アキクサインコ(ルビノー)の雛換羽 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

コメントを頂いたので、アキクサインコの雛換羽について記事にしたいと思います。

 

でも・・・雛換羽ってイマイチ分からない(笑)

 

いや、雛換羽は知っていますよ。

例えば、文鳥の雛換羽は短期間で1000枚程度の羽が抜け替わります。

文鳥飼いの方々はよくご存じだと思いますが、壮絶な換羽です。

見ているだけで、可哀そうな気持ちになってしまいます。

 

それでは、アキクサインコ(ルビノー)の雛換羽は?

 

ほんと分かり辛い。

私の感覚で言えば、生後2か月前後から雛換羽が始まり、1か月~2か月はかかる感じです。

また、ルビノー特有なのかも知れませんが、筆毛が分からない。

でもね、そっと保定して羽毛をところどころめくると換羽状態だとポツポツと見ることが出来ます。

色なのか?

筆毛が細いからなのか?

ツクツクが分かり辛い。

 

換羽の状態をお話しすると1週間程度パラパラ抜けたと思うと、休止期間があってまたパラパラ抜けるを繰り返す感じです。

例えば、文鳥の換羽が集中豪雨ならば、アキクサインコの換羽は梅雨のようなものだと思います。

 

当家のアキクサインコ(ルビノー)のチャチャ姉さんの雛換羽話をしたいのですが・・・

すみません、覚えていません。

何の心配も意識もなく雛換羽は終わっています。

正直に言うと、本当に雛換羽したの?という感じです。

期間で言うと、1~2か月で終わっているハズです。

 

もう1羽の少し弱い個体のハル(ルビノー)は少しダラダラした感じですが、無事終わっています。

多分、2~3か月ほどだと思います。

ただ、この期間は羽毛部分の生え変わりのみの期間です。

風切り羽や尾羽は考慮していません。

 

文鳥の話になるのですが、風切り羽は雛換羽では生え変わりません。

風切羽だけではなく雨覆羽も生え変わりません。

ここはね、以前、徹底的に調べたので本当です。

いやいや、換羽で抜けてたよ?という方もいると思います。

それはそれで間違いではありません。

なになに、どっちなの??という疑問はごもっともです。

 

詳しく説明すると・・・

 

せっかく雛から羽が生えそろって飛べるようになったのに、雛換羽で風切りが抜けると飛翔能力の向上が阻害されます。

阻害されるだけならまだしも、巣立った途端に風切りが抜けると死活問題です。

だから、風切りの生え変わりは、雛換羽とは別の時間軸で行われます。

基本的には左右対で抜けます、右の初列風切りの2番が抜けると左の2番も抜けます。

 

雛換羽の時期にもよるでしょうが、雛換羽が終わってしばらくすると、風切りの生え変わりが徐々に起こります。

期間としては半年くらいかかる感じです。

その間に通常換羽が起これば、そこに紛れて風切りが抜けることもあるのです。

 

アキクサインコの場合も、風切り羽は別の時間軸で生え変わると考えられます。

そこに特有のパニックの抜け羽や個体差が加わると場合によっては6か月以上も雛換羽が続いているように感じる場合もあると思います。

でも、実際の雛換羽は2か月前後かな~多分。

 

しかし、例外もあります。

それは亡くなった当家のちゅらの換羽でした。

ちゅらの雛換羽は1年くらい続きました。

信じられないくらい抜け続けました。

休止期間はありましたが、羽がすべてなくなるのでは?と思ったほどです。

でも、羽は次々生えてきました。

ちゅらの肝臓には大きな負担がかかったハズです。

 

↓当時のちゅら

 

そんなちゅらは、生後6か月で重篤な肝臓疾患を発症してしまいました。

今にして思えば、換羽が続いたから肝臓疾患になったのか?

肝臓が悪かったから換羽が終わらなかったのか?

多分、とんでもなく長く辛い時間だったと思います。

いずれにしても的確な対処をすればと、悔やむばかりです。

*雛換羽が終わらず通常換羽が接続した状態だったと思っています。

 

当家の鳥たちの管理温度(冬季)は18~20度くらいという話を何度もしています。

当家の話をすれば、チャチャ姉さんは強い個体なので加温しなくても平気(実際はしています)

ハルはギリギリ大丈夫なので、そういう管理をしているのです。

 

でもね、弱い個体は温度帯に細心の注意を払わなければなりません。

特にアキクサインコの赤目(ルビノー、ルチノー等々)は弱い個体の比率が高いのです。

 

だから、換羽が終わらない又は長い、飛翔が下手又は飛べない、物によくぶつかる、アキクサパニックを頻繁に起こす等々があれば、しっかり加温し、定温管理を行う必要があります。

 

ちゅらの話をもう少しすると、

ちゅらは頻繁にアキクサパニックを起こしていました。

肝臓疾患になる前、半年間で10回ほど。

肝臓疾患後はパニックはなくなりました。

多分、パニックを起こす体力が無かったためです。

さし餌が終わった後、亡くなるまで綺麗に飛ぶことはほとんどありませんでした。

 

ちなみに、強い個体のチャチャ姉さんは生後2歳8か月ですが、今までパニックは3回くらい?

ハルは2~3か月に1回程度のパニック頻度です。

*地震によるパニックは除外。

個人的な見解ですが、パニック頻度が高いと弱い個体の比率も高くなると思います。

 

私ね、冬季の寒暖差管理をしているという記事を度々発信していますが、ほぼ24時間温度帯を確認し鳥たちの仕草、糞、体重等々徹底的に観察しています。

適当にやっている訳ではないのです。

弱い?疲れている?

少しでも不安があれば、温度帯はつど変更します。

 

もし、弱い個体のアキクサインコと暮らしている場合は、守ってください、愛鳥を。

大きなお世話ですが・・・・