tmpブログ -53ページ目

やるな〜っ!オレ d(^0^)b

1020  ヨコハマ 曇り空

本日はギルドのフルアコのセットアップ仕上げ。
前回解説済みではありますが、この個体は元々トラスロッドがアウト!で指板のねじれと波打ちと、まさにヘレン・ケラー状態。通常のリペアー手法では完璧に修正仕上げは不可能な状態なんです。

それを指板修正後に、張る弦の張力とネック自体の強度、そして長い指板面のどこにどれだけの負荷が架かるかを見ながら打ち込むフレットとフレット溝のピッチを修正しつつ、結果的に順ゾリ状態のまま戻らないネックを特定のカーブを描かせながら逆ゾリさせて仕上げて行く作業です。

ワタシにとてこの作業は難しいですから体調が思わしくない時には避ける作業です。
と言っても皆さんにはこの作業の難しさはたぶん通じないんだろうな~と思います。
例えて言うなら曲芸師の綱渡りで、細いロープを綱渡りする際に、長いバランス棒を持って綱渡りしますでしょ?あのバランス棒を持たずに綱渡りする感じかな? こう言えば多少伝わるのかな。

逆ゾリ具合や描かせるカーブによっては弦を張ってレギュラーチューニングした際に、逆ゾリ過ぎてビシャビシャと弦のアタリが出たり、反対に逆ゾリ具合が足りなければ順ゾリのまま弦高を落とせずに弾き辛い楽器になってしまいます。

でも成功すれば、ネックはトラスロッドによる強度に頼らず、自らの強度で弦の張力に耐える為に、素晴らしい反応を示す楽器に生まれ変わらせる事が出来るのです。

今回も大成功。めでたしめでたし。 やるな~オレ。(^O^) Mさん、一杯おごってね!






追記:
明日から写真のトリプル・J 仕様のプレベ(ベーシスト I さんオーダー分】のセットアップへと移行します。お楽しみに。

チューンナップご依頼時のお願い

1020  深夜

現在までにチューンナップのご依頼を下さった方々の人数は100名を超えておりますが、時々完成後に細かな要望を出される方がいらっしゃいます。
それぞれの方のご要望に出来る限り合わせる姿勢で臨んではおりますが、ココは是非こうして欲しい、と決まっている部分は前もってお知らせ下さい。

前回の楽器に対するチューン内容を全て記憶していませんし、予算も違えば、個体が違えば、作業内容も異なりますので、ココはこう!と言う部分はご指定、もしくは前もってご相談頂きたいです。

100名を超える方々それぞれの細部要望を捉える事はほぼ現実不可能に近いのが実情ですので、なるべくご協力下さいませ。どうか宜しくお願い致します。

経過報告 Mさんのギルド

1018  ヨコハマ 晴れ

今日も気持ちの良い1日でした。

長年、試奏器だったTELESA-P-90W/GTも本日 いい方の元に嫁ぎましたし、更にその方からの差し入れで 丹沢アンパンまで頂戴しまして。 
イイ日だわ~今日も。(^~^) 座間の A さん ありがとうございました。

ベーシストの I さんのトリプル・J 仕様のネックもフレットファイリングを完璧に済ませ、現在最後のクリアーコーティング中です。来週からのセットアップをお楽しみに。

写真は本日リフレット作業を終了したMさんのギルド・フルアコ。来週明けからの作業で仕上げます。

ここのところ、どー言う訳か、トントン拍子でアメリカで探していた楽器が続けて見つかり、入手手続きも済ませる事が出来ました。

探していたのは LP-Spl、スペシャルエディションのLP-CUSTOM、マーティンも数少ないアイテムの3機種だったのですが、あらまっ!有るじゃない、と続けて入手。
お陰で最近販売した楽器の売り上げは全てそれらの支払いに消えましたが、これでまた皆さんをわくわくさせる様なチューンナップ個体を紹介出来そうです。



プレイヤーを感動させる、わくわくさせる、これがワタシの仕事なんですねえ。
お任せ下さい。(^ε^)


快晴快調

1017   ヨコハマ 快晴

こんな気持ちの良い日に生きてるってシアワセですねえ~

今日はギルドのフルアコのフレット打ち作業と塗装の日。
ギルドのフルアコはやはり難しい作業でしたね。でも作業は大成功ですから013~ゲージを張っても耐えられる強度は与えています。これでもう心配ないでしょう。
明日以降でフレットの仕上げに向かいます。

その他はクリアーコーティング作業ばかりですね。湿度が低いので透明度が出ます。
明日からは I さんオーダーのトリプル J のカスタムプレベのセットアップをスタートさせます。
5弦はあえて後回しの段取りになっています。皆さん、お楽しみにね!



経過報告&完成報告

1016  ヨコハマ 晴れ

皆様にお願い:
お問い合わせ、楽器のお申し込みの際のメールには必ずフルネームとご連絡先を明記して下さいね。
宜しくお願い致します。m(u_u)m


写真のギルド製フルアコはMさんご依頼の指坂修正&リフレット作業中のショット。
この個体は既にトラスロッドをもう回せない状態で、指板面に捻れと波打ちが出ています。
まあ、リフレット作業で最も作業が難しい部類に入ると言えます。

今回はまず捻れと波打ちの修正を行なったのちに、指板全体が012~のフラットワウンド弦を張った場合に戻される分だけ指板面を逆ゾリアーチ状に作り替えています。
明日からリフレット作業に入りますが、その時にワタシの秘技、逆ゾリ打ちをかましてその状態からネックが戻らない様に仕上げます。そして弦を張った時にほんの僅かに順ゾリになるように仕上げて行くのです。Mさん、お任せ下さい。
世界中のリペアーマンがお手上げする状態ではありますが、りっぱに使える様に仕上げてみせますので、ご安心くださいね。

そしてもう1本はや~っと本日完成させた70'S初期のフェンダージャズベース。
確かに各イカレてた箇所の修復をしながらの再生作業は面倒なのですが、要は世界中のジャズベースファンが欲しがるサウンドに作り替えてあげればいいわけですから、その点ではワタシにはオーソドックスな作業です。
結果的に、まあこのサウンドでしたら50万以上出してもイイ!って言うベース弾きが世界中にワンサカ居る事でしょうね。
今回はオリジナルパーツでない部分もありますしリフィニッシュですからね。
ペグはゴトーのジュラルミン製、ブリッジは現在入手出来る最も良く出来ている70’Sクローンブリッジに変更しましたし、たぶんピックアップも音を聴いた限り、昔のダンカン製かと思われますので高い値段は付けません。でもサウンドは100万前後してるオールド60’s 初期品と遜色無いレベルです。

ボロいオリジナル/フェンダーハードケース付き、現状渡し/税抜き:¥280.000 でお譲りします。さあて、販売受付ゲート オープン!馬




 @写真のジャズベースはSさんにご売約決定致しました。速攻でした。ありがとうございます。

終了報告 Fさんのテレキャスター/チューンナップ

1015  ヨコハマ 雨降り

肌寒い日です。
先日の台風の強風で外のテント作業場のシートが裂け、中に雨水が浸入している為に午後から修復の為の資材を買い出しに出る予定です。

写真は本日無事に全てのチューンナップ作業が終了したFさんのテレキャスターです。
ナットはWBHナット、サドルはゴトーさんに特注製作して貰っているt.m.p 製のスチール2連サドルをマウントしています。

回路は3WAY-セレクターSW+MV+フロント専用LCVに設定してあります。
ミニハムはギブソン製をパラフィン処理してハウリング対策済み。このミニハムをノーマルテレキャスターのシングルフロントとLCVを絞った時にほぼ同じバランスとサウンドで鳴る様に設定してありますので、LCVを絞り切るとこのギターは通常のシングルPUノーマル・テレキャスターのサウンドを完璧にカバー出来ます。
そして勿論 LCV をフルに解放すれば程よいパワーと色艶のあるミニハムのサウンドとリヤーとのミックスサウンドをメイキング可能ですからサウンドのバリエーションが豊かな個体に仕上がっています。
ジャジーにもブルージーにも泥臭さもリッチなトーンも生み出せます。

その為に今回の様々な作り替えを行なったわけです。

コレまでに度々申し上げて参りましたが、通常の生産品の状態とはあくまで規定の作業内容でセットアップされているに過ぎません。なぜなら生産現場では各部署毎の担当工員さん達が規定に従って組み上げているに過ぎないからです。
残念ながら彼らは楽器作りのプロフェッナルではなく、あくまで工場のパートタイマーさん達なので、そこに音楽的な完成度を求める余地は無いのです。それがそのままショップに並んでいるのです。

アナタが自らの音楽に向かい合った時にそのままの状態でベストのクオリティ楽器が入手出来たとしたら、それは奇跡に近いと言えるでしょう。

ワタシが設計開発の専門家として全行程の作業をマスターし、あらゆるパーツの設計に携わって来たのも楽器全体をプロデュース出来る人間になる為です。t.m.p の最後のPはそれを現すPなのです。

まずは F さん、ご自分の生まれ変わった愛器をお弾き下さい。
いつもの皆さんへのお約束です。「仕上がりに納得出来なかったらお金は払う必要有りません」

明日中には発送させて頂きますね。 Fさん、お楽しみに。ご依頼ありがとうございました。





やられちゃいましたね〜

1014  ヨコハマ 台風一過の快晴

いや~思ったより足早に台風が去って良かったです。ここの読者さんで被害を受けられた方はいらしたでしょうかね? 

実は、t.m.p ったら、やられちゃいました。サブの燻煙庫が崩壊。写真1
テント作業場は張りか合えたシートが破れちゃいました。写真2

いや~さすがにパワーありますねえ~って、笑ってる場合じゃないか。(^ε^;

まあ、サブの燻煙庫はもう長年の仕様でガタが来てましたしね。これでお役御免って事で。
シートはまた張り替えりゃいいし。まあ気にせずに先へ進みましょう。

本日はFさんのナビゲーター/テレキャスターのチューンが最終段階に来てましたし、修復した70's初期のフェンダージャズベもセットアップがほぼ完了してるのですが、壊れた作業場の修復までやんなくちゃいけないので、作業全体に少々遅れが出る見込みです。

Mさんご依頼のギルドのフルアコのリフレット作業は明日からスタートさせます。

作業の進お待ちの皆さんには誠に申し訳ない。m(u_u)m マツシタも台風には勝てません。



経過報告 Kさん し、しまった・・

1013  ヨコハマ 台風接近中

今日はKさんのYAMAHAのエレアコのセットアップ、の予定でしたが・・

ワタシとしたことが・・このエレアコったら、やたらヘッド厚が厚い。
通常のヘッド厚は14.5ミリが標準ですが(ペグのシャフト長が大体決まっている為)このモデルは16.0ミリもある。( ̄□ ̄;)

既製品のクルーソンタイプには無い仕様なので、ゴトーさんに特注でクルーソンタイプのペグシャフトの2ミリ長いタイプを発注しておくべきだったのを忘れていたのです。 
あ~~ やっちゃった。(w_-;

Kさん、そんなワケで特注ペグの到着待ちになってしまいました。
ゴトーガット社への特注製作ですので大幅に完成が遅れる事が予想されます。

ほんに申し訳なか・・m(_ _ )m

@10/14  
ゴトーさんへ依頼した特注ペグでしたが、少量ではマイナーチェンジ対応出来ないとの事でコスト面と納期面を考慮してペグシャフト高をアレンジ出来る同社のHAPタイプで今回は対応する事にしました。ご了承下さい。







追記:Fさんのテレキャスターネック
本日、Fさんのネックのフレットファイリングと仕上げを終了させました。
満足のいく仕上がりになっております。

経過報告 ギターのKさん

1012  ヨコハマ 晴れ

嵐前の晴れ間、って日かな? 何やら怪しい雲まで出てる。ひと揺れ来るかな?

今日は午後の打ち合せ外出以外の時間をこのYAMAHAのエレアコ作業に集中していました。

本日はフレットファイリングと塗装の仕上げ研磨です。
この個体は既に触れた様にネックに仕込み角設定が有る個体なので、こうした場合はひと技使うのです。
仕込み角があるアコギの場合、言ってみればネックは逆反っているようなモノなのです。
ヘッド位置も水平仕込みの場合よりも深い位置に存在しています。こうした場合、指板の上面角を修正してのリフレットを行ないますが、今回は予算の関係でそれは無し。
こうした場合は、一旦締めてあったロッドを戻してネック自体を水平にし、その状態で指板の端末方向に掛けてフレットを傾斜する様に傾斜すり合せを行ないます。

こうする事でネックの仕込み角に対してフレットの上面角は浅くなった事に成ります。トラスロッドも弦の張力に対して元よりも締め込まずとも弦のアタリやビリ付きなどを起こさずに設定改善が少しだけ行なえた事になるわけです。これで元よりも確実に弦は伸び伸びと振動出来ますので倍音構成もプラス方向に増加出来るのです。

尚、こうした量産品はネックに指板を接着する前にプレスでフレットが前もってセットされ作業の効率化が図られています。要するに既に指板にフレットがセットされた状態でネックに接合されますので、フレットは打ち込まれたのでは無くてプレスされており、指板にフレットが密着出来ていない場合が多いのです。
今回もすり合せ前にフレット打ち用ハンマーで全フレットにアタリを付けてフレットを指板に密着させています。
またこうした製造法では既にフレットが押し込まれた指板をネックに接着する為に、フレットがセットされた指板材は逆ゾリ状態なのです。その反り返った状態でネックに接着される為に指板プレスの圧力の掛け方次第では波打ち状態になってしまったり、逆ぞった指板を平らなネック面に接着させる為にフレットが押し上げられて浮き気味になるケースが良く起こるのです。

正しくはフレットの無い状態で指板をネックに密着接合し、その上であらためて指板の上面精度出しとフレット溝ピッチ調整を行なってからハンマーでフレットを確実に打ち込んで行くのが精度面でもサウンド面でも理想的なのです。


明日は台風の影響が関東圏に及ぶ様子ですが、この楽器はいよいよ明日、アフリカ水牛の角から削り出したナットとオクターブサドルを作り出して最終調整に向かいます。
まあ、嵐の中で完成させるワケですね。まだまだ十数本に及ぶ作業が控えておりますので、休んでいる暇はありませんねえ~ とにかく台風の被害が最小限で済む様に願うばかりです。

皆さんもお気をつけて。 Kさん、台風が過ぎ去ったらこの生まれ変わったギターをお届けしますからね。お楽しみに。



経過報告 チューンナップ2本分

1011  ヨコハマ 晴れ

台風が来る前にと、燻煙は2昼夜ぶっ通しで行なっています。モロに体力勝負!

現在、16本もの依頼作業を行っておりますので、時間が惜しいところなのですが、突然フランス在住の知人夫妻が子供連れでいきなり訪ねて来たので立ち話で急遽お相手応対。

とは言え、相手はドイツ人とフランス人の夫妻なので片言のテキトー英語での対応しか出来ませんでした。
「ギターをマツシタさんにオーダーしたいです!作って下さい!」だって。そこだけ日本語。 
スマン!日本人の依頼だけで手一杯だわ~。( ̄ー ̄;) デカイ台風来てるし。

ビッグ ハリケーン カミング スーン!ヾ( ̄0 ̄;ノ ギター ツクッテル バアイデ ナーイ!


KさんのYAMAHAのエレアコは現在、2セットの燻煙も終了し、作り替えたヘッド部分の塗装処理とブリッジの内部にボールエンド位置修正とグランドアース落しを兼ねたブロック材を接合中です。

Fさんのナビゲーターのテレキャスターは本日フロントをミニハムに変更する為のボディ加工とピックガード製作まで終了。来週中には完成させます。