酸素室について
鳥の場合、呼吸器系の疾患は珍しくなく、長期療養になると酸素室が必要になります。
入院する場合は数週間~1か月、2か月と期間が長くなるにつれ、当然、
高額な医療費がかかってしまいます。
また、愛鳥の様子を頻繁に見ることが出来ないので、飼い主の心理的負担も
大きなものになります。
そこで、呼吸困難の症状が安定した場合は、自前の酸素室で
一緒に暮らすことがベストだと私は考えています。
酸素室を作る必要が出てきた場合、よろしければ参考にしてください。
当家の場合、収容容器はガラス水槽を使っています↓
サイズは40cm×27cm×27cmです。
ガラス水槽は強化ガラスを使っていますので、衝撃に強く、ひよこ電球を設置しても
熱による変形はありません。当然、密封性も高いので酸素が抜けづらいです。
写真をご覧いただくと分かるのですが、小型の鳥かごのフン切り網を壁面に付けます。
プラスチック製の止まり木をギリギリのサイズで切断して、フン切り網が倒れないよう
ストッパーの役目もさせ、壁面に餌、水等々を掛けます。
心配な場合はフン切り網の上部を紐、洗濯ばさみ等で固定します。
当家の水槽の蓋は四隅と、奥に2cm程の隙間がありますので、ブランケットを掛けて
酸素が抜けづらいようにしています。
そして、問題の酸素濃縮器がこちらです↓
金額は3万円ちょっとですので、小型酸素濃縮器では最安の部類です。
海外製なのですが、評価も高い為、今回、購入しました。
日本製というか、ちゃんとしたものであれば、10万円前後は必要ですので、
この金額だと1~2年持ってくれれば、十分です。
故障による修理は現実的ではありませんので、使い捨てという感じです。
とは言え、本体の作りは良いですし、濃縮器特有のシューハァー音もしっかりします。
良い仕事をしてくれております。
・酸素濃縮器はそれなりの音(40〜50dB)がします。
人やペットによってはうるさいというか、気になるかもしれません。
ちなみにレンタル希望の場合、以前の記事をご覧ください↓
https://ameblo.jp/tobe-sasuke/entry-12344359537.html?frm=theme
レンタルの場合、当然、故障も対応してくれますので安心ですが、
初期費用を含めて4か月程度の使用で、3万円をこえてきます。
一度、返却すると再レンタル時は、当然初期費用が掛かりますので、
愛鳥の病状次第で購入も検討した方がよいのかもしれません。
当家の場合は、サスケで2度、ちゅらで1度レンタルしましたので、
それなりの金額が掛かっています。
お金の話が多くなっていますが、
愛鳥の闘病(特に入院)は多くのお金が必要になります。
もちろん、愛鳥を助ける為ならいくらでも使いますが、節約できるところは
せざる得ないのです。
だって・・・本当に高額ですので。
酸素室の設置で注意しなければならない点として、
酸素濃度につきます。
通常、大気中の酸素濃度は21%ですが、呼吸困難の場合、30%~45%くらいの
酸素濃度にします。
鳥の場合、難しいのはマスクが出来ないので、適正な酸素濃度を作るのに
苦心します。酸素濃度計を使いつつ、酸素濃縮器側で、濃度調整を行うのです。
当家の水槽の場合、それなりに酸素が抜けていきますので、今現在は、酸素濃度43%
程度の酸素を水槽へ送り込んでいます。
水槽の場所によりますが、30~40%の濃度を維持しています。
ちなみに、人間の場合、酸素濃度50%をこえて長時間吸引すると中毒になります。
鳥の場合もそうだと思いますので、必要以上の高濃度酸素は危険です。
と言っても、小型の酸素濃縮器は排出量も少ないので、マスクでも使わない限り
心配はいらないと思っています。
そんな酸素室に移ったアキクサインコのちゅらですが・・・・・
1年ぶりの酸素室なのに無関心。。。
通常の鳥だと、不安で暴れたり、ガラスが分からずぶつかったり等するのですが、
一瞬、不思議な顔をした後は、通常通りの生活をしています。
通常通りの生活が出来ない方は↓
チャチャ!!
設置当初は、超警戒モードで近寄らなかったのですが、ちゅらが入ると
すぐ寄ってきて、首をなが~~くして観察、呼び鳴き、また観察。
ほら、小さい子供がムギューっと顔をガラスに貼り付けている感じです。
でも、ちゅらはしんらんふり(笑)
ちゅらの側から離れないので、酸素室に入れると・・・・
これまた、首をなが~~くして、考え中???
そうそう、酸素室の利点をもう一つ、
これからの時期、温度管理がしやすいですね。
カゴに比べて密封性が高いので、室温を安定的に何度でも設定できます。
特に酸素室として使わなくても、通常の病室?としても優秀だと思います。
長文になりましたが、万一、酸素室が必要になった場合、参考にどうぞ。
分からないことがあれば、メッセージをいただければ、お返事します。
鳥たちが苦しくないように。。。