南十字星 |   Flying in the sky Sasuke

  Flying in the sky Sasuke

   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

たまには、鳥たちが出てこない話を・・・・

 

突然ですが、私は沖縄大好きなのです。

 

切っ掛けは20数年ほど前、同僚に沖縄のすばらしさを聞いたことでした。

物は試しと、ふらっと沖縄に行ったのですが・・・・これがハマった。

 

海や空は限りなく青く美しい。

 

まだ、大ブームとまで行かない時でしたので、観光客は多いは多いけど、

リゾートと原風景が適度に融合した雰囲気が良かったのを覚えています。

 

あれから、幾度となく沖縄に行きましたが、唯一、果たせなかった目的がありました。

 

それは、南十字星を見ること。

 

私ね、子供の頃は天体観測が趣味でした。

本格的な天体望遠鏡を買ってもらい惑星、星雲、星団を観測していたのです。

大人になったら、観測ドームを設置して大型望遠鏡を購入したい・・・なんて思っていましたが、

大人の様々な誘惑に負け、汚れ、現在に至っています(笑)

 

それでも、少年の頃の夢の一つ、南十字星を見たい!

 

しかし、南十字星は南半球の星なので、沖縄では地表(水平線)ギリギリにしか昇りません。

もちろん、本州では絶対に見ることはできません。

鹿児島まで行けば、一部分を見ることが出来ますが。

 

その沖縄では2月から6月までが観望の適正時期です。

つまり、それ以外では見ることができないのです。

もっと言えば、2月~4月が最適です。

話せば長くなるのですが、街灯りの関係で春前後がよいのです。

 

何度も沖縄へ行っていれば、見る機会もありそうなものですが、

やはり、沖縄と言えば海、海と言えば夏なので結局、見る機会はなかったのです。

それに、深夜に星を見るとなると、昼間の行動が限られます。

せっかく、沖縄へ行ったのに昼は寝てるって勿体無い(笑)

 

でもね、やはり南十字星を見たい!

 

コロナの流行前の話になりますが・・・・

 

南十字星を見る為だけに、沖縄に行ってきました。

 

観光は捨てて望みました(キッパリ)

 

選定した場所は、街灯りが少ないであろう、古宇利島。

沖縄本島北部にある離島です。

(橋でつながっていますので、車で行くことが出来ます)

 

古宇利島は嵐のCMで有名になったハートロックがあります↓

 

 

海の透明度は高く、泳ぐと気持ちよさそう・・・

撮影時は風が強く濁りが出ていました。

 

 

でも、そんなことは関係ない(笑)

そもそも、2月だし。

 

私の活動時間は深夜でした。

 

 

深夜2時の古宇利大橋↑

 

写真では見辛いけど、そこそこ綺麗な星空です。

リサイズ前の元画像では星々が多く写っています。

 

でね、古宇利島に渡り良い場所を探したのですが、時間は深夜。

高台も無く、結局、漁港から撮影することにしました。

固定撮影(露出20秒)という方法なので、星の光も写りますが、街の明かりも増幅されます↓

 

 

都会で星空が見えないのと同じ原理です。

アマチュア天文家が見ても何が何だか分からないと思います。

古宇利島から那覇方面を撮影しているのです。

 

一応、ほぼ南十字星を捉えているのです。

 

 

少しトリミングして印を付けたのが下記です

 

 

 

南十字星・・・がほぼ写っています。

でも、十字架の下の星がない(泣)

元画像で拡大してもない。

ちなみに左上のオメガ星団は本州から見えないことも無いのだけど

観測が難しい星団です。

 

この撮影時の時刻は南十字星が沖縄で一番高く昇る時間なのです。

つまり古宇利島からはこれが限界でした。

(南半球の星座を沖縄から見ると、垂直に昇るという感じではなく低く昇り沈んで行く感じ、白夜みたいかな?少し違うな。とにかく高く昇らないのです)

 

そう言えばね、南十字星の北限は那覇だと言う情報も知っていたのです。

古宇利島は那覇から北へ数十キロ離れています。

でもね、なんとかなるかな?なんて思っていましたが甘かった。

 

言い訳をすれば、那覇は街明かりが強いので、暗いであろう北部に賭けたのです。

 

最初っから、もっと南の石垣島へ行けば楽に見れたのに・・・

 

皆さまの中で、コロナが落ち着いて、春に沖縄へ行くことがあれば、是非、

南十字星をご覧ください。

沖縄本島だと那覇より南側、本島より南の離島ならほとんど大丈夫だと思います。

 

ん?南十字星に興味がない?

ですよね〜〜(笑)