朝の連ドラ。「風、薫る」の最終回で一ノ瀬りんが出来上がった書籍を前にあれやこれや反省をする。相方の大家直美と目を合わせ「わからぬことはそのままに」と語る。この場面が気になった。
知識があれば答えは簡単に出る。一個100円の饅頭を3個買えば300円だ。考える必要はないし、それが正解だ。しかし、どうすればおいしい饅頭が作れるかとなると簡単ではない。何をおいしいかと感じるのは人によって違うし、地域や性別によっても違う。皮の工夫、餡の製造方法、改良すべき場所は無限にある。
簡単に、どうすればおいしい饅頭が作れますかと聞くのは、思考の怠慢である。「あなたにとっておいしい饅頭とはどんなものですか。」と聞きかえされてそれの答えが出せるだろうか。
答えが出ないことは考え続けるということを意味する。一つのことを様々な角度から検討すると知恵が深まる。「わからぬことはそのままに」する人は実は頭の中を深堀りしている人だともいえる。すぐに答えを出さない人は考える人であり、それを知的耐久力があるということができる。




