硝子の中年のブログ -2ページ目

書道パフォーマンスはマジで素敵?

  昨日の番組で「書道パフォーマンス甲子園」の全国大会が紹介されていた。

今回で第17回。

勿論、実際は甲子園球場は使用していない。

これって、詐称じゃないの?

東京ドイツ村みたいな。

会場は愛媛県四国中央市です。

  密着した高校は去年に続いて、結果は3位。

採点は書道が100点とパフォーマンスが100点の合計点で決する。

各チームとも、女子しか見当たらない。

男子は参加が不可?

男子が入ると、女子たちの気が散って集中できない?

  密着した、長野県の松本蟻ヶ崎高校は、個人々々の青春の時間を真面目なアプローチで、

支援応援するようなイメージの文言のパフォーマンス。

私的には、微妙に上から目線で、寡黙の対極というか、言葉が過剰で説教臭いと感じた。

全校に言えることは、余白が全く無くて、用紙を字(一部は絵)で埋め尽くすという、ある意味での強迫観念。

足し算ばかりで、引き算はナシ。

埋め尽くさないと、不安で仕方ないのだろう。

Toomuchな印象。

  まあ、一般的なアートとは異なるコンセプトと思えるので、これも一つの手法なのだろうが。

彼女たちも、後10歳年齢を重ねると、余白の意味が分かると思う。

今の若さでは無理かと。

沢山、美術を鑑賞してください。

葛飾北斎、熊谷守一、ターナー、キリコ、アンドリュー・ワイエスなど。

藤城清治や柳原良平も。

勿論、色々な公募展も。

彼女たちの純真な涙は尊いと言うか、美学ではあるけど。

  しかし、最大12人のメンバーで、文言と字体と構図と色彩などを、整理して原案にまとめる段階でさえも、物凄いエネルギーを使うのでは?

多くの点で妥協しないと、絶対にまとまらない。

自分の意見を引っ込めて。

去年に次いで連覇した、鳥取城北高校の作品も特に優れているとか、感興を覚える、という秀作ではなかった、と私的には思えた。

  各校とも、差別化を図るため、独自性を打ち出すため、奇抜かつ面妖なパフォーマンスも。

アイデアや創意工夫のクオリティは低くないが。

次回は、来年はゾンビとか、エイリアンとか、恐竜とか、キティちゃんとか、登場するかもしれない。

峰不二子やトランプは登場しないけどね。

「曾根崎心中」や「ウエストサイド物語」も。

  いずれにしても、帰宅部よりも、電脳遊戯で自遊時間の大半を費やす高校生よりも格段に健全と言える。

コミュニケーション能力の向上にも繋がるのでは?

失うものは何もないし。

人間形成の助走路の1ページかと。

中野サンプラザ ⇒ 跡地再開発頓挫?

  中野サンプラザ跡地の再開発物件の建設に暗雲が。

現時点で着工できていない。

野村不動産が担当している。

野村が担当した物件としては、日本橋のコレドが一般的に認知度が高いが。

2029年の竣工が遅れる見通し。

理由は勿論、経費の高騰。

円安により、資材・建材・部材などが高騰し、約900億円も増額している、という情報。

この増額分だけで、比較的大きな規模の再開発の総事業費に相当するが。

  庶民は食品、日用品、ガソリン、運賃、学費、公共料金などが値上がりして、家計が厳しく苦しいが。

他方で野村のような、超一流のディベロッパーでも、円安の影響は受ける。

例外はない。

極めて皮肉と言える。

円安は自民党政権が、特に安倍の当時に日銀の黒田と企んで、恣意的に画策して誘導したものである。

それが財界を構成する、勝ち組の一角と思えた、ゼネコンやディベロッパーにもデメリットとして波及していることは想定外かもしれない。

  ただし、本来はゼネコンもディベロッパーも施工業者であって、事業主体ではない。

したがって、当初予算では事業を継続できないことは、彼らの失態や過誤に基づくものではない。

このため、増額分は事業主体が負担することになる。

事業主体には中野区がメインで参画していることは明らかだが、2023年11月の時点の一般に開示された文書によると、他に東急不動産、住友商事、ヒューリック株式会社、東日本旅客鉄道株式会社の連名となっている。

これらの費用負担割合の詳細は契約書の内容なので、部外者には分からない。

いずれにしても、ディベロッパーも無傷ではいられない、と推定される。

  そして、現時点で解体すら着手していない、という情報もある。

これは混迷と言わざるを得ない。

計画の大幅な見直しを迫られている、という記事が載っている。

900億円の増額を地権者に求めることは難しいというか、殆ど不可と言える。

因みに当初予算は1,810億円であり、それから段階的に数字が上がって、4回目の現在、3,539億円である。

つまり、900億円は3回目の数字から直近の4回目の間の増額分である。

  この異常な増額は資材、重機のレンタル、人件費などの高騰だけでは説明ができない。

当初の見積金額を低く抑えて、総事業費を低く見せて、地権者の理解を得るための操作を行った可能性も否定できない。

そもそも論として、この再開発計画は巨大過ぎないか。

つまり、等身大をはるかに超えていると言える。

中野という商圏を捉えても。

  特にアリーナは用途が限られる。

1万人を超える集客のイベントは、頻繁には開催されない。

これは当初から批判があった案件である。

つまり、体裁や体面を重視して、実体及び採算性を無視した、極めて拙劣な構想と指弾できる。

令和のバブルの光と影。

素人が司令塔として暴走したのかもしれない。

お粗末な実例として、大幅な建築物と構造物の削減あるいは下方修正という設計変更が避けられないだろう。

このプロジェクトを積極的に推進した、現区長の責任も免れない。

早急に追及すべきである。

私的には1ミリの利害得失もないが。

 

 

自民党新総裁の隘路

  石破茂が自民党総裁に。

この人物が日本国の内閣総理大臣に国会で指名を受けて、天皇陛下から承認の証書を受け取る。

自民党の一大イベントで、様々な力学が働いたようだ。

殆どお祭りに近い体裁だったと言える。

この単体でウィキペディアに載っている。

  9人が立候補したが、周回遅れのような大差がついて、何気に恥をかいた者もいる。

己の力の無さ?人望人徳の無さ?を読めなかったのか。

石破と高市の決選投票になったが、その前の第1回投票では高市の票が上回っていたが。

しかし、結果は逆転した。

高市は安倍の後継者と言える。

安倍の方針を踏襲して、体現することに専心し、邁進する。

その一部は右翼的な志向である。

勿論、安倍が似非の右翼だったから、高市も相似形に違いないが。

  いずれにしても、靖国神社に参拝するという言動が中国や韓国から反発を受けて、外交が円滑に進まない、あるいは逆風になることは容易に想定される。

これは貿易や経済活動にもマイナスに作用する。

中国が日本の海産物の輸入を解禁する、というプレスリリースを先日行ったばかりのタイミングで、これは摩擦を招くという懸念である。

これを嫌って、危惧したグループから票が動いて、高市が石破に負けた、という観測もあるようだ。

  一応解散した体の、旧派閥の統一的な動きもあったし、党内における個人的な相性や交流の濃淡など、政治とは関係ない、実に無意味で些末な因子も影響したようだ。

いずれにしても、石破は消去法で選ばれた総裁と言える。

本人は鳥取県の出身で、得意分野は安全保障であり、ふるさと再生にも力を入れているが。

年齢は67歳で、清新なイメージはない。

一般論としては、ベテランのオールドタイマーと言える。

経験則を積んでいるとも言えるが。

   石破は衆議院の早期解散を示唆している。

選挙の投開票日は10/29か11/10が有力視されている。

石破は今の熱気が冷めないうちに、ご祝儀相場を受けて、自民党内閣の安定を確保したい、勢力を増して盤石にしたい、という意図である。

大義や必然性がある解散ではなく、自民党のための解散であり、邪道の極み。

これが自民党の常套手段ではあるが。

極めて既視感が強い。

  この、ご祝儀相場を演出するのが、有権者である。

内閣支持率が高騰する。

いかに、日本人の政治的偏差値が低いか、明白な証左と言える。

自民党の本質は何も変わらない。

だから、パーセンテージが大きく上下動すること自体が本来、有り得ない。

岸田内閣の直近の支持率24%が自民党の実像を反映した、普遍性の数字と言える。

これが70%前後に上昇する。

内閣支持率を各種の人気投票と勘違いしているのだろう。

「恋人にしたい芸能人」「住みたい街」「訪れたい海外の旅行先」などと。

実に能天気で、鈍感な平和ボケと言える。

  自民党は財界(大企業)と富裕層にしか視線を向けていない。

軸足は常に富裕層のためのスタンスである。

そして、富裕層の利益と中流以下の階層の利益は二律背反であり、相反する。

対立軸と言える。

詳細は再三、このブログで記してきたし、長尺になるので割愛するが。

中流以下は自民党の詭弁や甘言、さらにバラマキに決して誤魔化されないように。

警鐘を鳴らしたい。

  自民党は政治ブローカーの集合体であり、国益を棄損する。

誤っても、中流以下の有権者は自民党には投票しないように。

それは自分の首を絞めることに直結する。

裏金を隠匿して、所得に相当するのに、申告もしない連中に厳しい審判を。

歳費を受け取る資格のない、緊張感が無さすぎる連中に落選という、お土産を、ご褒美を。

是非。

そのリセットなくして、日本の再興は有り得ない。