築42年に住み始める | 失踪・離婚・シングルマザーの日記です

失踪・離婚・シングルマザーの日記です

嘘偽り無い経験と現在の記録です。
生きてる間に正直な気持ちを残せたら。

新しく住む古い家。

新しい場所はいつも、心が躍っていた。

けれど、今回は違った。

 

虫は?蛇は?ねずみは?と、不安だった。

昭和生まれで良かったとも思った。

田舎生まれ田舎育ちの私は、ある程度自然の生き物へ対処が出来る。

大っ嫌いだけれど。

 

夜になり我が子とお風呂に入ることに。

湯はりは自動ではないので、タイマーをセットしてためる。

シャワーは水圧が弱いので、低水圧用のヘッドに取り換えた。

もちろんホースも。

無我が子の洗髪を先に、湯舟へ入れている間に私の洗髪を。

ここで信じられないことが。

お湯が出ない。

私の頭は泡だらけ。けど今は3月。水で流すには寒すぎる。

パニックになるかと思ったが、色々と諦めて毎日を過ごしていた私は

以外と冷静だった。

泡だらけの私の頭をタオルで巻き、我が子を湯舟から出し服を着させる。

その後、私も服を着て車で実家へ。

 

実家でお風呂を借りた。

足を延ばせる湯舟、水圧の強いシャワー、明るい浴室内、スイッチで回る天井の換気扇。

どれも羨ましかった。

 

翌日、設備屋さんへ連絡をすると、ボイラーの故障とわかった。

また出費。

そして、その日から直るまでの1週間とちょっと、温泉へ行く毎日となった。

(田舎は銭湯なんてないから、温泉になるのかな)

また出費。

 

 

*****

2024年4月

現在もそのお風呂に入っている。

銀色の浴槽、ヒビ割れたタイル壁、砂埃の入る大きい窓。

低水圧のシャワー。

足は伸ばせない。