この週末は先週の四国から一転、東北2県を周ってきました。
主なチームは秋田大学医学部、東北大学体育会、東北大学医学部、山形大学医学部です。
きっかけは各大学に中高生時代から関わっている選手がいたり菅平に有志で練習に参加してくれたり、海外合宿に飛び込みで参加してくれた選手達とのつながりです。
先週の香川大学や愛媛大学、岡山大学もそうですが国立大学に勉強の実力で入学をして一生懸命スキーを上達しようと頑張る彼らに”文武両道”の精神を感じて強く応援したい気持ちから各地を周っています。
梅雨に入ったもののこの週末も天気に恵まれました。
初日の土曜日は秋田です。
前述の秋田大学医学部の学生と共に地元の小学生が3名と秋田に実家がある東京の小学生の兄弟が先々週の東京に続いて参加してくれました。
小学生の姉妹は昔、東京学芸大学スキー部で長く関わりニュージーランドやヨーロッパに参加してくれた選手の姪っ子にあたります。彼女がブログで見つけて伝えてくれたそうです。
彼女も幼い子供を連れて見学に来てくれました。
岩岳学生大会で優勝した彼女とは卒業以来の再会でした。
それから都連の試合で活躍する秋田在住の社会人の選手も昨年に続いて参加してくれました。
大人数ではありませんが輪が広がるのは嬉しいですね。
医学部の選手達のほとんどはレース経験者ではないものの先週の中国・四国地方の医大生と比べると未経験者はゼロでした。
両会場の様子を写真や動画を交えてレポートしますね。
秋田での場所は秋田市の中心街から車で20分ほどの大平山リゾート公園。
医学部スキー部がシーズン中にナイター練習を行うオーパススキー場と隣接している
芝生の綺麗な緩い傾斜のある公園です。
トレーニングの内容は運動神経を高める「コーディネーショントレーニング」を基軸に
筋トレや自重系とレーニン等で鍛えた筋肉をスポーツに適した動きに対応するように変えていく
プライオメトリクス、各種のバランス系トレーニング、機敏性のアジリティ、目で見た情報を脳から正しく四肢に伝える神経系のトレーニング、ミドルパワーでの筋持久力系などをメンバーや使う場所の状況に合わせて決めていきます。
必ずスキーとの関連性を説明しながら行います。
いろいろな傾斜のある芝生の広場が理想です。
ここは芝生の質がいいですね。
思わず寝転びたくなるような公園です。
バランス体感ジャンプ 動画です。
ポールを横に構えたりジャンプバージョンも行いました。
上りはパワーが必要です。
幅の規制をしてダッシュで走ったり両足や片足ジャンプで上ったり
サイドステップやサイドジャンプで上るなどバリエーションは豊富です。
規制している事で様々なメリットも生まれます。
スキーのイメージトレーニング的な練習に筋肉の収縮反射を活用した運動パフォーマンスを高めるトレーニングです。
まずは直下降のポジショニングから。
スタンスは腰幅→下肢の三関節(足首、膝、股関節)を適度に曲げる(背中の角度チェック)
→腕の構え(高さ、幅、体との距離)→視線→足裏の重心の位置(この場合は土踏まず)を
一項目ずつチェックします。
谷まわりからフォールラインを挟んでの山まわりとミーティングをしながら説明し理解してもらいます。外足と内足の高低差から来る外傾の取り方。
上半身を腰椎と胸椎に二つに分けて設定し腰が開かない外向を取ることも何度も繰り返し
伝えました。
GSをイメージしたスラロームランニング。
肩と腰のラインが明確に分かるようにポールを横向きに構えて走ります。
ターン弧の作り方や丸さ、始動の位置や適度な外傾と正しい体の向きなど
スキーのレベルやイメージが顕著に出ます。
それだけにこのような練習で滑りを変えることも可能であり雪上に立つ前の
とても良い準備になるのです。
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秋田より南下して日曜日は杜の都、仙台です。
この日のメンバーは東北大学体育会スキー部と同じく東北大医学部スキー部がメインです。
そこに山形大学医学部の有志と日大山形の高校生が参加してくれました。
練習場所は広瀬川の緑地広場です。
やや芝が荒いですが何とか大丈夫でした。
以前、練習に招待した全日本ナショナルチームの須貝龍選手に教えて貰ったバランス体幹ジャンプです。
ジャンプして着地した姿勢で”ぴたり”と静止します。
こちらは平地での動画です。
こちらはサイドジャンプの反転バージョンです。
バランスディスクを使ったトレーニングです。
クローチングで乗ったりツイストして下肢だけ横向きに乗ったり片足で乗ったり
バリエーションをつけます。
バランスを取るのは各関節を支えるインナー系の細い筋肉です。
刺激を与える事で反応が良くなり崩れたバランスに対して早く対応するようになります。
プライオメトリックの代表的エクササイズの連続ジャンプです。
1つずつ段階的に高くなっていきます。
高く、低く、高く、低くなど筋肉の収縮反射を使いやすくするバージョンもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=qB0shq5VCQ8
神経系トレーニングのスピードリング
動画は100mを11秒フラットで走る身体能力抜群の山形大学医学部 瀬田君です。
筋持久力とプライオメトリックのトレーニングです。
1分間で何回跳べるかをカウントしています。
昨日の中で最もきつい内容でした。
最初は平地で行いましたが後半は斜面です。
上り下りで違う難しさがあり使う筋肉も全く異なります。
秋田の方でも紹介したスラロームジャンプです。
斜度が中斜面なのでよりスキーに近い感じがします。
雪上も一緒にいる選手のフォームは完全に酷似しています。
上の斜面でのラダーもそうですが足裏が傾いた状態での運動は日常生活はもちろんグラウンドや
体育館ではありえない状況です。
しかしスキーは斜面で行うスポーツなのです。
その状況でバランスを取って足場を明確にして精度ある動きを目指します。
最後はターンにおけるポジションの刷り込みです。
スピードの中で目で見た反射で滑るアルペンスキーだからこそ正しいフォームの刷り込みは
大切です。
野球選手が素振りをするように空手家が”型”を大切にするのは無意識の中で理にかなった動きを
するためです。
秋にはスキーブーツを履いて行いたいですね。
より雪上に近くなります。
けれど今は軟らかな底の靴で角を付ける感覚を養うのも必要です。
足裏のどこを使うかが明確になります。
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次回の「スキーの為の陸トレセミナー」予告
今週末は東京で行う予定ですが梅雨だけに現在の週間天気予報では芳しくありません。
金曜に決定したいと思いますが予定を載せておきます。
雨天の場合ですが東京は体育館予約のハードルが高いです。
雨を避けられる場所にて時間を短くして行う予定です。
東京では夏休みまでにあと2回行います。
日時: 6月25日(日) 9:00〜15:30
集合は10分前にお願いします。
場所: 大森 ふるさとの浜辺公園
〒143-0007 東京都大田区 ふるさとの浜辺公園1−1
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/oomorifurusatonohamabe.html
電車で来る場合は京浜急行「平和島駅」か「大森町駅」から徒歩15分程度です。
お車の場合は駐車場が有ります。
海辺で長い滑り台などの遊具もあるので小さな子供も遊べます。
集合は駐車場から芝生の広場が見渡せるどこかで私が待っています。
10分前を目安に集まりましょう。
準備するもの: 運動する服装、タオル、昼食、飲み物、
持っている人はハートレート(心拍計)
日焼け止め、虫除けスプレー
日陰がほとんど無いので付き添いの方は日よけがあるといいかもしれません。
トイレ・水道: 公園内にあります。
猛暑の際は建物の中でお弁当も食べられる模様。
費用: 会員、一般とも¥2000
*参加希望の方は前日までにメール、SNS等で連絡をしてください。