セキセイインコの雛って年がら年中、販売されています。
春、夏、秋、冬。
繁殖期ってあってないようなものです。
商業的な見方をすれば、セキセイインコは単価が低いので
数をこなす必要があるのかな?
同じような価格帯でも、文鳥の雛の販売は秋から春ということが
ほぼ徹底されています。
セキセイインコに話を戻すと、それって過剰な産卵を無理強いしているのかな?
セキセイインコの場合、小規模な個人のブリーダーさんは少ないと思います。
だって、お金にならないから。
もちろん、趣味の延長で繁殖させている方はいるでしょうが、市場価格が数千円程度では
手間を考えると、小遣いにもなりません。
それよりも、セキセイインコとそれほど変わらない大きさのアキクサインコ(ルビノー、ルチノー等)あたりだと、
3万円程度の値段をつけることができます。また、そんな値段でも確実に売れます。
十分小遣いになります。
アキクサインコの個人ブリーダーが多い要因の一つだと思っています。
セキセイインコをディスってる?
そのようなつもりはありません。
私の鳥飼初めはセキセイインコです。
セキセイインコって、メチャクチャ良く馴れて、可愛く、丈夫で、おしゃべりが出来て・・・・
当家のアキクサインコ達が同等はあっても、かなう項目は一つもないのです。
なのに、販売価格が安い。
だから大規模ブリーダー(業者)が年がら年中、繁殖させている?
実際に調べたわけではないので、ここは想像になります。
でも、そうでないと辻褄が合わない。
繁殖させすぎたから単価が安いのか?
単価が安いから、売り上げを取るために繁殖させているのか?
いずれにしても、需要と供給のバランスが崩れている。
不謹慎な話をすれば、セキセイインコ特有の致死率の高い感染症が発生して
セキセイインコたちが、大幅に減少すれば、価格が上がることもあるのかもしれない。
商業的な見地を離れて、生き物のセキセイインコのことを考えると・・・・
無理な繁殖になっていないのかな?
どんなところで繁殖しているのかな?
年に何度も何度も、産卵しているのかな?
当然、手乗りではないはずなので、放鳥もないハズ。
ただただ、劣悪でない環境で産卵していることを想像するしかないのだけど、良い想像ができない。
だから、思考を逸らし普段は何も考えないようにしています。
話は大きく変わります。
ディープインパクト(オス)という有名な競走馬がいました。
圧倒的な競争成績を残し、引退後は種付けを行い多くの優秀な子孫を残しました。
私自身、数年に1~2度、馬券を買うことがあります。
誰に誘われる訳でもなく、ただ単にギャンブルとしての購入です。
とは言っても、少額ですが。
競走馬に期待することは、競馬ファンも、関係者も、ただ、速く走ること。
もちろん、育成者や関係者は愛情も注ぐのだろうけど・・・競馬ファンもか。
それでも結局は速く走ることが1番。
そのために、徹底管理をして、練習を重ねる。
ウィキペディアでディープインパクトを調べると、如何に凄かったかということが書いてあります。
でも、それはマシーンとしての凄さ。
内々では愛情物語というか、人となり(馬となり)のような話があるのだろうけど。
そんな、ディープインパクトは競走馬を引退後は、種馬となり、ひたすら種付けを行いました。
初年度の種付けは200回を超えています。
もう、年がら年中、種付け。
そんな種付け人生は12年も続きました。
そして、2019年、頚椎骨折が判明し、立てない為、安楽死。
これは大きなニュースになりました。
有名騎手や関係者が追悼のコメントを出しています。
私は稀に馬券を買うことがあっても競馬ファンではありません。
完全な部外者というか、素人から見ると、競馬って虐待だなって思います。
ただ、ただ、速く走らせることを目的として、育て、走らせ、種付けさせ、仕舞には安楽死(ディープインパクトの場合)
成績が悪い場合は引退後、食用や肉食動物(動物園)の餌、ペットフードに回されたり、乗馬クラブで余生を送る場合もあるというか、それがほとんどです。
一瞬、ドキッとする「食用」という文字。
ここは非常にダークで、中央競馬出身(引退)の馬は公式にはデータがありません。
でも、人知れず行方不明になっていたりします。
ごく稀にある程度の実績がある馬が行方不明になると、騒ぎになることもあります。
競走馬は毎年5000頭以上が誕生していると言われています。
つまり、毎年5000頭以上の馬が引退していると考えて差し支えありません。
馬をマシーンにして走らせた挙句は、屠殺が一般的って・・・・
馬は多くのプレッシャーを肉体、精神に受けて人間の言う通りに走ってきたのに・・・
ある意味、有名馬の安楽死(怪我)は良い部類なのかもしれない。
ちなみに、安楽死については肯定も否定もしませんよ、だってそれなりの理由で関係者が選択したのですから。
不思議なのは、何処からも虐待の大きな声が出ないことです。
近代競馬の発祥はイギリスの貴族の遊びからです。
結局、出が高貴ですし、現在もお金持ちが馬を持つことがステータスになっています。
だから、批判しづらいというか、競争させて楽しむものなのです、多分。
ましてや、競馬は一大産業ですし、一般庶民も喜んで馬券を買って夢を見ています。
個人的には、明日、競馬が無くなっても、まったく問題はないどころか、大賛成なんだけどね。
あっ!
熱い競馬ファンの方からの批判コメントは受け付けませんよ、悪しからず。
セキセイインコの話から大きく外れましたが、見たくないこと、知る必要がないことに
関しては、不感症になれば良いのだけど、どうしても気になって見てしまう。
そうすると、気分が滅入ってしまいます。
ん?何きっかけ?
特にきっかけはありません。
前から感じていたことを吐き出したのです。
結局、鳥飼の私が出来ることは、商業の枠組みで迎えた愛鳥を出来る限り自由に飛べるように放鳥を行い、
健康管理に努め、屋外に逃がさないようにする。そして、愛情を注ぐ。
そんなことを、思ってしまうのです。