どれだけ読めば英語が身につきますか? | 船津徹の「世界標準の子育て」

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ハワイ・ロサンゼルス・上海で国際人育成を行う船津徹の「世界標準の子育て」ブログです!

こんにちは。
ハワイ、LA、上海のTLC for Kids代表、船津です。

日本の英語教育の問題は英語を読む量が少ないことです。

中学の教科書に出てくる単語数(新出単語数でなく総単語数)は3年間で5000単語です。

たった5000単語を読むだけでは英語の本を読めるようにはなりません。

ちなみにアメリカの小学生は1〜3年までの3年間で平均27万単語を読みます。

本の冊数は3年間で平均135冊読みます。(1冊平均2千単語ですから簡単な本をたくさん読んでいるということ)←これ重要です

アメリカの小学生と同じだけ読め!とは言いませんが、目安として簡単な本を100冊は読まないと、英語の本がストレスなく読めるようにはなりません。



英語環境が少ない日本で英語を身につけるには「多読」を通して英語に触れる機会を増やすことが必要です。

訳読式(単語を日本語に訳しながら読む方法)では(読む量が少なく)いつまで経っても英語は身につきません。

 

内容理解は60〜70%で十分です。とにかくたくさん読むことがポイントなのです。

多読で活字の抵抗感を無くし、英語を流暢に読めるように指導すれば日本人の英語力はすぐに向上します!

でもいきなり文字数の多いチャプターブック(章に分かれている絵が少ない本)を読ませるのは無理です。

最初は簡単な単語で、かつ、文字数が少ない本から始めましょう。(読める!という自信を与えるため)

具体的には単語数が500〜2000語以内の「Reader」と呼ばれる32ページ程度の本です。(絵本でもいいです)

ちなみにScholasticのReaderは以下のようにガイドラインが設けられています。

Reader Pre-Level … 30-100語
Reader Level 1 … 50-250語
Reader Level 2 … 350-750語
Reader Level 3 … 700-1500語

*amazonでscholastic Reader Level 1と検索すると本が見つかります。


 

まずはReaderを100冊読むことを目標にしましょう!

Oxford Reading Tree、I can read、Step into Reading、Ready to Readなどのリーダーが多読の入り口としてはオススメです。

100冊というと新しい本を次々に買わなければいけない!と思う方がいますが、子どもが気に入った本であれば、同じ本を何度読ませても構いません。

同じ本も1回読むごとに1冊とカウントしてあげてください。