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ドクター・ドリトル
- ドクター・ドリトル/エディ・マーフィ
- ¥965
- Amazon.co.jp
医師のドリトルは妻と二人の子供に恵まれ、順風満帆な生活を送っていた。
ところがある日、野良犬と接触事故を起こしそうになり、気をつけろと罵声を浴びせられてしまう。
それ以来、動物と会話のできる能力に目覚めたドリトルのもとへ悩みを持った動物たちが次々に押
し寄せるのであった。
100匹以上の動物たちがリアルな演技をするところが見所の映画だ。毒舌で騒動を撒き散らす野
良犬。音楽に合わせて踊り始める楽天家のハムスター。仮病で人をからかい狼少年になりかけるね
ずみ達など。彼らがコミカルな動きでユーモラスに富んだトークを繰り広げている。この手の映画に
ありがちな動物の口の動きと声が一致していない。そのような不自然な場面は全く無かった。98年
当時、アカデミー賞の栄冠に輝いたこの作品のSFX技術の高さに驚かれされるだろう。
動物たちの悩みといえば、私たち人間が普段抱えていることと大差が無い。夫婦間の問題や異性
関係、ここが痛いなど、ごく一般的なことである。動物たちが人間にそんな悩みを相談する。このなん
とも言えないギャップも本作品の見所のひとつだ。
そして当然のことながら、動物と会話するなんて一般人に理解されるはずもなく、ドリトルは両者の
間で板ばさみにあってしまう。ここで彼を演じるエディー・マーフィーの本領が発揮される。お得意の
マシンガントークで相手をまくし立て、有無をも言わせずにその場を取り繕ってしまうのである。
結局は言い訳のしようが無い場面を見られてしまうのだが。
これまで以上に動物たちに親しみを感じさせてくれる作品だ。
もし彼らと会話が出来たなら、そう考えるだけで楽しい気分に浸れる。
評価
バタフライ・エフェクト
- バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション/アシュトン・カッチャー
- ¥3,269
- Amazon.co.jp
- 記憶が途切れる特異な症状を持つエヴァン。
彼は治療の為に日常の出来事や、幼馴染み達と過ごした日々を日記につけ始める。
やがて大学生になった頃、幼馴染みケイリーが死んだとの知らせが入る。
初恋の相手ケイリーとの思い出が詰まった日記を読み返すうちに、
途切れた記憶の断片を取り戻し、過去を変える力を持っていることに気付く。 - 14歳で街を離れるとき、彼女にいった一言「必ず迎えに来るから」。
どうして気が狂った兄、虐待をする父親と一緒に居させたのか。劣悪な生活環境を知って - いたのに、今まで心の片隅においていたのか。 エヴァンは悔やんでも悔やみきれない気
- 持ちに苛まれる。
- 幼馴染みであり、初恋の人の死を突然知らされ、しかも自分にも責任があったかもしれ
- ない。そんな思いの中で、過去を変えれる力があると知ったとき、エヴァンは心から歓喜し
- ただろう。様々な困難があろうとも、過去の出来事を修正し、現実の世界に反映させていく。
- そして結末はケイミーとハッピーエンドで締めくくられる。そう予想していたが、見事に裏切
- られてしまった。
- 最善の修正を行ったのに、現実の世界は思い通りにはならない。むしろ、悪い方向へと
- 進んでしまう。彼が何度も繰り返される残酷な現実に苦悩し、葛藤する姿に、『何故、どう
- して、こんな世界になってしまうんだ。』思わずこう叫んでしまいたくなる。
- 蝶が羽ばたくと地球の裏側で嵐が起こる。たとえ、小さな変化でも、それは計り知れない
- 影響を与える。作品タイトル『バタフライ・エフェクト』にはこんな意味があるらしい、繰り返す
- 過去の修正が、周りの人々に多大な影響を与えてしまうのだ。
- エヴァンが選択した結末に深く考えさせられる作品だった。
- 評価
バタリアン
- バタリアン/クルー・ギャラガー
- ¥900
- Amazon.co.jp
- 医療品倉庫で働くフレディとフランクは、地下室に保管されていた特殊ケースを壊してしまう。
死者が蘇えるガス『トライオキシン245』が噴き出し、気を失う二人。
目覚めると、倉庫内では真っ二つにされた犬が吠え、解剖用の人体が動き出していた。
パニックに陥る二人に蘇った人体が襲い掛かる。 - 冒頭に表示される『この話は全て真実です』の字幕がなんとも面白い。頭部にツルハシ
- を打ち込まれながら、悠然と動き続ける人体。これには恐怖を通り越し、笑ってしまった。
- フレディとフランクのコントのような立ち回りも笑いを誘う要因だっただろう。ことあるごとに
- 大げさに叫び、驚く。コミカルに動く標本とドタバタ劇を繰り広げる二人の姿に、ホラー映画
- とは思えない面白さがあった。なにか、ドリフターズを観ているような錯覚すら覚える。
- だが、このユーモラスに溢れた展開は、中盤から徐々に薄ぐ。真夜中の墓場に降り注ぐ
- 雨、地面から這い上がるゾンビの群れ。『ブレイーーーッン』と叫びながら、獲物を求めフ
- レディ達に迫ってくる。救助に駆けつけた頼みの警官隊も、目の前で彼らの餌食になって
- しまう。無残に噛み千切られていく姿に思わず目を背けてしまった。しかし、ゾンビ達が無
- 線に向い『もっと救助隊を寄こせ』と叫ぶ、そんな遊び心も忘れていない。クライマックス
- にとんでもないオチも待ち受けている。 最後までだれることなく楽しめた。
-
ゾンビ映画として、娯楽映画としてお奨めできる作品だといえる。 - 評価