糖尿病と多飲 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

数日前の話・・・

 

時間は21時30分

 

就寝時間になりウトウトしていると、一緒に寝ているアキクサのカゴからパラパラと音がしてきます。

「でた!嘔吐だ」

 

ハルが嘔吐をすると、シードが敷き紙に落ちてパラパラ音がするのです。

 

ハルが嘔吐して数日しか経っていないのにまた嘔吐?

ヤバいな~今までにないパターンです。

 

過去の嘔吐は2日に渡ったのが1回、それ以外は1日で終息した一過性の嘔吐。

数日の間隔を空けて嘔吐したことはありません。

換羽は治まっているし、栄養分も強化しているし、そもそも元気いっぱい。

 

ん~~鳥専門病院は明日、やっているかな?~

 

「まずは吐しゃ物を確認してみよう」

 

真っ暗の中、スマホのライトを点け遮光カバーをめくりハルのカゴの敷き紙を照らすと・・・

 

「無い、吐しゃ物が無い」

 

ハルを照らすと・・・びっくりしている。

 

「嘔吐量が少なかったので見えなかったのかな?」

 

とりあえず、そのままにして寝ると・・・

 

また、暗闇の中パラパラ音がしてきた。

 

「絶対、嘔吐だ!!」

 

ハルのカゴを照らすと・・・

一粒の吐しゃ物も確認できない。

 

イリュージョン?

 

また、寝るとパラパラ音が・・・

 

まさかの最強個体のチャチャ姉さんの嘔吐?

 

チャチャ姉さんのカゴを照らすと、目が三角で怒ってる。

チャチャ姉さん曰く「眩しいわ!!寝かせろ!!」

当然、嘔吐は無し。

 

これは、あれだ、私が病院へ行った方がいい案件だ。

 

 

その後もパラパラ音が続き、やっと気付きました。

 

涼しかったので窓を開けていたのですが・・・

レースのカーテンが風に押され結露防止のカバーに当たることでパラパラという音がしていたのです。

カゴと窓は真逆の場所なのに音源を気付けなかった・・・歳は取りたくないな~

 

からの本題に入ると・・・

 

アキクサインコのチャチャ姉さんが夏季産卵(無精卵)をしたのは7/31

1回だけでしたが夏季の産卵は絶対に避けたかった。

 

飼い主さんの中には、また無精卵、産んじゃった、テヘペロみたいな方がいますが・・・

私にとっては見過ごせない大事件。

例えば、自然の鳥の年間産卵数は種類によって数個から15個程度。

逆に言えば、その程度の卵を産むことが前提の体なのです。

ところが、飼い鳥の無精卵は何の対策もしなければ、年間数十個どころか100個を超えたという話もあります。

ちなみに、対策をその都度している当家のチャチャの産卵数は一昨年2個、昨年2個、今年は今のところ4個。

年単位なので秋~春の産卵期で言えば、比率が変わってきますが、総数は変わりません。

強い個体ですし、この程度の産卵数では卵詰まりの可能性は低い。

 

愛鳥がずっと膨羽をしたり、嘔吐したりすれば慌てる飼い主が多いのに、過剰産卵に対して危機感をあらわにする飼い主は少ない。

過剰産卵は致死率の高い卵詰まり以外にも、腹部ヘルニア、骨粗しょう症による骨折、たんぱく質不足による全身状態の悪化の可能性があります。もちろん、生殖器の異常も。鳥専門の獣医師は過剰産卵のリスクをこぞって発信しています。

確かに、短期的には大きな問題にはならないかもしれない。

でもね、本当に愛鳥が大切なら飼い主として対処は必須です。

 

 

でね、当家のチャチャは過剰産卵ではない。

でも、過剰発情(持続発情)が続いていました。

過剰な発情はメスの場合、多飲多尿も継続しますので腎機能に問題が出る可能性があります。

 

発情と産卵の関係性は原因と結果ということかな。

原因の発情が起こり、結果の産卵が起こる。

これ自体は正常ではあるけど、いずれも過剰な状態は大問題。

過剰産卵は多くのリスクを伴いますが、産卵しなくても長期間の発情(持続発情)にも多くのリスクがあります。

上記でも書いたように、発情時は多飲多尿になります。

理由は以前に書きましたので割愛しますが、心配なほど飲み続けたのが・・・当家のチャチャ。

 

実を言いますと7/31の産卵以降、発情は止まらなかった。

夏場も関係しているのか、多飲多尿は悪化し糞は殆ど出ず、敷き紙は水をこぼしたような状態になることも。

具体的に言えば、直径3cmほどの尿を頻繁にしていました。

 

私見で言えば、病的な状態では?と悩み恐れました。

(発情による多飲は病的なものとは区別されます)

 

多飲多尿でよく耳にするのが糖尿病です。

鳥の糖尿病の場合も哺乳類と同様の症状がでます。

多飲多尿、多食による肥満。

ただ、原因としてはインスリンの低下ではなくグルカゴンの分泌が疑われています。

 

人間の話をすれば、糖尿病になると血液中のブドウ糖が増加し、そのブドウ糖が血管を傷つけ様々な怖い合併症が出ます。

目が見えなくなったり、足を切断したり・・・

ただ、小鳥の場合は寿命が短く、合併症が出る前に寿命が尽きると言われていますが、結局、よく分かっていない。

 

チャチャの場合、多飲多尿は酷いが多食はなさそう。

 

どうすればいいか?

鳥専門病院へ行って血糖値or尿糖の検査をするか?

万一、糖尿病ならば、一応の薬はある筈だけど予後はあまり良くない。

病院知らずのチャチャが糖尿病?

 

まずは、その前に発情を止めてみよう。

もちろん、止まる保証は無いけど止まれば糖尿病は否定できる。

 

で、半月ほど隔離、解除を繰り返した結果、ある日、突然、発情は止まりました。

まるで豪雨が一瞬で止んだようでした。

 

多飲多尿は消失し巣作り行動も皆無。

 

隔離をすることで、ストレスがかかり発情が止まったのは想像できる。

でも、こんなにも潔く止まるのだろうか?

発情が止まってかれこれ10日。

 

飼い主としては良いことなのだけど、分からないことばかりです。

今現在は隔離も止めているので何のストレスもかかっていませんが、発情が再開する気配もありません。

このまま、出来る限り発情停止期間が延びることを願うばかりです。

 

以前にもリンクしましたが、鳥専門病院の獣医師発信の記事を再度、リンクしますのでよろしければ参考にしてください。

鳥類の発情を考える