名フィル2020年シーズンを締めくくるのは、ブラームス4番&1番。
日本ではシーズンや年度が4月始まりの3月終わりですが、占星術を学んでいる身からするとこれが理にかなっているような気がします。
3月はサイクルの締めのうお座の季節…。
春分に生まれ落ちた命が一つのサイクルを終える時期。
この時期はやはり3.11を思い起こして心がざわつきますし、生と死について考えさせられます。
災害を免れて生きる・生き残っていることを何ら恥じる必要はない、自分なりの生きる喜びを追求することこそ、死者の供養になる…と思い出させてくれます。
小泉音楽監督の正攻法のがっしりした、なおかつ響きの豊かな音楽。
9月に聴いた2番でも感じたことなのですが、ブラームスの音楽は非常にハートに響きます。
ハートチャクラが活性化する感じ。
対して、今シーズン聴く機会が多かったベートーヴェンは丹田あたりに効きます。
(こういう感じ方はステイホーム期間を経て久しぶりに生のオケを聴いて気付きました)
ドイツ音楽のオーケストレーションの面白さはやはり秀逸。
10日前のサン=サーンスプログラムよりもオケの掛け合いを追うのがずっと楽しい。
セッションを聴くような木管楽器の響きとか、コンマスのソロとか、聴かせどころはバッチリ。
でも最高だったのはやはり、1番の4楽章。
嵐の後に響くホルンの力強い響き。
第一主題のガシッと大地にグラウンディングして堂々と自分の音楽を歌い上げる響き。
(讃美歌のメロディーとして、中高生時代に親しんだフレーズです)
ブラームスの揺るぎない何かが伝わってくる部分。
聴きながら、改めて私もちゃんと生きよう、と誓ったのでした。