小さな箱 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

当家では断捨離が流行っております。

 

服、布団、大物不燃物、キッチン雑貨etc

 

そして、聖域の鳥用品も対象に・・・

 

すると出てきたのは小さな箱↓

 

 

アキクサインコのお椀が入っていたものです。

 

中には何重ものティッシュを敷いています。

当時のままです。

 

今から遡ること約3年前の9月。

私はこの小さな箱に文鳥のシルバを入れて鳥専門病院へ行きました。

 

目的は安楽死。

 

何度も記事にしていますが、事故に関しては2年以上書いていないと思います。

少し説明をすると、シルバは家人が閉めたドアにクチバシを挟まれました。

クチバシの上下はほぼ脱落して、生きていくのは不可能だと思われたのです。

 

でも、クチバシ以外の損傷は無し、出血も微量でしたし、意識もありました。

自分たちでは殺すことは出来ない。

だから、病院で処置をしてもらう為に向かったのです。

 

小さな箱にシルバを入れたのは、暴れさせない為でした。

出血もあったし、ショック状態でもありました。

 

でもね、そんな馬鹿な話はありません。

処置直前で気付いたのです。

人間が全部悪い。

シルバは何も悪くない、大好きな家人を追って行っただけ。

 

獣医師は生きていくことは出来ないという判断でしたが、

私たちは、シルバと一緒に過ごすことを選択しました。

 

1日4回の強制給餌を2か月続け、そして、シルバは復活しました。

自分で食べれるはずのない餌を自分で食べるようになったのです。

 

もちろん、接続部分(骨)から脱落したクチバシは生えてきません。

でも、右下に残ったクチバシの土台をスプーン代わりにして食べる術を見つけたのです。

 

小さな箱の内側には、変色した血が付いています。

そして、ビニールの中には丸まったティッシュが入っていました。

ティッシュを取り出し広げると脱落したクチバシがありました。

 

 

下のクチバシです。

経年で白化し、小さくなっています。

上のクチバシは確か・・・捨てました。

だって、クチバシは戻らない、前を向いて一緒に過ごしていこうと・・・

 

でも、何故だか、下のクチバシはとっていたのです。

 

断捨離で小さな箱を捨てることは出来ません。

シルバの痛みと恐怖と戒めが詰まっています。

もう二度と、シルバに怖い思いをさせない為に。

 

シルバは3歳と6か月を過ぎました。

ブログには滅多に出ないけど、メチャクチャ元気で、オラオラ系で、愚直で、甘えん坊です。

 

相変わらず、クチバシの怪我の対処法の記事は多くのアクセスがあります。

もし、事故やケンカで愛鳥のクチバシの欠損や脱落があっても、諦めないでください。

絶対元気になります、シルバのように。

 

下記は先ほどの撮影したシルバです。

クチバシは無いけど、男前です・・・短気なのが玉に瑕 (-"-)