超えるのでは・・・

 

当家のチャチャは赤目だけど最強個体(笑)なので病気になる気配も無い、だから病院を知らない(現在3歳9か月)

(要らぬストレスや院内感染を危惧して健康診断は行きません)

 

一方、ハルの方(2歳8か月)は・・・

 

 

昨年の嘔吐回数5回

物が気管に詰まって呼吸困難1回(重篤な状態になりましたが、運よくポロっと外れたらしくケロッと復活)

ハッキリ言って少しではなく普通に弱い。

嘔吐で1度、呼吸困難で1度、鳥専門病院へ行きました。

 

一般的に嘔吐の原因の4割は不明だと言われています。

2日連続の嘔吐があったので1度は病院へ行きましたが、その他の嘔吐では自宅療養をしています。

何故なら感染症の兆候が無かったためです。

 

そんなハルはお迎え当初から、弱い個体であることが想像できました。

何度も書いていますが、チャチャと比べ、肌色、爪色、羽艶すべてが劣る。

どうしたものか・・・

少し悩んだけど、文鳥のシルバやチャチャと同じ寒暖差管理を行ったのです。

 

下記は過去1年のハルの温度推移データ(カゴ内)です。

 

 

最高気温は31.1度

最低気温は14.9度

(最低気温は就寝前放鳥時の温度なので一時的なものです)

 

日々のデータ(線)をギュッと圧縮していますので、黒く潰れていますが寒暖差が良く分かります。

今年は暑かったので6月~9月中旬までは高温状態。

9月中旬以降、一旦、温度低下が起こりましたが、下旬にかけて再度温度が上昇しました。

これから12月、1月ともう一段、温度帯が下がります。

もちろん、鳥部屋のリビングではエアコンやファンヒーターを使っていますが、上記のような寒暖差があるのです。

 

寒暖差管理は3年目に入っているハル。

ちなみに今年の嘔吐は今のところ2回。

嘔吐以外の病気や怪我等々は無し、パニックもしなくなった。

直近で病院へ行ったのは1年5か月前。

実を言うとハルって連続で通院したことはないのです。

病院へ行った2回はいずれも単発。

まあ、飼い主の判断で通院をキャンセルしただけですが。

もちろん、大丈夫という自信があってのことです。

ある程度の知識があれば、飼い主でも医学的な判断が出来ます。

無駄な通院で大きなストレスを与えたくないのです。

 

その後も日々、元気。

心配することは何もない。

これが寒暖差管理のおかげかどうかは分からないけど、データを分析し体調を見極め日々見守っているのです。

このブログも過去データを収納した重要な資料。

一見、根性論的な管理を発信しているように見えるかもしれませんが、そうではないのです。

 

鳥たちが単に長生きするのは本意ではない。

プラス、出来る限り自由に飛んで、時には怒って、好きな物を食べてが目標。

 

そう言えば、ハルは3歳手前にして明らかに体は強くなり、虚弱を脱却する気配アリアリだったりします。