豆苗(えんどう豆)の真実 |   Flying in the sky Sasuke

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   ~アキクサ達と文鳥のシルバのお話です~

豆苗って、結局、どうなの?という話です。

 

鳥飼にとっての豆苗を検索すると・・・

 

・有毒なレクチンが入っているから鳥には与えない方がよい。

・発情を促進するからよくない等々が散見されます。

 

しかし、上記は間違いです。

 

 

レクチンに関しては昨日の続きというか、より深く調べました。

 

レクチンというのはたんぱく質の総称ですので、すべてに強い毒性がある訳ではありません。

豆類のレクチンは100種類以上もあります。

その中で、悪名高いのがインゲンマメレクチン(PHA)です。

インゲン豆類を生食あるいは半生で摂取すると、吐血や嘔吐等の中毒症状をしめします。

過去には情報番組(ダイエット情報)で不十分な説明をしたため、大規模な中毒が起こっています。

だから、インゲン豆の生食は危険です!!

 

インゲン豆はいいとして、いや、良くない、インゲン豆を食す時は十分に加熱してくださいね。

 

肝心要、鳥飼の友、豆苗(えんどう豆)の話をすると・・・・えんどう豆にはPHAが入っていないのです。

えんどう豆にはエンドウマメレクチン(PSA)というのが入っているのです。

入っているというか、そういう成分が含まれているということです。

そして、そのエンドウマメレクチン(PSA)について調べたのですが・・・

毒性を確認できませんでした。

中毒事故も注意喚起も何もないのです。

 

でもね、これは安全ということではありません。

 

そもそも、レクチンにフォーカスしていますので、他の成分は分かりません。

そして、レクチン自体は医学的な有用性が高いので、中毒の有無に関して

積極的な発信をしていないというか、生食する人間はいません。

 

人間の歴史の中で、大部分の豆類の生食は中毒を起こすということが語られてきたのが大きいのだと思います。

 

でもです、そんなことは鳥飼にとってどうでも良いのです。

問題は、豆苗の豆(えんどう豆)を生食した鳥に害がないのか?なのです。

 

これは私見になりますが、豆苗の豆(えんどう豆)を生食した鳥に大きな害はありません。

例えば、インゲン豆の場合、僅か数粒の生食で、人間は吐血、嘔吐等の重篤な中毒を起こします。

もし、体の小さな小鳥だったら・・・・想像ができます。

 

しかし、えんどう豆の場合、食べた小鳥に変化はありません。

レクチンの中毒は短時間で大きな症状が出ますが、小鳥は平気です。

すなわち、えんどう豆のエンドウマメレクチン(PSA)の毒性は極めて低いと思われるのです。

もしくは、鳥自身が強烈な解毒作用を有しているとか・・・それは無いかな。

 

再度言いますが、だから、豆苗の豆部分(えんどう豆)を小鳥に食べさせて良いということではないのです。豆類の成り立ちから考えれば、何かしらの悪い成分がある可能性を否定できないのですから。

 

ちなみに、豆苗の豆部分(えんどう豆)でその程度ですから、豆苗に有害なレクチンが含まれているというのは間違いです。ネット上では、豆苗は加熱しないとダメだという記事もありますが、当然、間違いです。豆苗は生で食べることができます。

 

下記に豆苗生産者のQ&Aのリンクを貼っていますのでご確認ください

→村上農園

村上農園のアナウンスも記載しますと

「えんどう豆のレクチンは毒性が低く、含有量も少ないことが分かっています。また、えんどう豆に含まれるレクチンは発芽する際に分解されるので、豆苗にはほとんど含まれていないと考えて頂いて大丈夫です。」

私の調べた結果と村上農園のアナウンスは一致しています。

信頼性はそこそこ?高いと思っております。

 

 

次に行きましょう。

 

豆苗は発情を促進する?

これも、間違いです。

 

豆苗には大豆イソフラボンが含まれていて、発情を促進するので、与えない方が良いという記事がありますが・・・・

もう、メチャクチャな記事です(笑)

 

まず、大豆イソフラボンは大豆に含まれているから、大豆イソフラボンなのです。

豆苗(えんどう豆)には含まれていません。

無知にも程があります。

 

じゃあ、大豆イソフラボンが発情を促進するって?

これも、エビデンスはありません。

 

ちなみに、大豆に入っている大豆イソフラボンが女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用をするというのが発端で、鳥が発情しやすいと勝手に壮大な想像を発信した方がいるのです。だいたい、大豆イソフラボン=女性ホルモンではないのです。そもそも、女性ホルモンが鳥の発情を促進するエビデンスはありません。1000歩譲って発情促進をしたとしても、それは大豆の話です。

大豆イソフラボンの入っていない豆苗には全く関係ないのです。

 

可哀そうな豆苗・・・・

 

最後にネットの記事っていい加減なものが多いのです。

この記事だって信用できない可能性もあります、自分で言うのも変ですが(笑)

 

ちなみに、この記事を書くにあたって、製薬会社、公的サイト、学位論文、個人ブログ等々

多方面から情報を収集しています。

 

 

追伸、

豆苗は害のあるものではありませんが、何事も取りすぎは良くありません。

バランスが大切だと思っております。

 

 

 

おわり