間質性肺炎_関節リウマチ薬の波及効果その1
前から思っていたことだが、リウマチ科の担当医師に、薬をアバタセプトに変更できないか相談することにした。しかし、反対された。アバタセプトは感染症リスクが低く、T細胞の関係を阻害することが分っていた。さらに海外の研究では、RA-ILDに対して、安定・改善することが発表されていた。(まだサンプリングが少ない点はあるが)伝えてもだめだった。気胸が起きたことは伝えていた。要は、気胸は再発しやすい。もしまた再発したら、アバタセプトは、バイオ製剤で免疫抑制薬のため、傷の修復が遅れたり、難しくなるとのことだった。いまは、免疫調整薬のため、そこまでの強い免疫抑制効果はない。ましてやリウマチもかなり軽度なため、それほど強い薬を使う必要がみあたらないとのことだった。たしかに、傷の修復は免疫抑制を強めると治りが悪いということがある。この点がうかつだった。では、今の免疫調整薬は間質性肺炎に対しての効果はどうなんだと思った。調べるしかない。今、2つの免疫調整薬を使用している。一つがイグラチモドだ。肺の線維化は、以下のサイトカインが活発に循環する。IL−6IL−17ATNF-αIL−1β これにより、上皮細胞の破壊を促進し、形質転換成長TGF-βを分泌する。この結果、上皮間葉転換(EMT)を促進、コラーゲンをベタベタ貼り付ける。慢性上咽頭炎もほぼ同じ機序だ。もう一つが、NLRP3というたんぱく質が発生する。これも肺の線維化を促進してしまう。イグラチモドは、EMTとNLRP3を阻害する薬だ。まだこの薬の効果は分かっていないところがあるみたいだ。いま、気胸の再発(実際起きた)があるため、免疫抑制も強くできないことを踏まえると、イグラチモドに期待したい。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0753332222008496