アンサー記事 愛鳥との別れ |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

長文のコメントを頂いたのでアンサー記事を書きたいと思います。

 

皆さんはこのような場合どうしますか?

 

愛鳥の様子がおかしい。

餌を食べていない。

体重が急激に減少している。

膨羽をしている。

 

大部分の鳥飼さんは病院へ連れて行くと思います。

 

獣医師曰く

「体重の減少が激しいですね。

自分で餌を食べていないようです。

チアノーゼも出ています。

入院した方が良いですが、どうしますか?」

 

これまた、多くの鳥飼さんはお願いしますと言うでしょう。

 

大切な鳥を助けてほしい。

 

でも当家の場合、入院させません。

 

鳥の場合、入院が長引くと亡くなる確率が上がっていきます。

具合が悪いのに、狭いケースに入れられ、馴れない環境で過ごすってどうなの?

と思ってしまうのです。

 

ここは難しい判断ですが

治るのなら、頑張ってほしい。

獣医師に任せるしかない!!

となるでしょう。

 

しかし、入院したからと言って最先端の医療を受けられる訳ではありません。

何度も記事にしているように、鳥に対しての医療は粗末そのものです。

だって、小鳥の販売価格は安いのです(言い方は良くないですが)

専用の薬や精密医療機器は回収できないので開発できないのです。

また、獣医師は獣医師になる課程で獣医学部で学びますが、小鳥の専門的な知識は殆ど学びません。

知っていましたか?

鳥専門病院の獣医は鳥専門病院で研修して独立していきます。

だから、犬猫専門の獣医師の知識はベテランの鳥飼さん以下なのです。

 

そして、小鳥は弱いのです。

 

そういうことを踏まえて考えると、例え鳥専門病院であっても馴れない環境下で大きなストレスがかかるので

入院はさせられません。

 

おいおい、それじゃ、自宅で見殺しにするのか!!となるでしょうが、

私は最後まで鳥たちを守ります。

 

獣医師が鳥の入院を勧める理由は2つあります。

1つは餌を自分で食べることが出来ない。

1つは呼吸困難がある場合、酸素吸引(酸素室)が必要。

 

当家の場合、

医療用のシリンジや知識、実績はありますので、いつでも強制給餌ができます。

また、酸素室の構築も自前で出来ます。

仕事も鳥の為に変えていますので、病気になった場合、家族で20時間程度の看護が出来ます。

要は誰か彼か合わせると20時間見守れるのです。もちろん、残りの4時間、人間は寝ていますが鳥の側にいます。

 

処方してもらえば、投薬は自宅で可能ですので、結局入院する必要はないのです。

 

 

知識は・・・

亡くなったサスケの闘病で酸素室の作り方を学びました。

シルバの大怪我で何百回も強制給餌をしました。

亡くなったちゅらの闘病で投薬の危険性を学びました。

 

すべて鳥たちに教えてもらったと思っています。

そして鳥専門病院の獣医師と何度も何度も話すことで小鳥への医療の限界や粗末さを知りました。

(獣医師が悪い訳ではないのです)

 

これも何度も書いていますが

私にとって獣医師は神様でもなければ、縋るものでもありません。

使うものです。

愛鳥の具合が悪くなれば、すぐ診てもらいますが疑問があれば質問するし場合によっては処方箋の変更も依頼します。

対等というとおこがましいのですが、だいたいそんなものです。

だって愛鳥の為なのですから、当然です。

 

だから、獣医師にお任せで病院で一人ぼっちのお別れをすることは絶対にありません。

鳥たちは最後まで、いつもの部屋で、いつもの鳥が居て、飼い主が居て暮らします。

それが良いかどうかは本人に聞いてみないと分からないのですが・・・・

 

 

当家のアキクサインコのちゅらが亡くなって2年が経とうとしています。

ちゅらの最後は苦しいものでした。

呼吸困難が酷く、酸素を入れても楽にはならなかった。

原因は腫瘍由来の器官圧迫によるものでした。

朝の時点で、強制給餌もできなかった。

無理にすることは出来たけど、そういう状態ではなかったのです。

最後を見守ったのはいつもいた人間と、いつも一緒だったチャチャでした。

 

鳥飼さんの家族構成によって違ってくると思います。

独り暮らしの方、共働きのご家庭etc

だから、すすめる訳ではありません、当然ですが。

 

でも、もし、鳥たちとの別れを自宅で迎えられる環境があるのなら、

入院させるメリットは無いと思ってしまうのです。

もちろん、強制給餌が出来ることや、場合によっては酸素室を構築できる必要はあるのですが・・・・

 

ちなみに、鳥たちは健康診断にも行きません。

院内感染を警戒していることや、無駄なストレスを鳥に与えないためです。

あと健康診断は健康をどれだけ担保しているのか分からないのも理由の一つです。

健康と診断されても、それはその時点の話です。

翌日、1週間後、1ヶ月後を保証するものではありません。

ましてや、精密な検査をする訳ではない。

それならば、鳥たちが慣れ親しんだ自宅で健康診断をすれば良いのです。

当家は長時間放鳥をする中で

いつもの仕草か?

糞の色や量は?

鳴き声は?

体重の増減は?

毎日毎日、神経質に確認しています。

もちろん、鳥たちにストレスがかからないよう、しれっとしています

(笑)

 

特に毎日の体重測定は、鳥の体調変化を把握するのに重要な指針となります。

これは、おススメというより必須です。

 

だから、当家の場合、病気になった鳥を病院へ託すことはありません。

病院の処方箋を信じて薬漬けにすることもありません。

薬の効能と副作用を見極め、投薬の中止や変更は私が提案します。

飼い鳥であっても、できる限り自由に飛んで、痛くなく、苦しくなく、ストレスなく

健康で過ごしてもらうために・・・

それが私のスタンスなのです。