不思議ですね。
2017 0331 ヨコハマ 冷たい雨
寒いですね〜 桜も咲こうにも けっこうキツイんじゃないかな〜 ガンバレ。
今日は急遽の作業で以前に製作したSTELLAのネックのフレット上面 R の変更作業を行っていました。その変更に合わせて他の部分も再調整が必要だったので結局1日掛かりになってしまいました。
不思議なことに、ここ数日で55Hzパワーサプライに関するメールを何件か頂いております。製品化に関しての内容であったり、パワーサプライの在庫に関する問い合わせであったりと、その効果に関して未だに注目をされている方がいらっしゃるのには多少の驚きを感じますし、ありがたくも感じます。
かつて、何十年もその効果効用を説き続けてきたワタクシですが、最近では何のアプローチも行っていませんでした。ただ、新幹線移動で富士宮駅を通る時には55Hzの事を必ず思い出しますね。
その理由は、あの富士宮駅で電源周波数が東の50Hzから西の60Hzに電源が切り替わるのですが、その際に富士宮駅の線路区間で一旦55Hzに変化させてから、50Hz/60Hzへと切り替わっているからです。
なので、富士宮駅内の線路区間を眺めていると、あ〜ここだけは 55Hzだわ、と短い間ですが感慨に耽るワタクシなのであります。
世界中が55Hz電源で統一されたら、その時に初めてその価値や意味合いが皆さんにもお分かりいただけるかもしれませんね。 たぶん死んでるな、オレは。(^∇^)
経過報告
2017 0330 ヨコハマ 晴れ
もうすぐ3月も終わりですね〜 早いな〜
今日もまたTOKAI の335の続き。
Mさんのこの個体の報告が細かめなのは、Mさんは初めて t.m.p チューンを依頼された方なので、ご安心いただく為にあえて細かく報告をさせていただいている為です。
通常のリペアーとはワケが違って、作り変える作業ですからね。
業界の後輩達から、こうしたチューンナップ作業を引き継ぐ方が現れて欲しい、と言う願いもそこにはあります。
本日はセットアップ段階に入ってますので、研磨してからペグの取り付けと、ピックアップ・アッセンブリー作業を行っていました。
ピックアップも残り僅かとなった t.m.p 製のPAFFタイプに該当するハンバッカーに、サーキットはMV+MT+2LCV回路を採用しています。
ローカット・ボリューム用の2つのポットを新たに追加して、SWラインはベルデンのケーブル、メインラインは手作りしたフラットケーブルで配線しております。
お馴染みの回路ですが、これでバッキングの切れ味もバリエーションもバッチリになります。
フラットケーブルは柔軟性に欠けますので箱物への内部配線は少々面倒ですが、そこはイノベーターとして頑張りますよ。お楽しみに。
世相が乱れると天候も荒れるわけ?
2017 0327 ヨコハマ 雨のち晴れ
まあ〜連日TVじゃ、日本会議のメンバーさん達同士でのトラブルが山積みですなあ〜
天候も荒れ放題だし。
昔から世の中が荒れてると天候もシンクロするかの如く不安定で荒れますねえ〜
いつになったら人は調和して謙虚に生きていけるんでしょうね?
まず自分からですね。
今日もMさんの335の作業。
ピックアップ・キャビティの埋め木加工と、午後になって晴れてきましたのでペグロケーション変更の為に埋め木したヘッドに新たなロケーションでペグ穴加工を済ませて塗装の下地処理まで進めました。
夕方から、ずっとヒーティングして塗装面の硬化を促進させています。
もうこれで鳴りは別物レベルになったはずです。
明日からは一旦フレットの打ち込み作業に移行します。
335の続き
2017 0325 ヨコハマ 晴れ
今日は引き続きMさんの335モデルの作業。
昨日指板の上面を角度修正の為に削り修正致しましたので、多少の暴れが起きる事を見越して再チェック。やはり少し動きが出ていましたので本日は再び修正を掛けてあります。結果、ドンピシャで0.5度の角度修正が終了。これでネック角度はオーケー。
またヘッドの元のペグ穴の埋め木をヘッド面とフィックスさせトップ&バック面共に下地処理まで済ませています。XY軸での移動合計で、ペグそれぞれが2ミリ程の移動修正になりました。2ミリと言ったら完全に張力変化する寸法です。
明日以降、新たなペグ位置にペグ穴加工してからヘッド面の塗装処理の前段階まで進めます。ここで一旦、ピックアップ・キャビティの埋め木処理に入って終了したらヘッドの塗装に取り掛かる予定ですが、そのタイミングでの天候次第で、先にフレット打ちとCFフレット加工を先に済ませることになります。
取り敢えず、指板上面角修正とペグロケーション変更さえ終えれば、この個体の張力バランス系の設定に関しては問題をクリアー出来たことになります。既に元の設定とは格段にバランスも音の定位も向上するはずです。
Mさん、ご安心くださいね。
このギターは既にこの時点で生まれ変わっていますので。(^ε^)♪
2つ目のブログ
2017 0324
本日2回目のブログはインフォメーション
ここのところの連続のチューン作業でずっとストップしたままのストラトの作業を再び進める予定です。4月中に完成って感じです。
写真はそのチューンのベースとなるUSAフェンダー・ストラトのシャンペンピンクのボディにパーツを仮乗っけして大体こんな感じかな?ってショット。
珍しいカラーリングのアルダーボディですが、この個体はふくよかさを備えた個体でしてバスウッドとアルダー材のハーフみたいな響きをしていますから非常に期待できますね。ヒガツラ材に似た響きですから必ずコシのある倍音豊かな鳴りをするはずです。カラーリングも上品な色合いで、いい素材に巡り合えてハッピーです。(^_^)
元のネックは使わずにポイ!して、新たに取り寄せた生地のライセンスネックから作り変えてマウントします。このネックも60’sのUグリップで素材がいいです。
勿論、スロープヘッド化、CFフレット加工、 WBHナット、バリバリの t.m.p 仕様で仕上げます。
ピックアップは t.m.p 製、配線引き回しも全て t.m.p 仕様です。ボリュームノブ位置も変更し、リヤーPUから少し距離を置いて配置します。この個体は裏面にヴァッテリーボックスが付いてますが、アクティブなんかにはしませんから単にダミーとして残します。サドルもブロックサドルに作り変えて換装します。
たぶん問い合わせが来ると思うので告知しておきますが、販売価格は23万+TAX程度になると思われます。ケースがありませんから購入希望の方はケースを完成前にお送りいただく事になります。当然ながら鳴りまくりの1本に仕上げますよ。
入手希望の方はメールにてご連絡を。
経過報告 川崎市のMさん
2017 0324 ヨコハマ 晴れ
今朝から行っている作業はMさんご依頼の TOKAI 製335モデルのチューンです。
まずはフレットを全て抜き去り指板上面角変更の為の削り作業とペグロケーション変更の為の元のペグ穴の埋め木加工です。
新しい木は削りを入れますと動き出す場合がありますので、ここは一旦寝かして指板面の変化を見ます。 0.5度の削り修正って結構な修正作業なんですよ。
またペグ穴の埋め木部分も接着硬化待ちです。
明日からはピックアップ・キャビティの埋め木加工も進めます。これが結構厄介な作業なのです。まずは元のメイプルブロックを削り飛ばしてからマホガニー材のブロックをきっちり埋め込むのですが、内部の平面/垂直出しが面倒なのです。
通常のリペアー作業と、元を作り変えるチューンナップ作業の難易度の差ですね。
Mさん、ご希望に少しでも添えるように出来る限りの作業を致しますのでお待ちくださいね。
さすがに疲労が溜まっている様子なので今日の作業はここまで。少し休ませていただきますね。
ちょっと手強いです。
2017 0323 ヨコハマ 晴れ
ここ1ヶ月、連続の作業でしたが、今日からは中でも手強い相手が控えています。
写真は川崎市のMさんご依頼のTOKAI製ES-196 と言うセミアコです。
新品状態の個体ですが、Mさんは購入後、イメージしていた335サウンドでは無いことに気づかれて、t.m.p にメールで問い合わせを下さいました。
メールでは335のコピーでありながら、335のニュアンスが出ていないとのお話でしたから、原因として考えられる幾つかの要素は、ペグロケーションがNG、ネック仕込みに問題がある、センターブロック材がマホでは無い、ネック本体がメイプルネック、などが主な要因であろうと想像しました。
到着した楽器はまさにペグロケーション、ネック仕込み角に問題があり、センターブロックがメイプル材でした。
やはりね・・でもネックがマホであったので作業する者としては助かりました。
ペグロケーション変更、指板上面角変更の2点は通常よくやっている作業ですが、センターのブロック材は変更出来ませんし、ネック材も変更しようが無いですからね。
今回のご依頼は、もしネック材がマホでなかったらお断りしていたかもしれません。
たぶん後依頼人のMさんはカールトンなどの典型的な335サウンドをイメージされているでしょうからね。その場合、最低限ネック材がマホであることがマストなのです。そしてセンターブロック材もマホの個体を本来選んでいただきたいですね。
メイプルの塊がセンターを貫いていますと、本来の335よりもクリーントーンでハイ上がりのサウンドに成ってしまうからです。
この現状仕様でマホのトーンを得るのはかなり無理がありますので、こうした場合はピックアップ・キャビティの中のメイプル材を削り取って、マホガニー材を埋め木して、少しでもマホ材の響きを付加させなければいけません。
さらにネックの仕込み角が0.5度オーバーしてますので、メイプル材のクリーントーン寄りなサウンドに加え、音の定位が高めですから、新品フレットではありますが一旦抜いてしまい、指板の上面角度を削り落として修正してのリフレットを行います。
結果、主な作業としては、ペグロケーション変更、WBHナットに変更、指板角度修正&リフレット+CFフレット加工、ピックアップ・キャビティ埋め木加工、ブリッジ位置修正、ピックアップ+アッセンブリーを t.m.p 仕様に変更、などです。
これらの作業で現状よりもずっと厚みのある335サウンドに変更させます。
結構大掛かりな作業と言えますが、今回もこの作業が行えるのは t.m.p より他に無い、とのご依頼ですから、出来る限りMさんの要望するサウンドに作り変えていきます。
Mさん、少々お時間をいただく事になりますが、お楽しみにお待ちくださいませ。