バタリアン
- バタリアン/クルー・ギャラガー
- ¥900
- Amazon.co.jp
- 医療品倉庫で働くフレディとフランクは、地下室に保管されていた特殊ケースを壊してしまう。
死者が蘇えるガス『トライオキシン245』が噴き出し、気を失う二人。
目覚めると、倉庫内では真っ二つにされた犬が吠え、解剖用の人体が動き出していた。
パニックに陥る二人に蘇った人体が襲い掛かる。 - 冒頭に表示される『この話は全て真実です』の字幕がなんとも面白い。頭部にツルハシ
- を打ち込まれながら、悠然と動き続ける人体。これには恐怖を通り越し、笑ってしまった。
- フレディとフランクのコントのような立ち回りも笑いを誘う要因だっただろう。ことあるごとに
- 大げさに叫び、驚く。コミカルに動く標本とドタバタ劇を繰り広げる二人の姿に、ホラー映画
- とは思えない面白さがあった。なにか、ドリフターズを観ているような錯覚すら覚える。
- だが、このユーモラスに溢れた展開は、中盤から徐々に薄ぐ。真夜中の墓場に降り注ぐ
- 雨、地面から這い上がるゾンビの群れ。『ブレイーーーッン』と叫びながら、獲物を求めフ
- レディ達に迫ってくる。救助に駆けつけた頼みの警官隊も、目の前で彼らの餌食になって
- しまう。無残に噛み千切られていく姿に思わず目を背けてしまった。しかし、ゾンビ達が無
- 線に向い『もっと救助隊を寄こせ』と叫ぶ、そんな遊び心も忘れていない。クライマックス
- にとんでもないオチも待ち受けている。 最後までだれることなく楽しめた。
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ゾンビ映画として、娯楽映画としてお奨めできる作品だといえる。 - 評価