東京都知事選後。石丸伸二さんと大手メディアとのやり取りが注目を浴びている。アイドル出身の女の子を泣かせた。とか、質問に答えない。とか、高飛車に出ている。などである。
石丸さんは銀行の為替アナリストとして、南北アメリカを飛び回っていたという。個人的な感想だが、国際的なアナリストであれば様々な質問や意見にさらされていたのではないか。たとえば、「アルゼンチンのインフレはどうなるか。」という問いにのんびりと「そのうちおさまるかもしれませんね。」などと返していたら、石をぶつけられるだろう。即座に応えるためには、様々な角度から問題点を検討して答えられるようにしておかななければならない。
自分がディベートを教えたことがあるのでこれは優れてディベート的だと感じている。
今までの選挙は、演説が主流だった。高いところから聴衆に訴える。感動的なエピソードを交えてみんなの心をつかむ。という流れだった。そこでは逆襲されることはあまりない。
一方ディベート型は双方向の議論が中心になる。ぼんやりした発言をするような奴は置いて行かれる。
石丸さんに対する批判は、大手メディア・学者で大きく、アナリストやYouTuberは評価する声が多い。既得権益を持ち椅子にふんぞり返っていた人々が、逆質問を受けてあたふたするケースが多かった気がする。泣かされたと評された山崎怜奈(元乃木坂46)
さんは、「今後とも精進します。」とXに書いていた。変化を前向きにとらえるべきである。
今回の都知事選は、選挙が演説型からディベート型へ変わっていくきっかけになるかもしれない。