久々に会ったのが1年半前。
その前に、20年近く前から
親との会話は、電話も含めて、多くはないし。
ああそうですか。
はい。
ありがとう。
しか使っていない。
他の言葉は、いっさい、使わずに、すんでいた。
なにもあやしまれない。
今回は、数時間、同じ部屋にいる。
母のぐちぐちや嫌味が、聞こえる。
それでも、仮定した。
私は、わかりやすい愛情をもらっていると仮定する。
母は、あれで、幸せなんだと仮定する。
そういう目で見てみる。
「あーで、こーで、あーで、こーでああ大変。」
（口をはさまず、放置。
ちゃんと聞いちゃうから、めんどくさいけど、放置）
そして。
自分ががんばってるから、まわってるんだそうな。
いいことは、自分のおかげ。
悪いことは他人のせい。
おめでたい人だとは、知ってた。
その割に、ぐちぐち言うなあと不思議だった。
がんばってるのを
堂々と自慢してるだけだ。
「どう？私、すごいでしょ」のアピールなんだ。
認められてない、と、不満を言ってるのではない。
ただ、自慢してるだけ。
母は、不満のかたまりだと思って聞くと
全部、そう聞こえる。
妹のことは、
彼女は幸せだという目で見ているから
ぐちが自由に言えて、幸せだなあと、楽しく感じられる。
両親は、ラブラブだと仮定してみると。
あんなにぐちぐち文句言うなら、別々に帰ればいい。
妹やかわいい孫と、一緒にゆっくり帰ればいいのに。
結婚して50数年。
なんか、二人の間に、きずながある。
歴史があるなあ。
そんな雰囲気が見えた。
文句を言いながら、50年以上。
一緒にいたかったんだね。
相性ばつぐんなんだね。
おみやげ買いたい、いやいらない、
いや、欲しい。
あれは、痴話げんかだ。
楽しいから、延々と繰り返す。
そういう、どーでもいい、なにげない会話。
幸せだなあ。
カウンセリングに来る人には、言ってるのに。
「あの人たちは、あれが、仲良しのしるしかもね。
仮でいいから、試しにそう思って見てね。」
自分のことは、うーーーーーん。なかなか。
空想の中で仮定するのと、
実物を目の前にして、仮定するのとじゃ大違い。
あー疲れた。
しかも、
帰りの電車で、すごい人を見張ったから、
すごい疲れた。
そして、楽しかった。
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