硝子の中年のブログ
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高速船の看過できない自損・自滅・自壊

  昨日から今日にかけて、伊豆諸島に向かう高速船が故障して漂流。

操舵が不能になった。

海保の巡視船が伊豆大島まで曳航して、タグボートが接岸させる。

本日の午前5時45分に接岸した。

竹芝から出港して、約22時間を要した。

乗員は5名で、乗客は116人。

  新聞の記事では最初に巡視船が曳航したが、ロープが切れ、民間のタグボートに替わったが、ロープがスクリューに巻き込まれて、再び別の巡視船に交代。

さらに別のタグボートに交代して、着岸と記されている。

相当に苦戦したことが分かる。

タグボートは本来、外洋で活動する用途の船舶ではない。

いずれにしても、相当の難局難関だったと推認できる。

  乗客は疲労困憊では?

体調不良を訴える客が続出、と記されている。

映像では、船体が激しくローリングしている。

特に波浪が高い訳ではない。

ジェットエンジンの高速船は船体を海面から浮上させるため、軽くしているので、波の影響を大きく受ける。

これは最大のデメリットかもしれない。

   大島の宿泊施設で食事と休憩という情報だが、東京へ戻る客が大半と思える。

しかし、彼らの帰路の手段は?

流石に高速船は避けて、通常の客船にするか、航空機を希望する者もいるはず。

曳航中も空調は幸いにも作動していた。

元々、大島にはタグは常駐していないはずだから、これも急遽調整しなくてはならなかったと推定される。

  故障の原因はオイル漏れ。

経年劣化?

東海汽船は点検は毎日行っている、と釈明している。

毎日の内容が問題だ。

1980年の建造。

すでに44年が経過している。

客船の常識では引退している時間軸である。

  百歩譲って現役だとしたら、エンジンと燃料系統の配管は全て交換していなければ、駄目だろう。

自動車でも、旅客機でも、44年間も運航しているケースはない。

船舶の法令の専門知識はないが、クルマの車検に相当する制度があるのか。

私も、このルートの高速船は過去に利用した。

16年ほど前だったが。

  現在、全部で同型船が4隻就航している。

映像から確認すると、ピンクの外装なので「セブンアイランド愛」。

280トン。

外装のカラーリングデザインは故柳原良平。

この高速船4兄弟・姉妹?の信頼性が問われる。

結果責任を求める必要がある。

  国交省の対応は?

航空機の事故は調査委員会が動くが、海の事故は関知しない?

残念というか、再三この文言を使うが、日本人の劣化の一例と言える。

デスクワーク・ヘッドワークだけで日本を成長させようとして、現場のマンパワーを著しく軽視してきた、政権与党の罪、万死に値する。

ものづくりを含めた、現場の人材の質・量が酷く衰微している。

別の視点では、団塊の世代が現役から退いて、次世代に対して技能や経験則の継承が困難になると指摘されていたが、まさしく現実のものとなっている。

 

フランスは日本を激しく、お好き?

  パリ五輪が明日、開幕する。

サッカーは、すでに試合が始まり、日本は南米の強豪パラグアイを5-0で撃破。

熱気は高まっている。

セーヌ川の水質問題など、複数の懸案や隘路はあるようだが。

  以前にも言及しているが、都市開催という定義が時代錯誤の極み。

これほど傲慢に肥大化した五輪を一つの都市で開催できるはずがない。

子供でも分かる。

歪んでいる。

コンパクト開催と言えば、聞こえはいいが、物理的に不可である。

私もリアルタイムで知っているが、昭和の東京五輪の当時と比べて、競技数は倍以上になっているはず。

詳細は長尺になるので割愛するが。

  しかし、このフランスという国。

欧州の盟主なのか、移民問題などの難題を抱えてはいるが、ヨーロッパを牽引する役割は重要性を帯びている。

そして、文化の華開く国としては、他の追随を許さない。

そして、フランス人の日本大好き志向が止まらない。

異様なほどに。

偏愛というレベルか。

  単純にオリエンタルな嗜好に感興を求める、という類いの考察では説明できない。

フランスの柔道人口は約53万人、日本は約12万人。

4倍以上だが、人口比を考えれば、8倍以上という計算になる。

昨日のNHKの番組では、フランス人の漫画・アニメに関する動向を特集していた。

漫画喫茶もある。

全てが日本の漫画である。

そこに集う人々の意識を紐解いていた。

日常の隙間を埋める、そして神経を緩めて解放する。

また、教訓を得たり、見失った道標を模索し脳裏にインプットする。

彼らが好きな漫画のアンケートではワンピース、ドラゴンボール、ナルト、鬼滅の刃、進撃の巨人などが上位を占めて、日本人の最大公約数と殆ど変らない。

  もはや、このサブカルチャーの親和性は誰にも止められない。

いわゆる、ジャパンエキスポも最初に彼らが開催した。

1999年の初年度は少人数の同好の士が発起人となり主催した。

1回目は小さな規模だったが、今ではヨーロッパ屈指の有名かつ巨大なイベントに成長している。

具体的な内容は割愛するが。

  さらに、これは番外の芸能ネタではあるが、往年の映画俳優、二枚目の代名詞だったアラン・ドロン。

ハンサムというカテゴリーの象徴的存在だった。

現在88歳。

彼の顔には深いシワが刻まれている。

月並みだが、時間は残酷である。

加齢老齢は誰も抗うことができない。

予備知識がなければ、若い頃の画像と比べると、同一人物と認識するのは難しい。

そして、現在の彼の事実婚の相手は日本人女性である。

最終章である。

今までに数えきれないほどの浮名を流してきた。

このフレーズも死語だが。

 不断の恋愛体質は超美形の♂の摂理と言えるだろう。

脱線したが、フランス人の日本好きは真剣にテーマとして検証する価値はある、と個人的には捉えている。

社会学的?文化人類学的に。

 

 

素人参加型のフォーマット

  一昨日の日テレで、2時間の特番が。

3人以内のチームで、1分以内のパフォーマンスで競う。

内容は問わない。

1回戦から準決勝を経て決勝へ進む。

  優勝は女子3人組の動物影絵

腕と手と指を駆使して、象、キリン、ライオン、ゴリラなどを表現する。

動きのある、ストーリー性のあるパフォーマンス。

ただし、同様のパフォーマンスは過去に観たことがある。

テレビの映像で。

その点では新鮮味には欠けた。

私の感覚では。

彼女たちが、そのグループと関係あるのか、全く別なのか、知りませんが。

  私的にはアート系のパフォーマンスが好きだが。

円形の紙にマジックで点や線を書いて、ろくろで回すことによって、模様が踊っているような視覚となる。

これは準決勝で敗退したが。

  そして、「紙工作まんが」というパフォーマンスも。

これは立体的な紙芝居のような、描かれた2~30枚の紙面を次々と手でめくって、展開していく。

アナログ的な手法も楽しい。

「飛び出す絵本」的な形態・構成と言える。

これは決勝まで進んだが。

  私が感じたことは、社交ダンスの3兄妹がスピード感とキレのある、圧巻のダンスを披瀝して、決勝に進出したけど、これって土俵が違うような。

人体を切断する演出の、男性マジシャンも登場して、決勝に進んだが。

いずれも、その分野の世界的大会があるので。

例えば、ブレイキンで今回のパリ五輪の国内選考で補欠になった若者が、この番組にエントリーしたら。

それも違うと思う。

さらに、プロとして活動している、大道芸のパフォーマーがエントリーした場合は?

因みに社交ダンスは基本がペアなので、3人組は敢闘賞・努力賞的な評価には値するけど。

コンテンポラリーダンスとしての可能性や伸び代はあるかもしれない。

いずれにしても、その他のカテゴリーという範疇で、領域で競うことが面白い。

英国の番組で、裸芸でプチブレークして、とにかく明るい安村が知名度を上げた。

彼が出演した番組では様々な特技を、素人が己のアイデアで、個性と独創性を発揮して挑む。

いわゆる「ゴングショー」が源流であり、その系統のアマチュアの参加企画と言える。

例えば、広く知られる前のハラミちゃんがピアノという楽器を道具に参加しても、企画の趣旨とはズレるはず。

物真似、古い言い方での声帯模写だったら、企画の趣旨に合致するか?

同じく世間に全く知られていない段階での、清水ミチコだったら?

 プロデューサー・ディレクターの構想では一定の線引きがされているはず。

番組は続編があるようだ。

参加者を募っているので。

玉石混交になることは必然。

それもまた、愉快かもしれない。

人間というジャンルの個人は大なり小なり、自己表現したい生き物である。

 

 

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